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おはようございます!
今日の朝生はいよいよ「シティポップの作り方」の最終仕上げミックスダウンです。
成瀬のミックスは非常に簡単でまとまりやすいと大評判なのでぜひ一度見て行ってくださいね。
それでは!
おはようございます!
今日は水曜日。週に一度の中休みは主にラジオの収録(「成瀬英樹のPOP A to Z」)のために時間を使います。
2017年から始まったこの番組は、レディクロという神戸に拠点を持つネットラジオ局から
欧米のオールディーズを中心に、毎月順番にアルファベットAから順番に特集を組んだり、
そのアルファベットにちなんで気ままに選曲したりしています。
半年ほど前から、この番組でかける音源を「ほぼアナログレコード」にしました。
デジタルのラジオでデジタル音源をかけても「ラジオ」って感じがしないから。
やっぱりラジオにはどこか「ノイズ」が必要ですよね。
チューニングを合わせてもどうしても残ってしまうノイズ、
レコードの向こうのヒスノイズ、もちろんスクラッチのノイズも魅力的です。
今月はビートルズの「赤盤・青盤」の特集をしました。楽しんでもらえたかな?
まだ聴いてないという方は、来週頭まではここでアーカイブが聴けます。
赤盤特集にかこつけて、初期ビートルズの大好きな曲をかけまくりました。
今週はリクエスト特集。みなさんからのたくさんのリクエストを選ぶのが毎月の楽しみなんです。
おはようございます!
楽曲を提供させていただいております「風輪」さんのYouTubeに、僕も少し登場しております。大変貴重なレコーディング風景動画、成瀬もがんばって働いています。ぜひご覧になって下さいね。
風輪さんの作品たちは、成瀬とネロと松田が中心となって、合同会社BINGOとSong Gardenのみんなで力を合わせて作った大切な作品たちです。
すでに風輪さん、ステージでご披露いただきはじめているんです。年末のワンマンライブ、僕も行かせていただこうと思っております。楽しみです!
日曜日はお昼の12時半から大阪は難波にて「#BEMYLOVE」さんのワンマンライブ。素晴らしかった。
僕が作詞作曲させていただいた「裸足のGeneration 」の新披露も!
「書き下ろしの新曲を」とご依頼いただいた際
「ナルセさん節を思いっきりやってください」とのリクエストがありました。嬉しかったなあ。僕の得意技とメッセージをすべて詰めこんだ渾身の一曲です。ぜひ聴いてください。
コンペでヒット曲を獲得しに行くのも大好きですが、こうして「ご指名」いただき、オーダーメイドで楽曲を作るのは格別です。
そのまま神戸に移動して、夜はFOUR TRIPSのリハを。ここのところ作曲作業で多忙だったので、体力的な準備不足があり、演奏一回り目は身体が悲鳴をあげて大変なことになったが、ベースの池田が合流しての二回り目からは勘を取り戻すことが出来た。
On The Beachのメンバーとして、エレキを持って年に2,3回はライブをやれていることがここにきて生きている。アコギの弾き語りとバンドのライブは、体力的にまるで違うから。
しかもフォートリは全曲フルボリュームでやらないと成立しない「パンク・ポップス」だからなおさら。大変ですが、今週、出来るところまでやってのぞみます!
当日はiPhoneからにはなりますが、生配信も予定しております。
せっかくFOUR TRIPSの4人(+ゲスト1名)揃うので、全部乗せデラックスプランもご用意すべくチェキのフィルムも買いました。ご期待ください。
「ザ・たこさん」の30周年のお祝いライブなのですが、僕たちFOUR TRIPSも池田が加入してからちょうど30年なんです!わお!ダブル30年記念です!
昨日、新幹線で午後帰宅し、少し休んでから夜は弊社「合同会社BINGO!」の全体ミーティングでした。所属作家さんと研修生の楽曲を全員で聴き合い、お互いで評価をし合うという、楽しくも大変にシビアなミーティング。
「作曲をする」とは結局「自分の中から出てくるメロディを選ぶ」作業の連続ですから。そこにいつ自分自身で「OK」を出すか、だけの話です。であるならば、やはりどの楽曲を「選ぶ」かは重要なことですね。
さあ、今日も朝生やっていきます。
シティポップの作り方の最終コーナー、曲がりますよ!
おはようございます!
