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A1グランプリ Vol.1
よくある質問(FAQ)
――基本の質問から、あえての意地悪な質問まで。
【コンセプト・参加資格について】
Q. A1グランプリって、結局どんなコンテストなんですか?
A. A1グランプリは、いわゆる「大型賞金コンテスト」ではありません。
これは、ソングライターのための実験室です。
今の音楽制作は、「曲(トラック)」を作ることに意識が向きすぎています。
でも本来、音楽の出発点は「うた」だったはずだ、という問題意識から、この企画は始まりました。
うた(メロディと歌詞)= 人間が作るもの
曲(編曲・トラック)= AIが担うもの
この役割分担を前提に、
人間の心から生まれた「うた」が、AIによって音楽として完成する未来を試します。
競うのは技術ではありません。
競うのは、あなたの中にある「うた」そのものです。
Q. AIを使うということは、結局「AIコンテスト」なんですか?
A. いいえ。AIの技術力を競う大会ではありません。
A1グランプリで評価の中心となるのは、次の3点です。
メロディと歌詞の力
そのアイディアがどれだけ人の心を動かすか
AIを「どう使ったか」ではなく、「何を表現したか」
どれだけ完成度の高いアレンジになっても、
核となる「うた」に力がなければ評価されません。
逆に言えば、うたが強ければ、
AIはそれを何倍にも増幅してくれます。
Q. プロ志向じゃなくても参加していいんですか?
A. もちろんです。
「アイディアやセンスはあるけれど、DAWが苦手で諦めてきた」
そんな人にこそ、参加してほしいと思っています。
成瀬自身、情報がなく、チャンスを掴めず、遠回りしてきた時代がありました。
だから今、AIという“民主化ツール”を使って、もう一度「うた」に光を当てたいと考えています。
Q. 未成年でも参加できますか?
A. はい、可能です。
ただし、18歳未満の方は、必ず保護者(親権者)の同意を得てから応募してください。
また、優勝後に実際の案件が進行する場合も、契約等で保護者の同意が必要になります。
Q. 顔出しや実名参加は必須ですか?
A. いいえ。顔出し不要/ペンネーム参加OKです。
配信や審査は審査側のみで行い、
参加者同士のフィードバックも匿名・テキストベースで実施します。
純粋に「うた」だけで勝負してください。
ただし、優勝プライズは「仕事」です。
最終的には、プロとして円滑にやり取りができる社会性が必要になります。
【制作・ルールについて】
Q. 最初に送る曲のジャンルは決まっていますか?
A. はい、ポップス(POPS)でお願いします。
A1グランプリは「ポップスの実験室」です。
審査員の経歴を見て、「どんな音楽を送るべきか」を考えること自体が、すでに審査の一部です。
Q. 応募時に送る曲は、90秒で作らないといけないんですか?
A. いいえ。フルサイズで提出していただいても構いません。
ただし、審査の対象となるのは、曲の冒頭から約90秒程度です。
もちろん、90秒という制限の中で表現を完結させられる方が、
結果的に有利になる可能性はあります。
これは曲を切り捨てるためではなく、
あなたの力を正しく見るための判断です。
Q. Suno AIの使い方が詳しくなくても大丈夫ですか?
A. はい。大丈夫です。
今回は、Suno AIの「Cover機能(音声入力)」を使用します。
鼻歌や弾き語りをアップロードし、そこから広げる形になります。
※使い方はこの動画を参照ください
プロンプトの技術よりも、
元のメロディそのものの良さが、何より重要です。
Q. DAWで編集してもいいですか?
A. 条件付きでOKです。
楽器を足す、新しい音を加えるなど、アレンジの追加は禁止します。
一方で、構成の編集(切り貼り)や、90秒に収めるためのフェードアウトなどは例外として認めています。
あくまで、Sunoが出した音素材のみで勝負してください。
Q. AIを使ったら、曲が似たり寄ったりになりませんか?
A. その可能性はゼロではありません。
ただし、成瀬はこう考えています。
「AIを使って薄まる個性なら、そもそもその個性は必要ない」。
実際にAIを使ってみると、
個性は消えるどころか、むしろ強烈に残ることがほとんどです。
【あえての意地悪な質問】
Q. 「Suno有料プラン必須」って、運営はSunoからお金をもらっているんじゃないの?
A. もちろん全くありません。1円ももらっていません。
有料プラン必須なのは、Sunoのためではなく、参加者のあなたを守るためです。
無料プランで制作した場合、規約上、楽曲の商用利用権はあなたに帰属しません。
「最高傑作ができたのに、世に出せない」
その悲劇を防ぐための、絶対的な防波堤です。
Q. 落選した曲のアイデアやプロンプトを、運営が使ったりしませんか?
A. しません。
応募作品の権利はすべて応募者に帰属します。
提出記録も、配信アーカイブも残ります。
それらを無視して盗作し、
作家生命を終わらせるリスクを負う理由が、私たちにはありません。
Q. 審査員が身内や生徒ばかりで、出来レースじゃないんですか?
A. いいえ。完全匿名審査を行います。
誰が作った曲か分からない状態で評価し、
主催者である成瀬も、あなたと同じ「1票」しか持っていません。
Q. AIって、結局ボタンを押すだけの「ガチャ」じゃないですか?
A. はい。アレンジは、ある意味ガチャです。
でも、シンセのプリセット選びも、
偶然いい音が鳴る機材も、音楽史はずっとガチャでした。
今回のルールでは、
作詞・作曲(メロディ)は100%人間が作ります。
自分のメロディに合うアレンジが出るまで試行錯誤する。
その執念と工程を、私たちはクリエイティブと呼んでいます。
Q. 90秒しか聴かないのは、手抜きじゃないですか?
A. 違います。ポップスのリアルです。
あなたの中で一番キャッチーな、
シングルヒットしそうな90秒を聴かせてください。
90秒で心を掴めない曲は、
フルコーラスを聴いても掴めません。
【審査・公開・プライズについて】
Q. 提出した曲は、他の参加者に公開されますか?
A. いいえ。予選段階では、運営のみが確認します。
提出はDropboxのファイルリクエストを使用し、他の参加者に公開されることは一切ありません。
ただし、予選会は生配信で実施します。
楽曲の配信を望まない方は、今回はご遠慮ください。
Q. 本選では、誰が審査するんですか?
A. 予選・本選ともに、
審査員は、成瀬英樹、石崎光、白井大輔の3名です。
加えて、本選では、
出場者同士による匿名の相互審査も行います。
Q. 優勝すると、何がもらえるんですか?
A. A1グランプリのプライズは、「案件制作体験」*です。
優勝作品が実案件に使えると判断された場合、
BINGOプロデュースとして楽曲を提出します。
私たちとコライトとして、正式なクレジットが入り、
当然、相応の謝礼もさせていただきます。