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井指です!!
さあ、いよいよ本格的にリハーサルが始まりました。
何せ2年ぶりの感覚を取り戻すためにシミュレーションを繰り返すのみです!!
ドキドキとワクワクがピークを超えてもなお、
思うように演奏やパフォーマンスが繰り出せるよう、神経に叩き込みます。
いやー、楽しみやー。。。
井指です!!
1stアルバム「ふるさと」に続き2ndアルバム「あすなろ」の
サブスクが解禁になりましたね!!
これからさらに充実していきますのでお楽しみに!!
new音源「しおり」の第一弾郵送も完了。
今回も丸2日間かけて郵送作業を行いました。
たくさんのご注文ありがとうございます!!
まだまだお待ちしていますよー!!
今日はそうですね。
僕が衝撃を受けた歌詞のお話をさせていただこうかと思います。
いっぱいありますが、その中の一つを僕なりの解釈で読み進めてみます。
森山直太郎さんの「どこもかしこも駐車場」という曲です。
皆様ご存知でしょうか??
youtubeなどにもあがっているのでぜひ検索してみてください!!
歌詞はこんな感じです。
「どこもかしこも駐車場」
作詞:森山直太朗 / 御徒町凧 作曲:森山直太朗 / 御徒町凧
別れ話の帰り道 悲しくなんてなかったよ
フラれた方は僕なのに 泣いていたのは君の方
どこもかしこも駐車場だね
どこもかしこも駐車場だよ
どこもかしこも駐車場だわ
どこもかしこも駐車場だぜ
どこもかしこも駐車場 こんなになくてもいいのにさ
駅前はやたら騒がしく 野球帰りの子供たち
プードルが変な服着てる 本屋に寄って帰ろうか
どこもかしこも駐車場だね
どこもかしこも駐車場だよ
どこもかしこも駐車場だわ
どこもかしこも駐車場だぜ
どこもかしこも駐車場 車があったら便利かな
明日は朝からアルバイト 夜の予定は特にない
百年経ったら世界中 たぶんほとんど駐車場
どこもかしこも駐車場だね
どこもかしこも駐車場だよ
どこもかしこも駐車場だわ
どこもかしこも駐車場だぜ
どこもかしこも駐車場 そろそろ火星に帰りたい
はい、と、こんな感じです。
もう詞を読んでるだけで「どんな曲なんだろう??」
と興味を引くには十分すぎる世界観ですよね。
とあるテレビ番組で演奏された際、
散々ぱら詞について説明を求められていましたが、
直太郎さんは、そこをグッと引いてあえて説明という説明はせず。
「なんで駐車場なの??」「なんで火星??宇宙人なの??」
という質問にたいして、
「詞ってそういうものですから。」と受け流すシーンが印象的だったのですが。
僕なりの解釈ですが、
「なんで駐車場なの??」と問われても、
駐車場である必要が全くないから答えようがない。
と考えていたからではないかと思います。
別れ話の帰り道 悲しくなんてなかったよ
フラれた方は僕なのに 泣いていたのは君の方
フった彼女は泣いていたけど、フラれた僕は泣かなかった。
だから誰からみても一目瞭然なはずだ。
僕は「悲しくなんかないのだ」と主張します。
どこもかしこも駐車場だね
どこもかしこも駐車場だよ
どこもかしこも駐車場だわ
どこもかしこも駐車場だぜ
どこもかしこも駐車場 こんなになくてもいいのにさ
ポケットに手を突っ込んで、
すまし顔で街を歩く一人の男性が想像できます。
「このあたりも駐車場が増えたな。
なんて冷静に街に溶け込んでいる僕。
さっきまで別れ話をしていたなんて
すれ違う人たちには到底気付かれもしないだろう。」
という心情が見えてくるのです。
駅前はやたら騒がしく 野球帰りの子供たち
プードルが変な服着てる 本屋に寄って帰ろうか
いつもと変わらない街並みを、
あくまでいつもと変わらない自分のまま歩いている。
たまたま直前に別れ話があっただけで、
自分はいたって冷静にこの街を見ているのだ。
と主張しているように聴こえてきます。
どこもかしこも駐車場だね
どこもかしこも駐車場だよ
どこもかしこも駐車場だわ
どこもかしこも駐車場だぜ
どこもかしこも駐車場 車があったら便利かな
街の中に当然あるもので、
普段は気にもとめないものに、
今日はやたらと気を取られてしまう自分に気付き始めます。
