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おはようございます!
昨日は生配信とオンライン作曲レッスンのあと、函館線で江別方面に向かい、三駅分離れた「野幌駅」の近くにある喫茶店『ファロ』で仕事をしてきました。ここは娘が北海道にいた頃によく通っていたお店で、僕も娘に連れて行ってもらってからのお気に入りです。その頃書いた「藤井風さんの原稿」もこのお店で書けたので、なんだか集中しやすく、インスピレーションが降りてくる貴重な場所だなって感じています。
お店を回すご夫婦のホスピタリティが素晴らしく、店内では控えめな音量でアナログレコード(主にジャズ)が流れています。おまけにこのご夫婦が熱烈なファイターズファン! そりゃ気にいるよね。
そこで昨日は、久しぶりに一人で作詞。いつもと違う筋肉を使った感じで、数時間前まで白紙だったページに幾つかの言葉を積んでいくだけで、ストーリーが動き出すのが最高に楽しいんですよね。
そもそも、10代の頃は学校の勉強もそっちのけでただ楽しみで作っていた音楽を、今も続けられていることに感謝しかありません。いいうたができました。
そんなわけで、今朝は昨日の僕の作品をネタに「歌詞を書くことについて」少しお話ししようと思います。ちょうどゼミ生さんからも作品が届いたので、今日は歌詞に焦点を当ててみます。
ちなみに、成瀬の名言(迷言?)に『作曲において一番大切なのは、作詞である』っていうのがあります。いや、でもそれって結構ホントのことなんですよね😊
おはようございます!
和久井光司さんとの動画、おかげさまで突然ガラガラと回り出しました。チャンネル登録も好調ですし、平均視聴時間の長さがこの動画の説得力を証明していると言えると思います。
FBでは、和久井さんのお仲間の評論家の皆様が「素直におもしろい!」とたくさんシェアしてくださいました。犬伏功さんのご感想もうれしかったですし、名うてのビートルズマニア・牧戸太郎くんからも「おもしろかったです」とDMをもらいました。自分の「おもしろい」が、届いてほしい人に届いたと思えるのは本当にうれしいことです。悪しき切り取り文化の象徴ともいえる「X」での反応が静かなのも、非常にありがたいですね。
「#ビートルズを語る資格」騒動について、僕なりに思うことはありますが、結局のところ、それに対する答えを返すのは僕のチープな言葉ではなく「作品」なのではないかと。そういう意味でも、今回の動画は作るのがとても楽しかったです。専門用語が多いので、しっかりテロップをつけたのもよかったみたいですね。
和久井さんと一緒にライブをさせていただくようになって、もう3年ほどになります(彼のライブに出演するために作ったバンドが On The Beach ですから)。確かに、今の感覚でいえば「上からモノを言う」「マウントをとる」タイプの方かもしれません。ライブが終わった後は、少し酔った和久井先輩に、しっかりダメ出しをされるのが恒例です。50をゆうに超えた僕が誰かにダメ出しをされることなんて、最近はなかなかないので、むしろありがたい。先輩の意見って、あとからじわじわ効いてくるものなんですよね。
めんどくさい?
うん、確かに「いろいろ言われるのはめんどくさい」って気持ちはわかる。でも、そのアドバイスの中には必ず「お!」っと思うポイントがあったりするものなので、僕は大歓迎なんです。ネロとか小石くんはそういうの苦手な世代なので、「先に帰っていいよ」って言って、僕がひとりで聞いています。あはは。
和久井さんの著作はほとんど読んでいる僕ですが、彼のすべての意見に賛同しているわけではありません。むしろ、彼が「こうじゃないのか?」と立てた問いに、「果たしてそうなのかなあ?」と考えるのが楽しいんです。和久井さんは常に「俺はこう思う」と断言されます。それって結局「で、オマエはどうなんだ?」と問われているんですね。
たとえば、僕が一番好きなボブ・ディランのアルバムは、2001年の『ラヴ・アンド・セフト』なのですが、和久井さんはこれを公然と酷評しています。でも、それが逆に面白いんですよ。「んなアホな、最高やんけ!」って心の中で反論しながら読むのもまた楽しい。
和久井さんがどれだけけなそうと、僕にとっての『ラヴ・アンド・セフト』の重要性は変わりません。ただ、それを貫くためには、こちら側もそれ相応の気持ちを言語化する必要がある。「なぜ、この作品を僕は愛してしまうのか」。その答えを自分なりに掘り下げることが大切なんです。評論もまた、表現です。切ったら血が流れる。作曲だって同じですよ。
和久井さんは「その気持ち」をストレートに文章で表現する。僕は「それ」を心にためておいて、歌の材料にする。ただ、それだけの違いなんです。
さあ、そんなわけで今日も作曲配信やります。今日は「作詞」です。大切なクライアントさんに、心をこめて成瀬英樹、歌詞も書かせていただきます。やるぞー!