blog

CALENDAR
CATEGORY
そして、かなりの確率で、僕が生きているうちは最後のことになるでしょう。
成瀬英樹
成瀬英樹
10月14日 6:26

おはようございます!

 

昨日は、シアトル・マリナーズのリーグチャンピオンシップGame1を朝から観戦。正直なところその話題だけで2000文字は軽くクリア出来ますが、それはやめておきます。あまりにも誰も求めていない情報過ぎますものね。ドジャーズならともかく、シアトルの話をされてもね。

 

とりあえず、シアトルが先勝しましたことをお伝えさせていただくとともに、ワールドシリーズの日程と日本シリーズの日程と自分のスケジュールを確認して、ワールドシリーズのチケットの価格の相場感を身体に入れたところです。高い、高すぎる。かなりの部分であきらめていますが、いやでもまだあきらめないで情報を仕入れたいところです。

 

シアトルがワールドシリーズに出るとなると、史上初になります。そして、かなりの確率で、僕が生きているうちは最後のことになるでしょう。それを見逃すのか、成瀬。そう、自分の中の自分がやかましいのです。

 

今、とある企業様案件で、ヒカルさんと曲を書いてます。クライアント様に3パターンお聴きいただいた中から1曲を選んでいただいたものを、ヒカルさんがフルサイズアレンジしてくれたものが試合中に届いて、うっかり聴いたらもう最高すぎて、正直ベースボールどころじゃなくなりましたよ。次は私の歌入れのターンです。簡単なボーカルなら時間に気をつけて家で録音したりもしますが、この曲はシャウトが必要なので、「苗穂」という札幌の隣駅にあるスタジオを借りてボーカルを録ってきました。私の歌でいいのかなと思いつつ、何も言われていないので、このまま使っていただけるようにベストを尽くすだけです。

 

夜はゼミ生が札幌に来ているということで、松尾ジンギスカンを一緒に食べて来ました。こんな機会がないと札幌にすら出なくなるので、誘ってもらってありがたかったです。なんかいつの間にかこっちも「立場ってる」感じなので、自分から気軽にみなさんのこと誘えませんが、BINGOのメンバーならお誘いいただいたらだいたい会いに行きますよ、ゼミ生じゃなくってもね。

 

さあ、今日はレッスンがたくさん入ってます。嬉しいですね。その合間に白井大輔との対談動画の編集と、自分のボーカルのエディットを集中してやらないとだ。

 

そうそう、昨夜は新しい作家候補の方と電話で話しましたよ。さあ、どうなるか。BINGOの文化はお伝えしましたが、他の大きくて老舗の事務所にいくつか所属されていた方で、やはりコンペや楽曲に対する価値観がまったく違うので、その辺りをじっくり詰めて行くことが出来たら一緒にやってみたいなって思ってます。

あと4つ
成瀬英樹
成瀬英樹
10月12日 9:41

ダイアン・キートンが79歳で亡くなったそうだ。ご冥福をお祈り申し上げるとともに、彼女が出演した映画の印象的なシーンを思い出している。『アニー・ホール』で高価なコカインを前にくしゃみをして、白い粉を吹き飛ばしてしまったあの気まずい顔――忘れられない。ダイアンのことが特別に好きだったというより、僕が好きになった映画の多くに彼女が出ていた。どんな作品でも、彼女が登場すると「お、ダイアン・キートン」と心が少し浮き立つ。そんな人だった。 

 

昨日は、日本時間の朝9時からシアトル・マリナーズとデトロイト・タイガースのディヴィジョン・シリーズ第5戦を観ていた。勝ったチームが次のステージへ進み、負けたらシーズンが終わる大一番だ。

 

シアトル・マリナーズは、メジャーリーグ30球団の中で唯一、まだワールドシリーズに出場したことがないチームである。今季のリーグ優勝も実に24年ぶりだった。24年前と言えばイチローさんがデビューしてMVPと新人王を獲得したあの年だ。「うちの娘が生まれる前年」と言い換えると、その“24年”という時間の重さが実感できるだろう。つまり、ベースボールクレイジーなパパが贔屓にしているチームが優勝した瞬間を、娘はまだ一度も見たことがなかったのだ。

 

メジャーリーグに詳しくなくても、大谷翔平のニュースは耳に入るだろう。翔平が長く厳しい戦いを続けているなあと、なんとなく感じている人も多いはずだ。そう、アメリカではリーグ優勝をしてからが本番なのだ。ワールドシリーズにたどり着くには、最低でも二つのシリーズを勝ち抜かなければならない。今年のドジャーズはシードなしだったため、三つ目のシリーズを目前にしている。

 

そして昨日のシアトル。負けられない試合を延長15回の死闘の末に制し、次なるステージ「リーグ・チャンピオンシップ」へと進む。Best of Seven――先に4勝すれば、夢のワールドシリーズだ。

 

その長い試合の結果を、僕はエスコンフィールドの外野席で知った。14時から始まったファイターズ対バファローズのクライマックスシリーズの真っ只中、スマホの通知で。まさか自分がここまで涙を流すとは思っておらず、かなり焦った。