「こんなになくてもいいのに。」とやや否定気味だった車社会にたいして、
二番では「車があったら便利かな」と、この短時間で意思がグラつくほど、
自分は実は、冷静ではないことに主人公は徐々に気付き始めます。
明日は朝からアルバイト 夜の予定は特にない
百年経ったら世界中 たぶんほとんど駐車場
少しだけ未来のことを考えます。
彼女のために作っていた時間がこれから
ガポっとなくなってしまったことに気付きます。
「あれ、明日からどうしたらいいんだろう??」
という戸惑いから、100年後、自分がいるはずもない世界のことを心配するほど、
もう主人公の脳内は、冷静とはかけ離れた場所にいる様がわかります。
どこもかしこも駐車場だね
どこもかしこも駐車場だよ
どこもかしこも駐車場だわ
どこもかしこも駐車場だぜ
どこもかしこも駐車場 そろそろ火星に帰りたい
もうおわかりだと思いますが、
主人公はめちゃくちゃに悲しんでいます。
ピストルで撃ち抜かれた後、しばらくどこが痛いのかわからない。
そんなタイムラグを感じながら徐々に彼女を失った絶望感を、
痛みとして実感していく様がかかれています。
「駐車場」や「火星」、もっと言えば、
「野球帰りの子ども」や「服を着たプードル」に
意味などなく、意味不明なことを行っている主人公です。
というところに意味があり、
冒頭の
別れ話の帰り道 悲しくなんてなかったよ
の言葉がいかに「うらはら」であるかをゆっくり表現している歌で。
つまり、
彼女にフラれてめちゃくちゃショックで涙すら流せなかった男の歌。
という究極の失恋ソングなのだと、僕は解釈しました。
冒頭で自分でも気付かない「嘘」をつく。
そして視聴者の興味を「駐車場」に飛ばす。
なんども繰り返すキャッチーなフレーズ。
「なんで??」と思わせる印象的な言葉選び。
しかし、そんなものは大した意味をもたない、
壮絶でちっぽけな主人公のただの一つの「嘘」の歌だと思うと、
詞ってめちゃくちゃ奥深く、そしてシンプルで、
詞ってこんな簡単なんだ。とも思えるし、
自分には一生こんなすごい詞は書けない。とも思えるし。
これをギターとブルースハープ一本で作り上げる森山直太郎さんと御徒町凧さんの世界。
初めて聴いた時は本当にハンマーで叩かれたような衝撃でした。
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いつも何気なく見てる風景が
違って見える、際立って見える…
「どこもかしこも…」のリフレイン
シンプルすぎる歌詞に
主人公の心にぽっかりと空いた
穴の大きさややるせない気持ちが
よく表現されてますね。
詞をかく人としての井指くんの
綴る文章や深イイ考察には
いつも感嘆させられます。-
そうですよね。
「駐車場」というチョイスが本当に絶妙で、
こんな風に書けたらな、と悔しくなります!!
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『どこもかしこも駐車場』
井指さんの解釈を読んでから聴きました。『衝撃を受けた歌詞』その理由私も納得!!めちゃくちゃ感動しました!!
ただ今の私に井指さんの解釈なしでこの歌詞の意味がすぐに理解できる感性が備わっていたのかな?
「うらはら」な歌詞は、歌い手の表現力と聴き手の感性が揃って初めて通じ合える曲のような気がします。
まさにアートですね!
こんな投稿大好きです。
また衝撃受けた曲や歌詞を是非紹介してくださいね!
その時の井指さんの解釈はその次に投稿お願いしたいな~私自身の感性を知りたいので~p(^-^)q
『捨て猫のラブソング』の
『恐くはない胸が躍るよ』のとこ、
「うらはら」な切ない表現力で私の心は持って行かれました。
これからにこいちから産み出されるアートな作品を心から楽しみにしています!
遅ればせながらの投稿失礼しました。-
歌詞にも日常会話にも「うらはら」があって、
そこに本音が隠れていたりするので、
言葉っておもしろいなと思います!!
上手にテクニックとして使いこなせたらアートですよね!!
難しいですが、勉強していきます!!
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