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プレゼン当日、前日から東京へ来たどっからどう見ても田舎者の僕たちは、
結局うまく寝付くこともできず、集合の何時間も前にホテルを出て、
ソニーがある最寄りの駅の公園で人目も気にせず、
声出しをしたりうろうろしたり遊具で遊んでみたり、
とにかく落ち着かなかった。
ラストフィルム
作詞 井指冬輝/作曲 松田央
ちっぽけな悩みなんて馬鹿らしい
よく晴れた日曜日の午後 ペダル踏み込んで
下り坂スカートなびかせて はしゃいだ
君の温もりはもうどこにもないけれど
君がどんな強く主張してきたって
僕は僕を辞められずにいた
残されたラストフィルムで 錆びた瞼のシャッターで
さあ どの記憶焼き付けようか
思い切りペダル踏み込み 加速して抜けた人混み
また一つ先に待つ未来へ
9割僕が悪いってわかっていた
どうしても譲れなかったもの 今も捨てられないまま
君が散らかした部屋の鏡には
僕も知らない僕がいたりして
残されたラストフィルムを 錆びた瞼のシャッターを
まだ今も押せずにいるんだよ
「嘘で守られているもの」「真実で傷付いたもの」
自販機にそっともたれながら
残されたラストフィルムで 錆びた瞼のシャッターで
さあ どの記憶焼き付けようか
譲れない夢を抱えて あの登り坂の向こうまで
まだフィルムは置いておくよ
ちっぽけな悩みなんて馬鹿らしい
大きく息を吸い込んで またペダルを踏み込んだ
レモン
作詞 井指冬輝/作曲 松田央
小刻みな唸りを上げた 最終の地下鉄に乗って
身も心も預けたまま 疲れ果てた顔 車窓に映す
真っ赤な顔のサラリーマン 仕事仲間に手を振って
物憂げをさりげなく隠す
二十四時間の主役などいない 名もない映画が幕を閉じた
イヤフォンの向こう 流れてるレノン
この世界はまだ甘酸っぱい未熟なレモン
高らかな笛を合図に 最終の地下鉄は走る
特別何もない今日を なぞる約20分のエンディング
大音量のヘッドフォン それを睨みつけた女性の
携帯が大音量で響く
二十四時間の主役などいない 名もない映画が幕を閉じだ
地下鉄はエンドロール 人という役を 演じた僕らは
この時代のエキストラです
二十四時間の主役などいない 名もない映画が幕を閉じだ
僕らは諦めたフリして
本当はどこかで期待している
明日の主役を夢見てる
翼
作詞 井指冬輝/作曲 松田央
小柄な木の枝の巣から 晴れて巣立ちする2羽の鳥
羽を広げ勇む者と 奥で震えては怯む者
「お前のような立派な羽を持たぬ僕は...」ずっと嘆いてた
「いつまでしゃがみこんでるの?膝抱え何待ってるの?
誰かが助けてくれるわけじゃないぞ。
描いた明日があるだろう?夢魅た場所があるだろう?
”最初の一歩が恐い”それは皆同じだろう?」
「不器用だからヘマばかりさ。お前に勝るものなんてない。
殺伐としたその空気が僕の踏み出す一歩阻むんだ...」
「いつも一人と思うなよ がむしゃらでもかまわない
お前の素敵なところ俺はわかる
いつでも俺は信じてる じゃ先に行って待ってるぞ
時間をかけてもいいさ、自分の羽で進め」
涙ぐんで前も見えないまま ただ夢中で巣から飛び出した
「もう迷うことはないだろう?もう二度と下を見るなよ ほんの少しの勇気で変われただろう? 描いた明日はこっちだぞ 夢見た場所はこっちだぞ 向かい風をかき分けて自分の羽で進め」 「自分の羽で進め」