KANさんがお亡くなりになったとの知らせを受けたのは、昨日の朝生配信中。
僕が彼を知ったのは「愛は勝つ」の大ヒットから。もうほんとに日本中でガンガン流れていた国民的な大ヒットでした。
しかしながら時は90年代に突入した頃。僕は自分のバンドFOUR TRIPSを組むか組まないかくらいの20代前半。ロック、ジャズ、ブルースの中古盤を漁って、自分なりの日本語のポップスを構築すべく日々格闘していた時期。
「愛は勝つ」は反面教師中の反面教師。ダサさの極み、許せない曲でした。
当時の「軽薄な社会」の代名詞だと感じました。
91年のレコード大賞を受賞した「愛は勝つ」。
僕はその年末の時期に初めてテレビで同曲を歌うKANさんを観たのですが、一発で「これはビリー・ジョエルを日本語に置き換え、大衆の心までつかんでしまった奇跡の一曲」だと気がついたのです。ピアノを弾きながら歌うKANさんのシャウトも実にビリーしてました。
「なかなかいいやん」って思いましたね。
その時期のKANさんのテレビ出演時のインタビュー。
質問者が「愛はほんとに勝つと思いますか?」と彼に尋ねました。
KANさんの答えが実に秀逸でした。
『愛は別に、勝ち負けじゃないですからね』と、ぶっきらぼうに答えたのです。
なんというマッチポンプ。なんというねじれたユーモア。
そう、「愛は勝つ」は「愛と勇気」を伝えるメッセージソングなどではなく、作曲時にたまたまメロディとともに降ってきた「必ず最後に愛は勝つ」というどキャッチーなフレーズを、ソングライターとしてのKANさんの技術と経験でなんとか一つの作品として作り上げたものだったと僕には分かったのです。
言い方があっているかどうかわかりませんが、誤解を恐れずに言うなら、シャレで作った部分も大いにあったんじゃないかと。確かに「必ず最後に愛は勝つ」なんて、ど真ん中の真っ直ぐすぎて、何周か回ってユーモアソングですよね。KANさんの「いやあ、流石にこれはやりすぎかな」とほくそ笑む顔さえ浮かんできそう。
KANさんの歌では「プロポーズ」が大好きです。
「愛は勝つ」の大ヒットの次かその次くらいに出たシングルだと記憶してます。ド派手な「愛は勝つ」の後によくこんな「死ぬほど地味な」(←褒めてます)楽曲を出してきたものだと、誰か止める人はいなかったのかと。
しかも今度はスティーヴィー・ワンダーと来ました。まんまじゃないですか。その洗練されたコード進行の上で、私小説的なセンチメンタルなラヴソングが展開されていて、その目眩くメロディと相まって、聴くたびに僕の涙腺はゆるみました。「プロポーズ」なのに僕と結婚しようよ、ではなく「ぼくの街へおいで」と歌うKANさんの言葉のセンス。今でもすっげーなって思います。
Mr.Childrenのブレーク前から、桜井和寿さんとKANさんは大阪のラジオ番組内で週交替で2人で曲を作りあっていました。桜井さんが作るラフなメロディにKANさんが呼応し、そこに桜井さんがまた切り込んでいく。とてもスリルのある番組だったな。桜井さんのソングライティングが覚醒した時期と重なったこともあって、今思えばあのあたりが現在の日本のポップスの「起点」だったのかもしれません。
KANさんのすべてのアルバムを愛聴してきたわけではありません。むしろ前述したように「反面教師」として彼をまず知った僕にとって、音楽的に好みかどうかよりも「影響を受けてはいけない」アーティストの筆頭であったKANさん。
それでもね、やっぱり影響受けますよ。洋楽ポップスを「どJ-POP」に置き換える方法を模索し続けたKANさん。それはミスチルやオザケンや渋谷系のほんの少し前だったのです。
数多の「元気の押し売り」のバッタモンとはまるで違うものだったから。
売れなかった時期、KANさんも苦しんだと聞きます。そこで出した答えが「愛は勝つ」。
痛快だよね、爽快だよな。
もちろん、僕は今ではこの歌が大好きです。いつかこんな後世に残るスタンダードナンバーを書きたいと思います。しかし、僕にも残された時間がたくさんあるわけではありません。
がんばんなきゃ。
昨日は朝生のあともずっとデモ制作を研修生数人と。
みなさんの曲をより良い形にして先方にプレゼンするべく、試行錯誤しました。
せっかく作っていただいたメロディや構成、それにどこまで僕がコミットするか、毎回悩みますし、答えはなかなか出ないのかなと思います。
しかしながら、僕自身がバンドの作曲担当としてや、駆け出しの作曲家の時期に受けた「ダメ出し」の二の舞にならないように気をつけています。
つまり「なんか違うんだよね、わかんないけど」となんて言わないことを心がけています。
そんなの誰にだって言える。なんか違うんだよねって言われても、言われた方は困っちゃいますよね。
「このメロディはこうするとより良くなると思いませんか?」という提案を必ずしています。
昨日は夜にも配信しました。NOBUさん、そしてミキパンダさんの曲のギター&ベースアレンジ。サクッと終わるかと思いきや、結構時間がかかってしまって3時間くらいになってしまいました。
今夜からの大阪出張の準備などで、今日朝生が出来ないので、その振替的な意味もあります。
ただ、かなり専門的な内容ですし「真剣」にやってますので、閲覧は注意が必要ですよ。
「真剣」って文字通り「触れたら命にすら関わるぜ」ってことですよね。
「うわあ、なんとなくだけど素敵だね」なんて言ってられない時期なんです。
どうかご理解いただき、ご視聴いただけたらと思います。
それでも最後はなんとかしっかり着地することが出来ました。