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おはようございます!
昨日、無事に北海道に帰ってまいりました。今回の東京滞在は本当に充実していて、たくさんの刺激と学びが詰まった日々でした。東京にいる間、さまざまな方々とお会いし、普段では得られないような貴重な体験やお話をたくさん伺うことができました。新しいプロジェクトのヒントもいくつか見つかり、改めて音楽制作の楽しさや奥深さを実感しました。
さて、本日はBINGO! のメンバーの皆さんに向けて、まずは配信からスタートしたいと思っています。いつも支えてくださるメンバーの皆さんに感謝の気持ちを込めて、今回の東京での出来事や新しいインスピレーションについてたっぷりお話ししようと思います。もちろん、白井大輔の「アヴァンチュール中目黒」についてもじっくり深掘りしてお話しする予定です。この作品はどのような背景で生まれたのか、私が感じたことや、音楽としての魅力など、できるだけ詳細にお伝えしたいと思いますので、どうぞお楽しみに。
そして、今日はなんと三曲制作します!わお、これはなかなかの大仕事になりそうです。実際に作業が始まると夢中になって、気づいたら時間が経っている、なんてこともよくあるので、どれくらい長引くかはわかりませんが、楽しみながら一つひとつ丁寧に仕上げていきたいと思います。制作過程をすべてお見せします。
それでは、皆さんとお会いできるのを楽しみにしています! 今日も素敵な一日をお過ごしください!
おはようございます!
東京出張中で、作曲生配信ができなくてごめんなさい。帰ったらまたたくさん報告するから待っていてくださいね。
16日は素敵な先輩、憧れの曾我泰久さんと食事させていただきました。実はうちの音楽好きの22歳の娘の人生初ライブが、曾我さんも参加されていた「健’z」でした。2004年くらいだったかな。黒沢健一くん、萩原健太さん、高田みち子さん、そして曾我さん。バナナホールでのライブはあまりに素晴らしく、忘れがたいものでした。
「やっちん」こと曾我さんを、僕たちの世代で知らない人はいません。The Good-Byeでの活躍は僕も完全リアルタイムで見てはいましたが、「洋楽」に浸かりまくっていた10代の僕はThe Good-Byeを聴こう! とはならなくて。あの頃、虚心にアルバムの一枚でも聴いていたら、きっとファンになっていたはずなのになああ。
後年、僕が「まほろ座」の制作をやっていた頃、曾我さんの担当を2年近くやらせていただきました。毎月のように、曾我さんのステージを一番近くで拝見することができたり、僕のラジオのためにインタビューをさせていただいたり。アルバムも愛聴させていただいております。
曾我さんが大滝詠一さんに会った際にこう言われたそうです。「曾我くん、流行を追うと、ビリになるよ」って。ああ、大滝さんはなぜこんなに本質的な言葉を一言で言えるのでしょう。流行を追うとビリになる。僕自身もこの言葉をかみしめようと思いました。
一昨日は和久井光司先輩のご自宅に伺って、YouTubeを撮影してきました。和久井さんと言えば例の「ビートルズを語る資格がない」ってワードが切り抜かれて大炎上した方でありますが、ミュージシャンでもあり、素晴らしい文筆家でもあります。
この時代において、和久井さんのような語り口は特に若い人には最初は受け入れるのが難しいとは思うのですが、普段のご本人はとても優しい目をした、面倒見のいい先輩なんです。その魅力をお伝えできるように、がんばって編集しますね。まあ、芸風が毒舌な方なのでアレなのですが。
そして、その「ビートルズを語る資格がない」現象の火種となった、ビートルズのファースト「Please Please Me」のゴールドレーベルを和久井さんのお部屋で聴かせていただきました。「Twist and Shout」一発でぶっ飛びましたね。いや、これは確かに、僕が今まで聴いてきたそれとはまるで違う、モノラルの臨場感、空気感、まるでスタジオでプレイバックをみんなで聴いているような感じ、とでも言うのかな、そこに彼らがいるんです。
「成瀬くんこれ聴いたことある?」って出していただいたのが、「Beatles For Sale」のオリジナル盤。「No Reply」をかけてくれましたが、ちょっとこれもものすごかったですね。演奏の押し引きがここまでクリアに伝わるとは。
和久井さんとの動画、どうかお楽しみに!
