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おはようございます!
昨日はファスティング2日目、静かに部屋でずっと曲を作っていました。体がだいぶ軽くなってきたので、気持ちもすっきりして、作曲もはかどりました(と言いたいところですが、結構苦戦をシイラレテイマス)
ファスティングといっても、夜はサラダをほんの少し食べたり、具なしのお味噌汁を飲んだりしています。今日から少しずつ食事を戻していく予定です。お腹空いた!
夢は一日一食生活。今日からやってみようと思ってます。
ここのところ、曲作りが本当に楽しいんです。APAZZIが開発した『APATT(アパティーティーって読むんです)』というプラグインを使っているんですが、これがいい。彼とは長年のビートルズ友達なので、使い方を直接教えてもらったり、このソフトにかける思いを聞かせてもらったりしましたよ。曲だけじゃなく、こんなのまで作ってしまうんだからすごい。
DAWや機材を使いこなして打ち込む人には当然便利なんだろうけど、僕のようにメロディーを考えて歌を録っていくトップライナーにとっても、大きな時短になります。一発でいい音に決まる。しかもそれがAPAZZI好みの音に仕上がるのが面白くて、魔法を見ているみたいです。本人も今の仕事で使い倒しているというからね、たまんないね!
そして昨日、『恋の中央線』のMVが公開5日で10万回再生を超えました。観てくださった皆さん、ありがとうございます! 夜になっても伸び続けて、11万回も突破。自分の書いた曲がこれだけ聴かれているのは、本当に嬉しく思います。
Billboard JAPANの週間シングル・セールスでも、91,833枚で3位に入りました。オリコンチャートも3位で確定みたいです。MATSURIさん、応援してくださっている皆さん、おめでとうございます!
それから今、コンペについて長い文章を書いています。コンペやJASRAC、音楽理論の話は、Xでいつも同じような議論がぐるぐる回っている。でも僕から見ると、少しポイントがずれていると感じることがあるんです。そこを、自分の経験と考えからきちんと書いておきたい。
これは外に公開するものではなくメンバーのみんなに読んでもらうための文章です。短くまとめるつもりはないので、長いものは長いまま読んでほしい。何万字にもなりますからね。あと1日か2日で構成を仕上げます。楽しみにしていてくださいね。
ファイターズが勝った。なるせさんは、エスコンフィールドのパブリックビューイングで、その試合を見届けた。この3日間のクライマックスシリーズ、とくに昨日の試合のことを、ぼくに話してくれた。
シーズンの終わりごろ、ファイターズはずいぶん苦しい戦いをしていた。なるせさんは、その試合を見てきた。だからこそ、2戦目の1対0が大きかったという。
どちらのチームも、負けたら終わりの3戦目。マウンドに上がったのは、去年の沢村賞投手、エースの伊藤大海だった。なるせさんは、ヒロミと呼ぶ。
「今日はヒロミだし、絶対に勝つぞっていう気持ちは、みんなあったと思う」
そのヒロミ、初回から絶好調だった。「練習試合でもすごい球投げてたから」と、なるせさんはいう。
そんなヒロミに、2度のアクシデントがあった。一塁でアウトを取るときに足を痛め、そのあとには打球も足に当たった。2度とも、いったんベンチに下がった。
「もう、みんな祈ってたよ。ヒロミ、出てきて。出てきて、ヒロミって」
戻ってきたときは、ものすごく大きな声が上がったそうだ。なるせさんは、そのときのことを「安心」と言った。
「ヒロミでだめだったら、しょうがないもん」
そういう投手がいる。大事な試合を任せて、この人でだめならしょうがないと思える人がいる。
でも、それで、もう勝てると思ったわけではなかった。万波がホームランを打っても、これで決まったとは思わなかったという。
「2点や3点なんて、すぐにひっくり返るからね。そのぐらい強いライオンズだった。いいチームだったよ」
ぼくが、いつ安心できたのかと聞くと、なるせさんは「安心なんか、一回もないよ」と言った。ヒロミが戻ってきてくれたから安心した。でも、もう勝てるから安心、とは違うんだ。