 

「あと4つ勝てば、ワールドシリーズだ。」その言葉を思い浮かべるだけで涙があふれてくる。異常体質なのかもしれない。でも、きっとそれだけ僕の人生に深く関わってきたのだと思う。シアトル・マリナーズという、愛すべき弱小球団が。

 

エスコンフィールドでのファイターズも、今年ベストと言える試合を見せてくれた。現時点でトップクラスのスーパーピッチャー・山下から2点をもぎ取り、ファイターズのエース・伊藤大海は7回無失点という、まさに伊藤大海らしい芸術的ピッチングを披露した。田中から齋藤への完璧なリリーフも、新庄監督が昨秋に口にした“予言”をついに現実のものにした。

 

レギュラーシーズンを2位で終え、新庄監督の続投も決まり、北海道のファンは腰を据えてポストシーズンを戦う準備ができているように見える。優勝チームはホークス。その敬意は忘れずに、しかしポストシーズンはまた別の戦いだ。一種のお祭り。どうか思い切り楽しんでプレイしてほしい。それでも、やはりあの選手たちに勝たせてあげたい。彼らが喜ぶ顔こそ、僕たちの喜びなのだから。

 

――何かを応援するって、結局、自分の人生を重ねることなのかもしれないね。

「どんなことがあっても夢に食らいつく」──そんなことは前提中の前提じゃないのか
成瀬英樹
成瀬英樹
10月11日 9:01

おはようございます!
 

今朝も5時に起きて、レコードを一枚じっくり聴きました。ローリング・ストーンズの1963年リリースのファーストアルバム(米国版)を、新しく買ったコロンビアGP-3の復刻版ポータブルプレイヤーでじっくりと。いいですね、やっぱりいいですね。僕がストーンズに真剣にハマったのは中学3年生のとき。転校ばかりでまわりにうまくなじめなかった僕の心を、彼らの音楽があたためてくれました。まわりに同じような音楽を聴く友人などいるはずもなく、ラジオと雑誌が僕の先生でしたね。
 

高校に入ってバンドを始めた頃も、常にストーンズがお手本でした。僕の理想のバンドは、例えば「じゃあ、『ルート66』やろうぜ」って誰かが言ったら、全員がサクッと合わせてしまえるようなバンド。誰かが『メンフィス・テネシー』を歌い出したら、自然にセッションが始まるような、そんなチームです。
 

それにしても、このコロンビアGP-3の復刻版は本当にいいですよ。カートリッジだけじゃなく、スピーカーにも工夫があるのかな。昔持っていたGP-3もかなり愛用していましたが、ここまでいい音質ではなかったんです。
 

昨日もビートルズのモノラル・シングルはもちろん、ヤング・ラスカルズのファーストなんかも聴いていましたが、この時代のモノラルものは、これで聴くのが“正解”なんじゃないかと思うほど。ラヴィン・スプーンフルなんかもそうですが、サブスクやCDで聴くとスカスカで落ち着いて聴けないんですよね。
 

僕らの仲間、白井大輔くんが作曲したMATSURIさんの『アガベの花』が大ヒット中です。昨夜は、そんな大ちゃんと動画を一本撮りました。BINGOでは楽曲がリリースになった際に動画を出すようにしていますが、大ちゃん、ここのところ大ブレイク中で、「僕が見たかった青空」さんのリリースタイミングで話を聞いたのも、ついこの間のことです。いや、まったくすごいよ、大ちゃん。僕は嬉しいよ。
 

そんな白井大輔。音楽が好きでたまらなくて、どうしてもそれで食っていきたくて、5人のお子さんを育てながらチャレンジを続けてきました。その結果が、今なんです。初志貫徹。笑顔で夢の舞台までたどり着いた彼を、僕は眩しく見ています。シンガーソングライターとして、そして専門学校の講師として立派に活動していたところへの作曲家デビューです。一つひとつ、粘り強く積み上げたものは崩れることはありません。
 

25年前に出会った白井くんは、新進気鋭、期待のシンガーソングライターとして僕の目の前に現れました。自信満々で、怖いもの知らずの若者。僕はその頃、FOUR TRIPSでのデビューに失敗し、東京で敗れた夢を抱えて大阪で活動の場所を探していたので、彼のその自信満々さが鼻についてしかたなかった。──妬んでいたんです。
 

それから15年くらいたって、彼も紆余曲折いろいろあって、ある日連絡をくれました。名古屋のダンスユニットに楽曲を提供することになったのだけれど、「一緒に曲を書いてほしい」と。2017年くらいのことだったと思います。そのころ、こちらは何曲かのヒット曲を出した作曲家になっていて、かなり現場で揉まれていましたので、大ちゃんの作ってくる曲の“甘さ”が許せなくて、かなり厳しくブラッシュアップしたのを覚えています。メロディはもちろん、歌詞の一行一行に意味をこめないと、ただなんとなく心地の良い曲を書いていても、鋭い作品にはなり得ません。そんなことを伝えさせてもらいました。
 

