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「パパって、三島じゃん?」
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成瀬英樹
成瀬英樹
2月1日 16:54

おはようございます!


昨日の夕方、陸路で7時間と少しかけて、北広島に帰ってきました。
 

「飛行機は飛ばなかったの?」とあなたは聞くかもしれない。確かに飛行機は飛んだのかもしれない。しかし飛んだにしても、札幌地方の大雪のために大幅な遅れは覚悟が必要だったし、何より、新千歳空港から札幌に移動するためのJRも含めて「いつ、正常になるか」にやきもきしながら、空港で時間をつぶすことは避けたかったのだ。
 

確かに7時間の移動と考えると、陸路もなかなかにハードな選択だが、空港で味わう地獄めいた気持ちよりは、いくぶんかマシだろうという判断だった。

 

おかげで、新幹線の中でゆっくり本を読むことができた。三島由紀夫の『金閣寺』を読み始めている。

 

今回の主な投宿先は大学生になる娘の部屋。結局3泊、世話になった。

 

「パパって、三島じゃん?」と娘が言った。「ママは、春樹だからさ」と彼女は続けた。

 

僕も「〇〇って〇〇じゃん」という例え方はよく使うが、それには何より「三島由紀夫」という人物の作品や人生にある程度の知識がなければ、「そうか、なるほど」とはならないのは自明の理なのだが。

 

僕は三島由紀夫を一冊も読んだことがない。なぜだろう、特別好きとか嫌いとかの感情すらなく、作品に触れる前に彼の衝撃的な死にまつわる「あれやこれや」が少なからず偏見につながっていることは、やはりどうやら間違いはない。

 

今、何を読んでるの? と僕は娘に聞くまでもなかった。待ち合わせの喫茶店に着くなり娘はカバンの中から谷崎潤一郎の『細雪』の第二巻を取り出して「これ!おもしろいよね!」と言って笑った。それは僕が彼女に何度か薦めたものだ。

 

『細雪』はおもしろい。

 

文字にしてしまうと簡単な一行だが、この気持ちを分かち合える身近な友人を一人も持たなかった僕の人生だったから、この貴重な名作の素晴らしさを娘と共有できる喜びは格別である。

 

「パパって、三島じゃん」の真意を理解するため、そしてこの作家を愛する娘の世界をもっと知りたい。だから、『金閣寺』を読んでいる。

 

読書とは情報を集めたり、何かの役に立てるためにするものではなく、読んでいる時間その瞬間にどれだけ心に響くか、だけである。そういう意味では、この「『三島由紀夫』という若者」は、恐るべき文学者である。続けて楽しみたい。

 

ちなみに、「ママは春樹だからさ」はめっちゃ分かる。笑

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ドミれ!
成瀬英樹
成瀬英樹
1月31日 9:58

――今回の東京出張は、なかなか激しい高低差があったようですね。始まりはA1グランプリ優勝者とのレコーディングでした。
 

成瀬 そうなんです。あるYouTuberさんからご依頼いただいた楽曲を、A1グランプリ優勝者の曲をブラッシュアップして仕上げることができました。クライアントさんにも大変喜んでもらえたし、最高でしたね。
 

――A1グランプリは大成功だったんですね。
 

成瀬 はい。この実験で僕が得た知見は、大変に大きいものがありました。来るべき「フルAI時代」に、ソングライターに何ができるか? 僕の中で答えは最初から出ていたのですが、やはり狙い通りでした。何と言っても、このイベントがバズらなくて本当に良かった。
 

――なるほど、それはなぜですか。
 

成瀬 不特定多数の人に、話題性だけで判断してほしくないんです。なるべく話題にならずに、それでもこのイベントが「必要な人」にしっかり届くように、丁寧にやりましたよ。
 

――第2回も考えていますか。
 

成瀬 もちろん。BINGOにいただいた案件を共有する形で、才能を募ろうと思います。ただ、出演者のみなさん含めて、まだ「プロ」としてそのまま通用するような人はいなかったですね。
 

――A1のレコーディングも成功して良かったですね。ところで、その順調な滑り出しの裏で、ブライアン・アダムスの武道館公演をめぐって、かなり手痛いミスもやらかしてしまったとか。
 

成瀬 そう。完全に日程を勘違いしていたんですよ。それに気づいた瞬間は、文字通りドカンと落ち込みましたね。レコーディング中も、BINGOのメンバーに半ば呆れられながら慰められる始末で。自分でも「なんてポンコツなんだろう」と思わず笑っちゃうくらいでした。
 

――でも、今は不思議なくらい、晴れ晴れとした気持ちで東京を離れようとされていますね。
 

成瀬 ええ。2日目から、都内に住んでいる娘の部屋に泊めてもらったのが大きかったのかもしれない。彼女の部屋には、フリッパーズ・ギターのピンナップやジム・ジャームッシュのポスターが貼ってあって、本棚には世界の文学がぎっしり並んでいるんです。「パパの英才教育の賜物よ」なんて娘は笑うけど、正直、僕よりもずっと深くて良い趣味をしているなと思いました。
 

――その滞在中に、レオス・カラックス監督の『ポンヌフの恋人』を観られた。
 

成瀬 僕が「まだ観たことがない」と言ったら、娘がぜひにと勧めてくれて。あれは……ある種の「悪夢」のような映画ですよね。悪夢映画というジャンルはないんだろうけど、イメージとメタファーが執拗なまでに組み上げられている。理屈では説明がつかない、わけがわからないからこそ、深いところで胸を打たれるというね。とても素敵な体験でした。
 

