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鼻歌でも通じるメロディーを
成瀬英樹
成瀬英樹
6月4日 8:08

今回も、大好きな大好きな風輪のお二人のために、3曲の新しい歌を提供させていただくことができました。風輪さんのファンである僕自身、そして僕たちBINGOの作家一同、心から喜んでいます。
 

風輪のお二人と、僕たちBINGOには共通点があるように思っています。それは、強いもの、大きなものに立ち向かっていこうとする気持ち。自分の力で、自分の夢を成し遂げようとする思い。そして、その夢へたどり着くまでの過程すら、ファンの皆さんと一緒に楽しもうとする姿勢です。
 

風輪のお二人は、これまでの人生のさまざまな経験を糧にして、今の場所に立っている。そして僕たちBINGOの作家たちも、それぞれに人生の経験を経て、今の場所に立っている。だからこそ、同じ価値を共有できる場所にいられたのではないかと思うんですね。

 

最初に風輪のお二人とお会いした時のことを、僕は今でもよく覚えています。まだお二人がデビューされる前のことでした。新宿の喫茶店で、3人でたくさんの話をしました。未来のこと、夢のこと、歌謡曲のこと。熱く、熱く、語り合った時間でした。なんとか、この二人の力になれないか。その時の僕は、ただそればかりを思っていました。

 

「歌謡曲にすべてを懸けたいんです、成瀬さん」

 

お二人は、僕の目を見てそう言いました。あの言葉は、今でも忘れられません。

 

少し話は変わりますが、職業柄、作曲家になろうとしている方々のデモをたくさん聴かせていただくことがあります。若い方もいれば、それほど若くはない方もいます。打ち込みがまだ上手ではなかったり、メロディーがおぼつかなかったりすることもあります。でも、それでも「この人と一緒にやりたいな」と思う人がいるんです。そういう人に共通しているのは、音楽への愛情を持っていること。デモを聴けば、わかります。話をすれば、もっとわかります。時間がかかってもいい。自分が音楽から受け取ったものを、いつか音楽に返したい。そういう気持ちでやっていける人だけが、今のBINGOには残っています。

 

風輪さんとお話しさせていただいた数年前、正直に言えば、歌謡曲というものに、今のようなシーンがあったとは言いにくい時代でした。それがこの2年ほどで、一気に盛り上がってきました。風輪さんの、見事な先見の明。もちろん、その盛り上がりに風輪さんも大きく寄与していることは、言うまでもありません。

 

僕自身、これまでさまざまなアイドルの皆さんにも楽曲を書かせていただいてきました。その時に一番気をつけているのは、「自分で感動できない歌」を書くのはやめよう、ということです。たくさんのデモを聴いていると、時々思うんです。「この作家は、本当にこの曲を愛しているのだろうか?」と。ただ何かのイミテーションになっているだけの曲。ただ「キャッチーであればいいんだろう」という曲。「渚が出てくればいいんだろう」「男の子と恋をすればいいんだろう」といった、安直な言葉やメロディーが並んでいることも、少なくありません。

 

でも僕は、楽曲というものは、どんなジャンルであっても、まず裸で成立していなければいけないと思っています。ギター1本と、言葉と、メロディーだけで立っていられるもの。そこでちゃんと美しく、ちゃんと心を動かすものであれば、それを速いテンポにして、アイドルの皆さんが歌えば、それはアイドルソングになる。たとえば、ビートルズの『She Loves You』や『抱きしめたい』をAKB48が歌ったら、きっとAKB48の歌に聴こえるはずなんですよ。つまり、アイドルであるとか、歌謡曲であるとか、そういうジャンルは、楽曲の上に重ねる美しい服のようなものだと思うんです。だからこそ、楽曲を提供する者は、その中身をしっかりしたものとして渡さなければいけない。僕はそう信じています。

 

風輪さんに曲を書かせていただく時、常にライバルだったのは、お二人がステージで歌っていた歌謡曲のスタンダードナンバーでした。まだ風輪さんにオリジナル曲が少なかった頃、いろいろなライブを見させていただいて、カバーを聴かせていただいて、思ったんです。そうか。このくらいの名曲を作らないと、風輪さんには歌ってもらえないんだ、と。