昨日、Akira Sunsetと杉山勝彦くんの生誕祭ライブに行ってきました。二人とも昨日が誕生日。
ニアジョイや乃木坂で大活躍中の齋藤奏太くんがサポートキーボードだったんだけど、彼の弾くフレーズのかっこいいことこの上なく。指もめっちゃ動くんです。スティーヴ・ウィンウッドかブッカーTか!ってフレーズ弾きまくってるから、この子、絶対めっちゃ音楽聴いてるなって思ったら、星野源さんからポップスに入ったのだとか。星野君は細野晴臣さんのお弟子さんだし、なるほど日本のポップスの直系だと納得。齋藤君はジャズも好きだと言っていたので、ビル・エヴァンスの話で大いに盛り上がりました。「My Foolish Heart、弾ける?」って訊いたら、笑顔で「もちろんです!」と。いつか直接聴かせてもらいたいなと思いました。
彼のXを見てみると、古い洋楽にも詳しいんですよね。ビートルズなんか当たり前に知っているし、何よりも音楽を貪欲に吸収しようという姿勢には驚かされました。ステージから杉山くんとAkiraが僕を見つけて、「成瀬さん来てるよ、君はメロディー作った人だよ」と場内に紹介してくれたのですが、その瞬間、齋藤くんが咄嗟にピアノで「君メロ」を弾いてくれました。BGMとしてね。嬉しかったです。ああ、ここまで届いているんだな、と実感しましたよ。
以前少しウチにいて、今はホバボにいる久保くんも元気そうでした。ホバボに移籍してすぐ、この齋藤くんと組んで、乃木坂楽曲などもリリース。すごいこと、快挙です。がんばったんだろうなあ。うん。それでも「僕がここにいるのは成瀬さんのおかげです」って言ってくれてね。そういう気持ち、本当にありがたいです。
久保くんや乃木坂「歩道橋」編曲の麻尾悠太くんら、才能があり、結果を出し始めている作家たちが「元BINGO!」であることを僕は心から誇らしく感じています。
Akira Sunsetと杉山くんのステージは、掛け値なく圧巻でした。Akira作「気づいたら片想い」と杉山くん作「サヨナラの意味」の作者版セルフカバーは伝説。この日のステージを見た人は一緒に語り継ぎましょう。そして、常にあんなに自信満々なAkiraが、こと自分の歌になると妙に謙虚で、何度褒めても「褒めすぎっすw」みたいな感じしか返ってこないんだけど。杉山くんのステージは実は何度か拝見しているのですが、Akiraの「歌」は初めて。いやビビっったですよ、上手いんだもん。素晴らしくって。
杉山くんの事務所の若い作家たちがたくさん声をかけてくれて嬉しかったです。僕も何も隠すものなのないから、聞かれたことには全部、なんなら聞かれてないことまで全部お伝えしました。
彼らのような第一線でやっている作家から学べるなんて、本当にいい時代になった。僕も、僕らしいやり方で、成瀬ゼミを盛り上げていこうって思った。それぞれが切磋琢磨して、日本のポップスの伝統を受け継いていきたい。そこから、新しい時代を切り拓いて行きたい。いやほんと、年齢なんてただの「背番号」だから。僕は背番号56、たとえば斎藤君は21、ただそれだけです。
どんなことからでも学ぼうとする気持ちさえあれば、僕たちの背番号は永遠に18なんだ。
素敵な先輩たち、音楽にまっすぐな気持ちの仲間たちに恵まれて、僕は本当に幸運です。一所懸命仕事しないとバチあたるぞ、成瀬。
おはようございます!
今朝は快晴の都内を移動中です。外を見上げると青空が広がり、冷たい空気の中にもどこか爽やかさが感じられます。こんな日はコーヒーが特別に美味しく感じられるもの。さっき立ち寄ったカフェの一杯が身に染みるように心を温めてくれました。
昨日は宿泊先で作曲をしていたのですが、すごく良い曲が完成しました!こんなに手応えを感じる楽曲が生まれる瞬間というのは、本当に特別で言葉にならないほどの喜びです。さっそく「ナッポゼミ」の皆さんに、この新曲を共有しました。LINEグループで公開して、みんなからの感想やフィードバックをもらうのが楽しみです。
そう、ここで少しだけ「ナッポゼミ」についてお話しさせてください。
「ナッポゼミ」とは、BINGO! が誇る特別なコライトゼミで、ナッポさんこと永野雄一郎さんがリードしています。ナッポさんは言わずと知れたナルバリッチのギタリストであり、「動く唇」で僕と共作した頼れるパートナーでもあります。このゼミは、コライトに特化した内容で、ゼミ生はナッポさんと直接コライトしながらコンペに挑戦できるという夢のようなチャンスが広がっています。現在は定員に達しているため募集を停止していますが、また状況が変わった際にはお知らせしますね。
ちなみに、僕が担当する「成瀬ゼミ」では、メロディーを中心としたオールドスクールな作曲デモ制作のコツを徹底的に学べるカリキュラムを展開しています。一方の「ナッポゼミ」では、コライト最前線で活躍するナッポさんから、そのノウハウを余すことなく学べる構成です。どちらのゼミもプロを目指す方々のために完全コミットしており、日々一緒に切磋琢磨しています。ご興味ある方は連絡くださいね!
そして今日は、某所でYouTube撮影も予定されています。移動と準備で慌ただしい一日になりそうですが、それもまた楽しい瞬間の連続です。よく「忙」という字は心を亡くすと書くといいますが、僕の心はしっかりここにあります。確かにやることはたくさんありますが、それは「やりたいことがたくさんある」ということ。だからこそ、心が亡くなるどころか、むしろどんどん満たされていく感覚があります。
実際には、もっともっといろいろなことに挑戦したい気持ちが溢れているので、やれる範囲で精一杯頑張るのみです。
さあ、そんなわけで今日もまた新しい挑戦と向き合いながら、楽しく進んでいきたいと思います。皆さんも一緒に頑張りましょうね!がんばるって、実はとても楽しいこと。そう思いながら一日を過ごせたら、きっと素敵な日になるはずです。
それでは、行ってきます!