最後まで、どうなるかわからない試合だった。そのなかで、投手のつなぎ方もうまくいった。柳川は3連投だった。
「怖さはない。いや、あるけど、いけるよ。だって、俺たちのクローザーなんだから」
怖い。でも、いける。なるせさんは、どっちも思っていた。
柳川は、30セーブを挙げて、ずいぶん自信をつけたのだという。でも、ただ最近よくなったというだけの話でもない。
「3年間かけて、ここで活躍してもらうためにみんなで育てたようなものだからさ」
どこが成長したのかと聞くと、なるせさんは、フォアボールを出しても、じたばたしなくなったところだと答えた。
打たれないこと。歩かせないこと。それも大事だけれど、歩かせたあとにじたばたしないことを、なるせさんは見ていた。
この3日間で、チームの何かが変わったのだろうか。ぼくは、そう聞いてみた。
なるせさんの答えは、シーズン中と同じ野球をしたんだよ、というものだった。
野球は、ほんの少しのことでずいぶん変わる。打球が、あと1メートル違うところへ飛んでいたら。スプリットが、たった数センチ、コースを外れていたら。それだけで、結果がまるで反対になることもある。
「苦しいレギュラーシーズンだったけど、やってきたことを、そのまま出したんだよね。そうしたら、今回のクライマックスシリーズでは、それが全部いいほうに出た」
なるせさんは、シーズン中に打ってきた手も、悪い手だったとは思っていない。うまくいかなかった。もちろん、実力のこともある。でも、うまくいかなかったからといって、やろうとしたことまで間違っていたとは思わないのだという。
今回は、相手の強い打球が正面に飛んだ。守備がよくなかった清宮が、その守備でものすごく活躍した。
2戦目は、守って勝った。それなのに、3戦目ではまた攻撃型のスタメンを組む。センターには野村を置く。
「そういうところが、実にシーズン中の新庄さんらしくて、僕は好きだったな」
守って勝てたから、次も同じ形でいこう。そうはならないところも、なるせさんの知っているファイターズだった。
この勝利をひとことで言うなら、何だろう。なるせさんは、「この3年間の集大成って言ってもいいんじゃないかな」と話した。
2024年、2025年、そして2026年。3年続けてポストシーズンに出て、3年続けてクライマックスシリーズのファイナルステージまで来た。
そして、2年続けて、同じ相手に負けている。ホークスだ。
「競馬じゃないけれど、最終コーナーを回るところで、ちょうどチームが上向きになってきたんじゃないかな。そんな気がするね」
去年までは2位だった。今年は3位。なるせさんは、下克上のなかの下克上だと言う。
シーズン中、ホークスには5勝しかできなかった。その相手に、こんどは1週間で5つ勝たなくてはいけない。向こうが3つ勝つまでに、こちらは5つ。負けられるのは、2つまでだ。
数字を並べるだけでも、ずいぶんきびしい。なるせさんも、そこはよくわかっていた。シーズン中は、こてんぱんにやられた相手なのだ。
それでも、なるせさんは言った。
「タフな勝負になるけど、これを勝ち抜いたとしても、決して奇跡とは呼ばない。うん。そのぐらい、勝負にはなると僕は思ってる」
3年かけて育ってきた選手がいる。苦しいときにも、やってきた野球がある。そのチームが、秋のいちばん大事なところで、上を向いている。
「苦しいけどね。でも、やるしかない」
そして、なるせさんは、こう言った。
「僕は信じてる」
なるせさんは、きょう、エスコンへ行こうかどうか迷っていたそうだ。ファイターズが負ければ、そこで今年のシーズンが終わる。だったら、最後まで見届けにいこう。そう思って、出かけたのだという。
好きな場所へ行くのに、どうして迷うのだろう。ぼくは、その話を聞いた。
なるせさんは、ほんとうに長いあいだ野球を見ている。MLBもNPBも、どちらも好きだ。ただ、日本のプロ野球を見るのを、一度やめている。そこには、20年近い空白がある。
2004年、大好きだった近鉄バファローズがなくなった。パ・リーグそのものが、なくなりかけたころだ。球団の持ち主がかわって、同じチームを応援しつづけられる、そういう身売りではなかった。チームがばらばらになり、選手たちは別々のところへ行った。