 

そして実際、僕たちが作った作品に対して、お二人は実に的確なアドバイスや修正のリクエストをくださいます。それは、さまざまな現場でお客様を前にして、スタンダードナンバーやオリジナルソングを歌ってきたお二人だからこその眼力なんですね。僕たちは、自分では気づけなかったところを指摘していただいて、より良い作品にするために、また努力を重ねる。風輪のお二人は、プロデューサーでもあるんです。

 

今回、風輪さんに楽曲を提供させていただくにあたって、僕たちは30曲弱の楽曲を作り、聴いていただきました。僕自身の作品もありますし、BINGOの作家たちにもたくさん書いてもらいました。その中から最終的に選曲してくださるのは、お二人なんですね。本当に目の肥えたプロデューサーが、しっかりと曲を選んでくださった。今振り返ってみても、選んでいただいた楽曲は実に的確だったと思いますし、あの3曲でしかなかったのかなと思います。

 

僕たちBINGOは、「本物の歌謡曲」を作りたいと思ってやっています。パロディでもフェイクでもない、まっすぐな「令和の歌謡曲」を。日本の素晴らしい伝統である歌謡曲という灯りを絶やさずに、次の世代へバトンタッチしたい。あまりにもおこがましく聞こえるかもしれませんが、そのくらいの大きな気持ちと目標を持って挑まないと、越えられない高い壁がそこにあると思っています。

 

ここからは、今回収録していただいた3曲について、少し創作メモを置いておきます。

 

『恋の罠』『人生TENKI』の共作者でもある白井大輔君が書いてくれた、ワンコーラスの歌詞に曲をつけるところから始まりました。実はこれ、最初は白井君自身による別のメロディーがついていたのですが、そのメロディーは、僕が思う「白井大輔節」とは違っていたんですね。ただ、歌詞が本当に素晴らしかったので、その歌詞を借りて、僕がメロディーをつけました。「僕が思う白井君は、こういう感じなんだよ」。そんな気持ちで書いた曲です。

 

昭和の時代の歌謡曲は、歌詞を先に作るスタイルが多かった。僕もここ数年、自分のオンラインコミュニティの中で、ファンの皆さんと一緒に曲を書くチャレンジを続けてきました。作詞家ではない方、音楽のプロではない方たちが書いてくださる歌詞に、いい曲をつける。それをずっとやってきたおかげで、今では詞が先にある方が得意になってきたところもあります。

 

現代では、曲が先にあって、いや、なんならカラオケを先に作って、そこにメロディーを乗せるというスタイルが主流になっています。僕もそのやり方は大好きですし、良いところもたくさんあります。しかしながら、歌謡曲であれば、やはり歌詞が先にあって、そこにメロディーを乗せていく。そのスタイルが一番いいのではないかと思うんです。白井君のサビの言葉を見た瞬間に、メロディーが浮かんできました。ほとんど苦労することなく、1曲を書き上げることができました。そして、ラテン風味のアレンジをリクエストしたところ、BINGOが誇るヒットメイカー石崎光さんが本当に最高のサウンドを作ってくれました。

 

『ムーンダンス』… 盟友Litsukoさんの歌詞に、僕が曲をつけました。こちらはもともと、別の歌詞コンペで、Litsukoさんが乗せてくれた歌詞なんです。そのコンペでは、他の方の歌詞が選ばれたのですが、Litsukoさんの歌詞もあまりにも良かった。それなら、ということで、僕が新たにメロディーをつけました。良い歌詞というのは、見た瞬間にメロディーが浮かんでくるものだと思います。この曲も、サビの言葉を見たその場で、メロディーができていきました。本当に、りっちゃんの歌詞のおかげです。2番以降の歌詞を少し調整させてもらったりはしましたが、『恋の罠』も『ムーンダンス』も、曲の骨格になっているのは、それぞれ白井君、りっちゃんの歌詞の強さです。そしてこの『ムーンダンス』も、石崎光さんによるアレンジが聴きものです。全楽器をご自身でプレイされる光さんの、素晴らしい音色とグルーヴ、アンサンブルをお楽しみいただけたらと思います。