4年前にBINGOを立ち上げた際、白井くんが入ってくれることになったのは朗報でした。僕が彼の一番の強みだと思うのは「やめない」ことです。夢をかなえるための条件は、実はそれだけなんです。やめなければいい。だけど、ほとんどの人がやめるんです。いとも簡単に。そのたびに僕は真剣にがっかりしてきました。「どんなことがあっても夢に食らいつく」──そんなことは前提中の前提じゃないのか。
 

そんな白井くんが「やめたい」と言ってきたのは、去年の夏頃。一緒にやってきた仲間が先にAKB48で採用を取って、彼は心が折れてしまったんですね。それでも、結局はやめなかった。泣きながら「もう一度チャンスをください」と連絡をくれました。その次のコンペで出してきた曲が、『アヴァンチュール中目黒』でした。オリコン1位を獲得しました。
 

あの時の涙がなければ、心が折れて「やめる」と言っていなければ、そして「やめるのをやめる」という一番つらい決断をして、覚悟をもう一度決めたからこそ、この名曲は生まれたのです。
 

いつ、「本気になるスイッチ」が入るのか。人間の中にはどれほどの眠っている力があるんだろう。白井くんは動画の中で、大学生になったお嬢さんのエピソードを話してくれました。パパの仕事って一体なんなんだろう?って思っていたお嬢さんが、風輪さんやMATSURIさんのヒット曲をパパが作ったと知って、すごく誇らしく思ってくれたそうです。
 

他に何かやれることがあるのなら、こんなしんどい世界を選ばなくてもいいじゃないですか。僕はそう思います。でもね、僕や白井くんのような“ポンコツなおっちゃん”でも、生まれつき音楽家として生を受けていると心の底から信じている人間には、これしかないんです。だから、自分の力で証明するしかないんですよね。
 

今、ストーンズの1969年のライブアルバムを聴いています。最高だよな。13歳の頃に感動した音楽を、今も心から愛せていること。それが僕のプライドなのかもしれません。あの頃の自分を、裏切ることはできないからね。絶対に。

ポータブルプレイヤー事情
BINGO Songwriting Club 「成瀬英樹ゼミ」 メンバー マイソングプラン 成瀬英樹ゼミ マンスリープラン 旧プロ養成コース
成瀬英樹
成瀬英樹
10月10日 9:49

おはようございます!
 

昨日は道民税を納めに行きました。国民として――いや、この場合は「道民」としての義務ですね。税金は僕たちの生活を支える大切な資金ですから、有効に使ってもらいたいものです。
 

新しい家では、広い部屋に対して家具がまだ少なく、リビングが少し寂しい印象です。せめてレコードが聴けるようにとポータブルプレイヤーを探していたところ、昔よく使っていたコロンビア製モデルの復刻版を見つけました。評判も良さそうだったので購入してみたところ、これがなかなか素晴らしかったんです。針がオーディオテクニカ製なのもポイントでした。
 

音質を本格的に楽しみたい方には、テクニクスのSLシリーズのような上位機種をおすすめします(中古なら数万円で購入可能です)。ただ、僕のように「2台目のプレイヤーが欲しい人」や「安価なレコードを気軽に楽しみたい人」には、今回のモデルがぴったりです。ANABASというブランドがクラウドファンディングで復刻させた製品で、小型でレトロなデザインながら、1万円台前半という手頃さも魅力です。

 

外観はコロンビア製より少しカジュアルですが、音質は明らかに向上している印象でした。ビートルズのモノラル・シングルも「これぞ理想的な鳴り方」という音で再生されます。トーンアームも以前のモデルより扱いやすく、使い勝手の工夫を感じました。

 

今朝は5時に起床。昨日の散歩では長袖シャツ一枚では肌寒いと感じましたが、今朝は冬のような冷え込み。寒暖差の激しさには驚かされます。現在はストーブを点け、ラヴィン・スプーンフルのボリューム満点なベスト盤を聴きながら、ドジャーズの試合を眺めています。ポストシーズンの大谷は少し不調で、いまサードフライを打ち上げたところです。

 

そして今朝は、久しぶりにギターとコーラスの収録配信を行います。AI技術がどれほど進化しても、生演奏や歌声の価値は失われません。むしろ、それらの技術はこれからの時代、さらに重要になるでしょう。うまく活用できるなら、きっと音楽はもっと面白くなります。

この続きを読むには BINGO Songwriting Club 「成瀬英樹ゼミ」 メンバー マイソングプラン 成瀬英樹ゼミ マンスリープラン 旧プロ養成コース への登録が必要です。

先生という人
BINGO Songwriting Club 「成瀬英樹ゼミ」 メンバー マイソングプラン 成瀬英樹ゼミ マンスリープラン 旧プロ養成コース
成瀬英樹
成瀬英樹
10月9日 19:21

この投稿を読むには BINGO Songwriting Club 「成瀬英樹ゼミ」 メンバー マイソングプラン 成瀬英樹ゼミ マンスリープラン 旧プロ養成コース への登録が必要です。