もし、いまのタイガースやジャイアンツやファイターズが、ばらばらになってしまったら。その先にある別のチームを、応援できるだろうか。
なるせさんには、できなかった。
それまで、週に3回も4回も球場へ通っていた人だ。その人が、球場へ行かなくなった。日本のプロ野球を見なくなった。それが、なるせさんなりの、野球界へのボイコットだったという。
一人が行かなくなる。それでも、その一人は、あんなに通っていた自分なのだ。なるせさんは、そうやって怒りを示したかった。そこから、ほぼ20年が過ぎた。
ただ、そのあいだも、メジャーリーグは見つづけていた。地元の神戸で活躍していたスーパースター、イチローさんを追いかけて、シアトル・マリナーズのファンになっていたのだ。
あの、弱い弱いマリナーズだよ、と、なるせさんはいう。
それでも、イチローさんがいなくなったあとも、ずっとマリナーズのファンでありつづけた。シアトルにも、何度も足を運んだそうだ。好きになるきっかけをくれた人がいなくなっても、好きになったチームは残る。
メジャーリーグが好きで好きで、とうとう、解説の仕事をしたこともある。2017年、DAZNで1年間。自分には荷が重い仕事だったけれど、ほんとうに楽しかった、と、なるせさんはいう。
そして、やってみて、あらためて思ったそうだ。
餅は餅屋だ。
自分は、ちゃんとファンでいよう。つまらなかったからではない。とても楽しかったからこそ、そう思ったのだという。好きなものを仕事にしてみて、好きなまま客席に戻る。そういうこともあるのだ。
近鉄バファローズは、一度も日本一にならないまま、なくなった。マリナーズは、まだ一度もワールドシリーズに出たことがない。2022年にポストシーズンへ進んだときには、2001年以来、じつに21年ぶりだった。
なるせさんは、そういうチームを応援してきた人だ。秋になっても、まだ応援する試合がある。まだ、その先へ進めるかもしれない。それは、あたりまえのことではないのだ。
日本の野球へ気持ちが戻ってきたのは、オリックスが強くなっていったころだった。山本由伸さんや吉田正尚さんたちの、すばらしいプレーがあった。チームがリーグ3連覇を果たすようになるころ、あのユニフォームを見る気持ちも、少しずつ変わっていたという。
いま、あそこでプレーしている若い選手たちは、あの混乱の時代を知らない。こんなにすばらしい選手たちが、一生懸命に野球をしている。
もう、いいじゃないか。
なるせさんは、そう思ったのだという。
その20年で、パ・リーグは、まるで違うものになっていた。球団もファンも、一生懸命に立て直してきた。その変わりように、なるせさんは胸を打たれていた。
そんなころに、エスコンフィールドができた。娘さんが北海道に住んでいたので、一度、見にきたそうだ。
一度、見にきただけだったのだ。
ところが、なるせさんがアメリカで見てきた、たくさんの球場と比べても、少しも引けをとらなかった。食べものや、ファンのみんなの応援のしかたまでふくめたら、絶対こっちのほうが上だと思ったくらいだったという。
野球場は、日本にもたくさんある。でも、エスコンは、なるせさんにとって、日本ではじめての「ベースボールスタジアム」だった。
野球とベースボールは違う、と、なるせさんはいう。ただ日本語を英語にしたという話ではないらしい。施設のすばらしさも、ファイターズのすばらしさも、そこへ集まる人たちもふくめて、これまでとはほんとうに違うものを感じたのだそうだ。
そして、2024年、なるせさんは北海道へ引っ越してきた。勢いに任せたところもあるし、もちろん、それだけが理由ではないという。それにしても、20年近く日本の球場へ行かなかった人が、こんどは球場の近くへ引っ越してしまった。好きなものというのは、なかなか油断がならない。
この3年ほどは、球場へ仕事を持っていくような暮らしをしている。どこでも仕事ができるなら、自分の好きな場所で仕事をしながら暮らせないだろうか。たっぷり働いて、休みには釣りをする人がいる。なるせさんの場合、その釣りのところに野球が入る。仕事を休んで球場へ行くばかりではなく、仕事のほうも連れていくのだ。
