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おはようございます。いよいよ今日からWBCはベスト8。僕はこれまで本当にいろんな野球を見てきましたが、人生でいちばん楽しみなベスト8かもしれません。高校野球でもそうだけれど、ベスト8ってやっぱり特別に面白いんですよね。8チームが残っているということは、本気の勝負が4試合も見られるということです。しかもそれを2試合ずつ、2日に分けて楽しめる。今日は韓国とドミニカ、そしてアメリカとカナダ。いやあ、たまりません。
今回のWBCはNetflixが中継したことで、いろいろな議論が起きているようです。でも、僕みたいに野球場のそばに住んでいるベースボール・クレイジーからすると、正直なところ「いったい何の話をしているんだろう」という感覚もあります。ただ、周りに「Netflixに入っていないから見られない」という人が意外と多かったのも事実です。そういう人たちは、その後Netflixに入って、今日からのベスト8を見るんだろうか。明日は日本戦ですしね。
「盛り上がる」って、いったい何なんだろうと考えるんです。少なくとも現場は、めちゃくちゃ盛り上がっています。チャイニーズタイペイと韓国の試合で、チャイニーズタイペイが韓国に勝ったあの一戦。超満員の東京ドームは狂喜乱舞、泣いて喜んでいる人もたくさんいました。選手たちも泣いていた。あの死闘は本当に胸に残っています。さらに今大会は、イタリアがアメリカを破る大金星まで起きている。まさかの波乱でイタリアが1位通過、アメリカはあと一歩で予選敗退という危ないところでした。こういうことが起きるから、野球は面白い。
地上波やNHK BSで放送するから盛り上がる、Netflixだと盛り上がらない。そういう言い方をする人もいます。でもそれって、普段からベースボールに興味のない人の言葉なんじゃないか。
「世界」で盛り上がる必要って本当にあるんでしょうか。目の前でこれだけたくさんの人が夢中になって心から楽しんでいるのに、その横でわざわざ「盛り上がってない」とつぶやく。自分は興味がないのに、盛り上がっていないことにしたがる。人間って、本当に不完全だなと思います。
誰もが同じテレビを見て、同じ放送を見て、みんなで一斉に盛り上がる。そんな時代はもうとっくに終わっています。とっくに。2026年になって、まさかまだそんな議論が起きるとは思っていなかった。まあ、それもあくまで僕の中の常識であって、僕自身がごく少数派なのだということは重々わかっています。でも、少数派にだって意見はあるし、少数派だって一生懸命生きているんです。頭で考えて、自分なりに研究して、未来がどうなるかを考えている。ぼーっと生きてるわけじゃないんです。
そんなことを考えながら、昨日はいくつか仕事の電話があり、いくつかメールも届いて、あらためて「あれ、俺、今めっちゃ忙しくなってるな」と感じました。そこでどうしたかというと、一度気持ちを落ち着けるために本を読んで、コーヒーを飲んで、お風呂に入って、ゆっくり考えたんです。これって当たり前のことじゃないんだぞ、成瀬、と。
57歳。今の僕は57歳です。この年になってもこうして仕事をお願いしていただける。僕に期待して、僕に頼んでくださる。それは本当にありがたいことです。だったら絶対に結果を出してやろうと思うし、喜んでもらいたいと思う。それが僕の原動力です。
このBINGOソングライティングクラブにいるメンバー、そしてゼミ生のみんなも、次の僕の曲に期待してくれているのが伝わってきます。僕はそれを絶対に裏切りません。
僕自身を「音楽家のプロフェッショナルです」なんて偉そうなことは、とても言えません。なぜなら、「本当にすごい人」を僕はたくさん知っているし、身近にも尊敬する人がいる。「自分なんて、単なる詐欺師みたいなもんだよ」って思う。それでもやっぱり、人に喜んでもらえる詐欺師になろうと、ベストを尽くしているつもりです。ベストを尽くすことだけは、自分でコントロールできることだから。
「ポピュラー音楽とは泥棒の歴史である。」――エルヴィス・コステロ
コステロ流の皮肉ではあるんだけれど、同時にすごく本質を突いているとも思う。誰かの何かに心を奪われて、それを自分の中で咀嚼して、また別のかたちで差し出していく。ポップスって、そうやって受け継がれてきたんだと思います。
最近読んだ、大滝詠一さんのインタビューを萩原健太さんがまとめた『HAPPY ENDING』が本当に面白かった。
これはぜひ読んでほしい一冊です。大滝さんが生きている間には見せなかったような弱さや、カッコ悪さまでもが見事にさらけ出されていて、読んでいて震えました。すごい人のすごさって、完成された姿だけじゃなくて、その奥にある迷いや傷まで含めて伝わってくるものなんだな。
しかしながら、ここに描かれる「大滝詠一という人間」は全然「すごい人」なんかじゃなくて、読んでいてもうしょうがないなーって何度もツッコミを入れちゃうようなどうしようもない人間としても描かれていて。いやいや、それはいくらなんでもやりすぎじゃ……ってね。どうせやりすぎるなら、徹底的にやりすぎろ!ってことなのかな。
僕と大滝詠一さんの出会いは、中学1年生のときに『A LONG VACATION』を聴いたことでした。横浜の地味な中学1年生がカセットで愛聴していても全然おかしくないくらい、あのアルバムは本当に流行っていたんです。レンタルレコード屋で借りてカセットに録音して。ソニーの緑色のカセットテープだったことを、今でもよく覚えていますよ。もう本当に何度も何度も聴きました。お小遣いを貯めてレコードを買った時の喜びは、忘れられないですね。
「君は天然色」も「恋するカレン」ももちろん最高に好きです。でも、僕がいちばん好きだったのは、当時からずっと「我が心のピンボール」でした。もしかしたら、あの曲を好きになったことが、自分がミュージシャンになった原点だったのかもしれない。うまく説明はできないけれど、そんな気がするんです。音楽って、理屈より先に人生を決めてしまうことがある。僕にとっての大滝詠一さんは、まさにそういう存在なのだと思います。
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萩原健太さんの新著、読み進めています☺️
成瀬さんがおっしゃるように、大滝さんの当時の様子がこの場に蘇るような臨場感があり、夢中になって読んでいます!
「大滝さんの歩みにはいつだって自身の原点への眼差しが横たわっている」という言葉がとても響きました♪-
素晴らしいよね!いつもコメントありがとう!!
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