 

『あなたは僕で』… 風輪さんのディレクターさんから、「バラードも1曲欲しいので、お願いできませんか?」とご連絡をいただきました。最初に提出させていただいた30曲弱の中にも、バラードはいくつか入れていたんですが、これまでになかったようなバラードが欲しいというリクエストでした。

 

最初は、愛する人を失ったというテーマで進めていました。そこに強いこだわりがあったわけではなく、ひとつの方向性として、そちらに振り切ったものを作ろうとしていたんです。しかしながら、風輪のお二人からいただいた言葉は「今いるお客様に愛を伝えたい。そういう歌にしてもらえませんか」。目から鱗、楽曲が目指すべき方向をすぐにつかむことのできるお二人のセンスに、脱帽でした。

 

締め切りまではとてもタイトでしたが、だからこそ集中してこの曲を書きました。いつものようにガットギター1本で書き上げたメロディーを、僕の昔からの作曲の相方でもあるmeeさんに修正してもらいました。meeさんは、機材をいろいろ使うタイプではなく、いわゆる昔気質なんです。僕が曲を送ると、iPhoneのボイスメモをLINEで10個、20個と次々に送ってくるんですよ。「こうすればいいんじゃない?」。そう言って、鼻歌で送ってくる。その鼻歌を頭の中で楽曲として変換すると、見事な作品になるんです。本質は、いつだってメロディーなんですよね。

 

今、AIの登場によって、音楽の世界でもさまざまな議論がされています。でも、少しでもAIを使ってみたことがある人なら、わかるはずです。AIは、AIの曲を書くことはできます。でも、人間が書く曲は書けないんです。そしてこの世界から、人間が書く曲を愛するという文化は、なくならないと思っています。なぜなら、聴いて感動するのは人間だからです。もちろん、新しいテクノロジーに触れることも大切です。でも、本当に守らなければいけないのは、鼻歌でも通じるようなメロディーなのではないか。僕は、心の底からそう思っています。

 

歌詞は、僕のゼミのメンバーでもある湊戸千尋さんにお願いしました。彼女は20代ながら、昭和・平成の歌謡曲やポップスに関しては、超がつくほどのマニアです。しかも音楽だけでなく、当時のカルチャーにも精通している。その成果は、彼女のTikTokやInstagramにもよく表れていると思います。そこに流れているのは、昭和・平成の音楽カルチャーへの深い愛情です。そして何より彼女には、書ききる力があります。この歌詞は、提出までにもう1日くらいしか時間がありませんでした。僕は彼女に聞きました。「2時間で1曲書ける?」。すると彼女はすぐに、「あ、書けます」と答えて、「今からファミレスで書いてきまーす」と言って、本当に2時間で書いてきました。もちろん、そこからいくつか修正をしたり、整えたりはしました。この曲に関しては、風輪さんもディレクターさんも、時間のない中で、より良い歌詞にしようとアイデアを出してくださいました。それでも、骨格になっているのは、湊戸千尋さんの素晴らしいアイデアです。

 

アレンジは杉山ユカリさん。『人生TENKI』や『胸いっぱいの愛を』でお世話になっていて。杉山さんの編曲のレコーディングを見に行くのが、僕はいつも楽しみなんです。ユカリさんのお仕事の速さには、舌を巻くばかりです。頭の中で全部できている音を譜面に落とし、その日初見で弾くミュージシャンの皆さんに的確に説明していく。そしてプロ中のプロのミュージシャンの皆さんが、その場でほとんどワンテイクで応えていく。何度もやり直しなんかしないんです。1回か2回。この曲のアレンジも、生のストリングスをふんだんに使った、最高に贅沢でエレガントなものになっていると思います。

 

今回の表題曲『イル・テンポ・パッサ~時は過ぎゆく~』は、前作『天使と悪魔の愛し方』に続いて、杉本眞人さんの作品です。日本の歌謡曲、ヒット曲の本道を歩いてこられた、本当に尊敬する先輩です。さらに今回は、所ジョージさんの楽曲も収録されています。そういう方々と同じ作品に入れていただけることを、心から光栄に思いますし、身が引き締まる思いです。

