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プロプランの開始にあたって
成瀬英樹
成瀬英樹
3月1日 10:16

 おはようございます!

 今日から「成瀬の庭」に新しく「プロプラン」が誕生しました。5名の方は「クリエーターズ」からのプラン変更。そして1名様が新たにデモを送って下さった方です。半年後、みなさんがどんな技術を身につけているか。僕もとても楽しみです。

 

 ポップスの作曲って結局は「どれだけ聴き手のことを考えられるか」です。自然に出来る人もいるし、僕のように後天的に、あちこちに頭をぶつけながら覚えて行くタイプもいます。しかし「自分のやりたいことをやる」が一番の優先順位に来る方は、当然のことながら「職業作家」は無理です。

 

 どこの世界に「自分が作りたい家を作る!」ことが一番大切な大工がいますか?

 

 そして、自分のアイデアを疑ってほしい。

 

 ここから半年で、僕は受講者全員を、プロとしてコンペを発注できるまでに持っていきます。僕の方からカリキュラムを決めたりはしません。受講者のみなさんにはZoomのドアは開け放しておきます。みなさんが僕をガンガン使ってください。

 

 そして、一つ一つが大切な作品。決して妥協はしません。「私はこれを作りたい」とあなたが仰ってもプロのレベルに達していなければ、笑顔でリテイクをお願いします。

 

 僕が見てきた真のプロは「リテイクに強い」です。直しが入ったらその直しの意をすぐにくみ、より素晴らしい作品に仕上げて行きます。APAZZIとコライトでNGT48に楽曲を書いたときの、ディレクター氏とAPAZZIの執念のリテイクが忘れられません。そして、第一稿から見違えて素晴らしい出来になった「本テイク」のミックスに立ち会ったときの感動が忘れられません。

 

 そんな感動を、受講生のみなさんに知ってほしいんです。

 

 コンペは受かりません。滅多に受かりません。どんなに売れっ子でもコンペに参加する限り、採用率は5%くらいでしょう。僕は当然もっと低いです。なんと言っても、最初の数年はまったくの不採用が続いたのですから。

 

数限りない自分が思う名曲たちがボツになっていきます。凹みます。2、3曲でコンペをあきらめる(コンスタントに出さなくなること)人は多い。あきらめる理由は、いつだってたくさんありますからね。

 

 それでも、こんなに夢のある世界もありません。本気でプロになりたい方、デモを聴かせてください。プロの現場に連れて行くことなら、あなたの努力次第で可能になります。が、そこから戦うのはあなた自身です。

 僕と一緒に戦いましょう。まだ見ぬ、あなただけの聴き手の笑顔のために。


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 今日は庭メンバー「ゆきちゃん」楽曲のボーカル録りのために、朝生はお休みします!いいテイクが撮れますように。

 そして正午にこちらの新作動画アップです!今回のカバーは難しかった。今までで一番難しかった。僕とミキちゃんは当然リモートの別録り。しかしこの曲のようにドライブするタイプの楽曲は、顔を見合わせて演奏しないとどうしてもグルーヴが合わない。まるで一緒にライブをやっているような歌とギターのタイミングにするために苦心しました。歌のリズムを前にやったり後ろにやったり。一語だけ後ろに動かしたり、なんてことを繰り返し、バーチャルなスタジオライブを作ったイメージです。途中からギターが乗ってきて、あらぬリズムを弾き出したのも面白かった。

 いや、やはり、藤井風さん楽曲、素晴らしいです。

 

 それでは今日も一日、お互いに心おだやかに過ごせますように。