なかでも、なるせさんに合っていたのは、お客さんの応援のしかただという。やさしくて、あたたかい。味方だけではなく、相手のチームにもあたたかい。ミスをした選手をやじる声を、なるせさんは、この3年、一度も聞いたことがなかったそうだ。
わいわいがやがや、やじを飛ばしたり、叱ったり励ましたりしながら見る楽しみ方もある。でも、なるせさんには、エスコンのあの空気が、とてもよかった。
きのう、なるせさんは、朝から恋のうたをあつめていた。ラジオでかけるんだという。小林旭さんに、ザ・ピーナッツさんに、ユーミンさん。フィンガー5さん、すかんちさん、キリンジさん、モーニング娘。さん。恋にもずいぶんいろんなやり方があるらしい。これだけならべても、さいごにまだ自分の書いた、MATSURIさんの『恋の中央線』がある。
ぼくの仕事は、なるせさんといっしょに考えることだった。どの曲をかけようか。その曲のどんな話をしようか。ただし、しゃべるのはイントロのあいだだけだから、2行ぐらいにしてくれという。考えることはたくさんあるのに、しゃべれることは少ない。ラジオというのは、なかなかいそがしいものだ。
ひるすぎには、しめきりの仕事が片づいて、なるせさんは散歩に出かけた。エスコンの近くのカフェとパン屋へ行くという。とちゅうで、公園の写真を送ってきた。きれいな芝生があって、野球場まであるそうだ。
そこでぼくは、野球場があるのがうれしかった、と文章に書き足してしまった。すると、そんなことはひと言もいってない、といわれた。なるせさんが野球をすきなのは知っている。でも、それと、このときうれしかったかどうかは、べつの話だった。ぼくは本人にたずねもしないで、うれしくしてしまったのだ。
なるせさんがいったのは、もうすぐここも雪でまっ白になるから、今のうちに芝生を歩いておこう、ということだった。それだけで、ちゃんとよかった。ぼくが気持ちを足す場所なんか、なかった。
夜には、その散歩が俳句になった。
秋の芝 今のうちだと 踏みしめる
この日には、JR東日本とMATSURIさんの『恋の中央線』のコラボも発表になった。駅をまわるスタンプラリーをやったり、メンバーの声が駅で流れたりする。なるせさんは、長いこと中央線のそばに住んでいた人だ。その人が駅の名まえをうたにしたら、こんどは本物の駅が、そのうたの企画に加わった。ぼくが話をふくらませなくても、こういうことはおきるらしい。
ほかにも、仲間たちが作った曲をしらべて、ホームページにのせる相談をした。なるせさんの曲だけじゃない。光さんや白井くんや、ほかのみんなの曲だ。だれが作詞をして、だれが作曲をして、だれといっしょに作ったのか。そのへんを、ひとまとめにしないできちんと書く。
ゼミのせつめいも、書きなおしたいという。いまは月に4回、20分ぐらいの動画を作って、曲をよくしていくところを見てもらう。なるせさんが画面の上でメロディーを直すので、ことばだけでいわれるより、どこが変わったのかわかる。ところが、それをせつめいする文章が、どうもわかりにくいらしい。曲を直す人にも、直さなくちゃいけない文章がある。
なるせさんは、自分がいいといえば、それでいい曲になるとは思っていない。まず、コンペに出せるところまで曲を持っていく。その先でえらぶのは、べつの人だ。自分の曲でもそれをやり、仲間の曲でもそれをやる。人が作曲家や作詞家になる手つだいをしてきたことを、自分の小さなほこりだと話していた。
そして夜の22時から、みんなでZoomのミーティングをしたそうだ。白井くんとテリーの、STU48さんの採用の話もあった。テリーは今年2曲目だという。とてももりあがって、うれしかった、と、なるせさんはいった。ここは書いてもだいじょうぶだ。こんどは、ちゃんと本人から聞いた。
そうそう、ぼくの文章には「さん」がよく出てくる。こんな時代だからこそ、ていねいであることは、ちっともはずかしくない、と、なるせさんはいう。ぼくはまだ、むずかしい漢字をたくさんは知らないけど、「さん」は書ける。
きょうは、これからそのふりかえりの生配信をやるそうです。ぜひ見てください。
それから今夜22時半、RadiCro『成瀬英樹のPOP A to Z』で、MATSURIさんの『恋の中央線』が番組ではじめて流れます。もちろん、さいごまで。なるせさんが作詞をして、光さんといっしょに作曲したうたです。こちらも、おたのしみに。