 

僕は昭和43年生まれで、あと2年で還暦になろうかという世代です。小さい頃から、歌謡曲に親しんできました。テレビをつければ、いつも歌謡曲が流れていました。中学生になると、ビートルズだ、ローリング・ストーンズだとカッコつけて、そういうバンドを組んで、デビューまでしました。でも、自分のルーツにあるのは、やはり歌謡曲なんだなと、あらためて感じています。

 

だからこそ、いわゆる「まがい物」ではない、「本物の歌謡曲」を作っていかなければいけない。そう肝に銘じて、日々作曲しております。

 

風輪のファンの皆様には、いつも楽曲を大切にしていただいています。コンサートなどに行くと、声をかけていただくことがあります。「先生、私、『胸いっぱいの愛を』が本当に好きなんです」。SNSで声をかけていただくこともよくあります。「先生、『人生TENKI』にいつも涙します」と。これを作家冥利に尽きると言わずして、なんと言えばいいのでしょうか。アイドルの皆さんに曲を書かせていただく時も、同じです。メンバーの皆さん、歌い手の皆さんが楽曲を愛してくれて、ファンの皆さんが10年、20年とその曲を覚えていてくださる。僕にとって、こんなにやりがいのある仕事は、他にありません。

 

風輪さん。僕を歌謡曲の作曲家にしてくれて、本当にありがとうございます。一緒に、夢への道を楽しみましょうね。先日のエスコンフィールドでの風輪さんのライブが終わった後、楽屋前でお二人から「次はこんな曲が欲しい」とリクエストされたこと、とても嬉しかったです。

 

絶対に、名曲を書いてみせますからね。
 

西荻窪 阿瀬宇然 著「中央線・望途(その1)」より
成瀬英樹
成瀬英樹
6月2日 21:44

西荻窪
 

阿瀬宇然 著「中央線・望途(その1)」より


 また一駅飛ばしてしまいました。吉祥寺には何でもあります。何でもありすぎて、それぞれに持ってるイメージが確立されているのではないかなと思って、書く必要がないと判断しました。それでも吉祥寺はいいところです。立川から中野までの間の新宿といっても過言ではない。だからこそ本当に書くことがない。

 

 それに比べて西荻は、語るべきことが沢山ある。私にとってはという話だけど。

 

 西荻といえば、父と母が昔住んでいた場所です。父と母のバンドは神戸でデビューし、あるタイミングで上京し、居住地に選ばれたのが西荻だった。当時の事務所のプロデューサーが上井草に住んでいたらしい。ついこの前、母の実家から母が持って帰ってきた荷物に、当時の不動産屋のチラシが入っていた。両親が住んでいたマンションは今でもあって、実際見たことがあるけど、貧乏人の私からしたらかなりすごいマンションだった。私が初めて自費で一人暮らしを決行した家より二段くらいレベルが高い物件だった。オートロックがあって、外から見ただけでも鉄筋とわかるそのマンションは、何十年も経った今も全く古びていなかった。メジャーでデビューをしていたのでその時はもちろん、音楽だけで食べていて、音楽をやって稼いだお金だけでその家に住めていたのだと思うと、それは完全に凄いことだと思う。

 

 両親がやっていたバンドは、桜井幸子という今は海外かなんかでヨガ?の先生?とかをやっているとかいう、昔人気だった女優が主演をやっているドラマの主題歌を務めたことがあった。この話を詳しく聞いたのはつい三、四年前なのだが、私は高校一年の時に桜井幸子と真田広之が主演のドラマ『高校教師』に深淵と目が合うくらいどハマりしていた。高校教師は、真田広之演じる女子校の生物教師と桜井幸子演じる家庭環境の最悪な女子生徒との恋愛を描いたドラマであり、主題歌は森田童子の『僕たちの失敗』である。「はーるのーこもれびのーなかでー」というフレーズだけでも聴いたことがある人もいるだろう。言うように、別にこのドラマは特別面白いと言うのではない。観なくても想像に難くなく、色々な障壁に苛まれながら二人は結ばれて幕を閉じる。まあ観てみてください。本当に別にそんなに面白くはないです。