1995年の1月10日。君のバンドFOUR TRIPSのチキンジョージでのライブに、レコード会社のトップが観に来たが、その反応はまったく芳しいものではなかった。「お前はアーティストに向いてない」と言われた君は、そのショックから抜け出せずにいた。それでも銀次は君たちを見捨てることはなかった。「成瀬。あきらめずに、どんどん曲を作って他のレコード会社にも聴かせよう!」その言葉に、君は電話口で深く頭を下げた。
勝負の年になるはずだった。27歳、年末には28歳になる。この年、デビューを果たせなければ、30が徐々に視界に入ってくる。30でメジャーデビューなんて、ありえない。
2年半在籍した吉本興業には、前年末に辞めることを伝えていた。同期のバンド、"brats on B"がデビューに向けて動き出している中、君はもう吉本ではチャンスがないと判断したのだ。プロジェクトのボスである比企は引き止めようとしたが、君はすでに覚悟を決めていた。
「僕ら吉本辞めても、絶対に売れますから、まあ見といて下さいよ」
君の叩いた大口は、空気を虚しく震わせた。自信があるとかないとかの話ではない。そう言って、君自身の心を奮い立たせる必要があった、それだけなんだろう。
1月16日、君は夕方までコンビニでアルバイトをして、その後自宅で作業をしていた。新曲「あきらめない季節」は銀次にも好評だった。ソングライティングの本当のおもしろさと難しさを君に教えてくれたのは銀次だ。彼の期待にこたえたい一心で、アドバイスを元にリライトした。この夜もパソコンのキーボード、エンターキーとデリートキーを何度も叩いた。言葉の中に思いをこめた「時間」を埋めこむ。君がベッドに入ったのはいつものように深夜2時ごろだった。
そして1月17日。早朝5時46分。地面の大きな揺れで君は目を覚ました。阪神・淡路大震災。街が壊滅的な被害を受けた瞬間だった。青春を過ごした街、君が大好きだった街が一瞬にしてまるごと、文字通り消えてしまった。
君がバンドのメンバーと連絡が取れたのは、震災発生の数日後だった。
キーボード担当のaiの家が全壊し、彼女は家族とともに家のそばの公園にテントを張り、近所の人々と焚き火の火を交代で守っていた。何から手をつけたらいいのかわからない状況、電気、ガスのない生活。水道すらないのだ。
吉本興業での最後の出演イベントは震災の数日後だった。君はベース担当の池田のバイクの後ろに乗り、心斎橋筋二丁目劇場に向かった。aiを欠いた3人でのライブとなるが、どうしても舞台に穴けたくなった。こんなときにライブかよ? と君は自問したが、すぐに答えた。「こんなときだから、歌えるやつが歌うんだ」
三ノ宮から東へ進む。瓦礫が道路を覆い尽くす。六甲、御影、芦屋、西宮。倒れた高速道路が視界を遮る中、煙が漂い、街全体が灰色に包まれていた。日常が、どれほど脆く儚いものかを思い知らされた。
心斎橋に着くと、そこは神戸と比べて驚くほど通常通りの様子だった。その対比が、君の胸に何とも言えない負の感情を呼び起こした。「大丈夫か? 大変やったな」と言われて、一体なんと答えればいいのか? 想像してみろよ、大丈夫なわけがないだろう?
2年半通った心斎橋筋ニ丁目劇場。最後のステージ。aiのいない3人の出演。君はMCでこう言った。「ファンレターやアンケートでよく”FOUR TRIPSの音楽から元気をもらう"と言ってもらえます。みなさん、今日はどうか僕たちをみなさんの笑顔で元気にしてください。なぜか僕たちは今日、うまく笑うことができないんです」
アンコールでは、ビートルズの「A Hard Day’s Night」を出演したバンド全員でセッションした。他のバンドのメンバーたちがステージを跳ね回りながら演奏する姿を、君は後ろでギターを弾きながら、ただぼんやりと眺めていた。その光景は、今でも鮮明に君の記憶に刻まれている。
おはようございます!
ここ数日、Bingo Crewの仲間たちと力を合わせて、一つの目標に向かって駆け抜けてきました。そしてついに、その努力の結晶が形になりました。
シンガー、ソングライター、ミュージシャンたち。みんながそれぞれの才能を持ち寄り、一つの作品を生み出すために全力を尽くしてくれました。そして、共同作業を通じてチームを支えてくれたネロにも、心から感謝しています。
今日の配信では、「うたを作る学校」のみんなとこの2曲の誕生を一緒に祝いたいと思います。どのようなストーリーと熱意で作られたのか、ぜひその背景にも触れながらお届けします。
皆さんにもこの瞬間を共有していただけたら嬉しいです。配信でお会いしましょう!