――ところで、そういう体験とは別に、ご自身の作曲の仕事についても、何か心境の変化があったようですね。
 

成瀬 たぶん、どこかで「あがり」の気分になっていたんだと思うんです。昨年は同じチームの作家たちが大活躍して、僕はどこか一歩引いた場所から、余裕を持って「おめでとう」なんて言っていた。でも、それで本当にいいのか、と。本当は悔しいんじゃないのか。今の自分が「本当の本気」になったら、一体どうなるんだろうって。
 

――そこで、自分自身に一つの「切り分け」をされた。
 

成瀬 ええ。自分でコントロールできることと、できないことを分けることにしたんです。たとえば「オリコン1位を獲る」という結果は、選ぶのは市場であって、僕にはコントロールできない。でも、そこに至るための努力を、圧倒的な「量」として積み上げることは、自分の意志だけでできる。
 

――質と量で、圧倒する作戦ですね。
 

成瀬 そう。本来、僕は「質」の勝負では負けるのだから、せめて「量」で圧倒しないと。これまでは3つアイデアがあったら、1つは少し外した「オルタネイト」なものを混ぜて逃げ道を作ってしまう癖があった。でも今年は、自分に厳しいルールを課しました。書く曲すべてを「表題曲」にする。そう腹を括れたのは、さっき話した「ポンコツな自分」を、一度きちんと受け入れられたからだと思います。2026年の滑り出しとしては、これ以上ないほど、絶好調ですよ。

世界一の晩餐
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成瀬英樹
成瀬英樹
1月30日 15:40

仕事の面で、嬉しいことが続いている。楽曲を「また書いてほしい」というリピートのご依頼は本当に心から嬉しい。「ご満足いただけた」ということだからね。

 

東京に着いた途端にさまざまなご連絡をいただき、ありがたいことに忙しくさせていただいている。その合間を縫って、娘に「親孝行」してもらっているところだ。 昨日は午後、娘と一緒に新宿のジャズ喫茶「DUG」へ。村上春樹さんの小説にも登場する名店だ。店内は煙草の煙が充満し、使い込まれた木の風合いが長年の歴史を感じさせる。平日の午後だというのに人でぎっしり、でっかい音でジャズが鳴っている。アート・ブレイキーのあとに、ナット・キング・コール。ああ最高だ。思わず珈琲をおかわりしてしまった。

 

夜は、娘のボーイフレンドの家に遊びに行く。彼が僕と一緒にレコードを聴きたいと言ってくれたそうだ。娘と同世代なのだけど、音楽の趣味が驚くほど渋いし、なかなかいいレコードコレクションを持っている。 昨日はボ・ディドリー、マディ・ウォーターズ、リトル・ウォルターが一緒にやっているブルース・セッションのレコードを見つけた。僕が20歳前後の頃に愛聴していたものだったから、胸が熱くなったよね。世代を越えて同じ音楽でつながれることが、純粋に嬉しかった。

 

その流れで彼がかけてくれたのが、憂歌団のライブアルバム『生聞59分』。これも昔よく聴いた一枚。久しぶりに今の耳で聴いてみて、改めて内田勘太郎さんのギターの凄さに驚いた。若い頃とは違う角度で感動できるのは、音楽を長く聴いてきたからこそのご褒美だと思う。憂歌団というバンドがいかに特別だったかを再確認する時間だった。たくさんライブを観ていてよかった。この人たちは神戸の誇りだよな。

 

レコードを聴いている間、娘が僕たちのために美味しいご飯を作ってくれた。音楽が流れて、世代の違う二人がレコードに耳を傾けて、そこに娘の料理が加わる。その光景自体が、なんだかとても幸せだったんだよ。

 

料理ももちろん、世界一、美味かったよ。
 

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Don’t Look Back Without Gratitude
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成瀬英樹
成瀬英樹
1月28日 11:34

おはようございます!
 

昨日。横浜のホテルで目が覚めた僕は、前日のレコーディング成功の興奮と、自分がやってしまった「ポカ」への反省とで、もう何とも言えない気分だった。
 

家を出て二日、書き続けていた「B1振り返り配信」の記事だが、結局は時間切れ。昨日、ホテルから生配信を敢行した。「文章」というメディアがいかにコスパが悪いか、がよくわかった。二日間コリコリ書いても全然終わらない分量の「情報」も、カメラを回して生で語ると2時間だし、よりダイレクトに伝わる。文章にはその良さがあるのはもちろん知ってはいるが、それでもね。
 

昨日の配信が観られるのは、今日の午前中まで。昨日の記事をよく読んで、注意点をご理解いただいた上で、ぜひ楽しんでください。そして、たくさん見ていただいてありがとうございます。
 

13時に、僕の行きつけの下北沢の喫茶店で娘と待ち合わせる。この店を指定したのは娘だ。僕もここの珈琲のファンでしょっちゅう来るのだが、彼女も自分でここを見つけたようで、お気に入りだそう。こういうとこ、親子だよな、と思う。
 

ヨーロッパに行く途中の空港で、再読した『ノルウェイの森』に号泣したと言う娘。そりゃそうだよ、空港で読んじゃだめだよねあれ。そうなるよね。
 

ひと月ちょっとぶりに会う娘との会話。誰に似たのか人生の展開が目まぐるしく、ドラマで言うと二、三話見逃してしまって、細部のストーリーの認識がちょいちょい怪しくなる。大枠で言うと、「毎日、一生懸命生きている」ということになると受け取った。それでいいじゃないかと思う。それだけで十分だと。

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配信すっぞ!
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成瀬英樹
成瀬英樹
1月27日 9:37

今日は盛りだくさん配信!今から!

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