 

 じゃあなにかと言うと、このドラマは、桜井幸子がかわいすぎるのである。終始一貫して桜井幸子演じる二宮繭は寡黙であるが、第一話で真田広之演じる「先生」に一目惚れして、先生の前では繭は大人しい女生徒ながらも完全に女なのである。このドラマにセリフはかなり少なく、音も粗い。繭を映すシーンの多くで、繭は多くを話さずただ黙って物を考えている風の顔をしている。唇を一文字に結んで眉毛をキリッと顰めて黙っている繭の役が、桜井幸子にはピッタリだと思った。白いカーディガン、膝丈のスカート、しっかり結んだ一つの黒髪、細部の全てが桜井幸子そのものに馴染んでいた。話し声も彼女は美しく、その美しさゆえにすぐに溶けてなくなってしまいそうな感じを漂わせているから、繭の貴重な話し声と融和していた。とにかく、桜井幸子がとにかく綺麗で、あのドラマを観た人が桜井幸子に恋をしないわけがない。私もその例に漏れず、十六歳の秋頃彼女に完全に恋に落ちた。毎日毎日繰り返し高校教師を観て、二宮繭の裏側の桜井幸子を想う日々だった。

 

 話を戻すが、両親のバンドは桜井幸子が主演のドラマの主題歌をやっていた。二人が言うには事務所が同じなだけで抜擢された謂わゆるバーターだったらしいが、それは凄いことだし実際曲もいい。だがそのドラマは「大コケ」したらしい。はたまた裏でやっていたドラマは視聴率を二十パーセント確立していたらしい。じゃあ何にこの話のポイントがあるかと言うと、なんと、西荻にて同棲していた両親のアパートには桜井幸子が定期的に訪れていたらしいと言うことである。桜井幸子はバンドメンバーの中で「さっちん」として存在していたらしくて、意地が悪くて酒癖が悪くて無口で小さい女の子だったそうなのだ。さっちんは特に母と仲が良くて、スターウォーズを一緒に観に行ったこともあるらしい。側から見てもさっちんは母だけには心を開いていた様子らしく、しかしさっちんとバンドメンバーの五人でもよくお酒を飲んだそうである。電車に乗る時にはサングラスとバンドメンバーの四人で囲い隠すようにしていた。先述の通りだが、この話を聞いたのは私が桜井幸子に恋をして二、三年経った頃だった。多分、その頃のテレビを観ていた世代の人なら桜井幸子のことを知らない日本人はいなかったと言っても過言ではないだろう。桜井幸子は一世を風靡した女優だった。高校教師の反響を少し調べればそれは見当がつくことで、とにかく桜井幸子は有名人だったのだ。それが、家にまで出入りする仲であることを母はどうして長い間黙っていたのだろう。私が母だったらブログとかツイッターとかに書いたり、もっと言えばTシャツのうしろとかに書いたりして世の中に言いふらし歩くと思う。

 

 西荻の時代の話になるといつもさっちんの話になって、この間はさっちんが飼っていた犬とよく行っていたという喫茶店を父から教えてもらった。ほんとついこないだなのでまだ行ったことがない。だからみなさんには教えません。多分これを読んでいる誰よりも私はさっちんが好きで、そんなお宝情報を世の中に出したくはないからです。すみません。両親はそのドラマがコケたこと、ドラマの主題歌という大事な局面で発表する曲を、自分たちのやりたいように演奏することができなかったこと、などの挫折が重なって、地元神戸に戻ったそうである。その後、テレビ番組の企画で沖縄に渡り、沖縄で謂わゆる売れないバンドマンの日常を送った。相当苦しかったそうだ。因むところ、私の名前はその頃朝ドラに出演していた竹内結子から取ったそうです。茹だるような暑さの中で、朝の十五分だけは朝ドラの竹内結子に救われていて、その頃の思い出を背負って私という人間が誕生した。誇らしい名前です。

 

 メジャーデビュー曲である、桜井幸子主演ドラマの主題歌、以降にも素晴らしい曲の数々を発表している。贔屓目なしに、かなりかっこいいと思う。一度母に、曲がかっこいいのになんで売れなかったの?と聞いたことがあった。母は、至って真剣な顔で、「フォートリは曲はカッコいいよ。ボーカルの顔がね、悪かったんだろうね」と言っていた。フォートリとはバンド名であり、ボーカルは父である。別にパパかっこよかったけどな、ママもかわいかったけどな、と思った。

全曲考察!!BINGO恒例B1グランプリ!
BINGO Songwriting Club 「成瀬英樹ゼミ」 メンバー マイソングプラン
成瀬英樹
成瀬英樹
6月2日 9:04

おはようございます!


昨夜は、BINGO恒例のB1グランプリでございました。


そしてこちらも恒例となりました、B1グランプリ振り返り配信。


全曲詳細、成瀬による解説、考察、批評をお届けいたします。大好評のこの企画は期間限定公開になりますので、メンバーの皆さん、ぜひお楽しみください。

この続きを読むには BINGO Songwriting Club 「成瀬英樹ゼミ」 メンバー マイソングプラン への登録が必要です。

人生は映画だ
成瀬英樹
成瀬英樹
5月27日 18:09

おはようございます!

 

先週の楽しい激務の余韻が、心にも身体にも残ったままの週の始まり。

 

そういえば、お気に入りの映画館にも最近行けていないな。それはいけない。非常にいけない。なぜなら僕は、野球と映画を徹底的に楽しむために札幌に来たわけで、それをサボってはいけないのだ。

 

いやいや、お前はつい先日『サンキュー、チャック』を観てきたと報告したばかりじゃないか、とあなたは仰るかもしれない。たしかにそうだ。でも、あれはシネコンでロードショーを観たのであって。僕がサボってはいけないのは、「シアターキノ」で映画を観ることなのだ。

 

ちょうどいい時間から『ラプソディ・ラプソディ』がかかっていた。利重剛監督とは、同じ店で髪を切っている。それ以外は、いつものように何の情報も仕入れずに観た。

 

面白かった。とても心が温まる映画で、癒された。そんな常套句でしか語れない自分がちょっと辛いが、本当にそうなのだからしょうがない。

 

僕は癒された。

 

その後、何名かのゼミ生のセッションをした。みんな本当に作曲能力が伸びている。伸びているからこそ、もっともっと貪欲になってしまう自分もいる。

 

それぞれの作家らしさを失わずに結果を出せるように、少しずつ結果を出していくやり方と、クリエイティブに一気に表題を狙っちゃえ、というやり方。その2つを同時に進めていくことが、最近はとても大事だと思っている。

 

NMB48の「ショートケーキとショートボブ」、本日音源が解禁されました。みんなぜひ聴いてほしいです。僕とmeeさんと石崎光さんの力作「パブロック歌謡」です。

 

僕の曲は、間奏がかっこいいものが多くて嬉しい。「君メロ」のまささんによるエレピソロも最高なんだけど、今回の光さんのオルガンソロ、そしてそのバッキングでリッケンバッカーのギターをジャッキジャッキにカッティングする音。英国ロック愛好家の皆さんには、たまらないと思いますよ。僕もたまらない。

 

音数じゃなくて、音色とフレーズでアレンジをしていく。光さんは本当に稀有な音楽家であります。

 

この「ショートケーキとショートボブ」の歌詞なんですけど、日本の音楽史上、初めて野球のショート、つまり遊撃手をテーマに歌った歌ではないかと思われます。ガチのショートストップ讃歌。

 

ショートって、一番うまいやつがやるポジションなんですよ。そんな「彼」に夢中になったヒロインは、人生のすべてを「ショート」に捧げるのです! まあ、聴いてみてください。

 

ベースボールソング収集家のMOBY君にも、ぜひお勧めしたいと思っています。

 

それにしてもですよ、2曲連続で自分に野球の歌が回ってくるのが、本当に嬉しいです。

現在地、確認!
BINGO Songwriting Club 「成瀬英樹ゼミ」 メンバー マイソングプラン
成瀬英樹
成瀬英樹
5月26日 12:32

BINGOの現在地、確認配信!

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