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「成瀬さんはチキンジョージって出たことあるんですか?」
成瀬英樹
成瀬英樹
6月20日 9:47

おはようございます!

 

コウベリーズ『風見鶏の街で』絶賛発売中、サブスクでも聴けますし、メンバー手作りのMVもYouTubeで視聴できます。それでもやっぱり、CDを買っていただけたら一番嬉しいです。そしてコウベリーズは7月7日に神戸チキンジョージにてワンマンライブを行います。こちらには僕もギターを持って少し出演させていただく予定。

 

「成瀬さんはチキンジョージって出たことあるんですか?」ってコウベリのメンバーに聞かれました。僕は「18歳から出てるよ」と答えました。

 

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1987年の春頃、チキンジョージに出るための公開オーディションに参加して合格した僕たちは、その夏からほぼ月一回のペースで出演することになった。当時は「チキンに出る」ってのは地元バンドマンにとって大きなステータスだったんで(きっと今だってそうなんだろうけど)、出演バンドの仲間入りができたことは、大変な自信になりましたね。しかしまあ、18って言えば今のコウベリーズのメンバーの中でも最年少くらいのトシじゃないか。どれだけ僕は早熟だったんだと、半ば呆れます。

 

チキンのスケジュールのアーカイブを観ると、1987年の資料は残っていなさそうだね。僕たち「EMPTY」のチキン初めてのステージは、名古屋出身でソニーからデビューしたばかりの「The Newz」の前座だった。1987年の7月だったはず。

 

EMPTYのギタリストはこのサイト「soulmix」の管理者である「やまだんご」。関学の学生だった彼はたまたまギターが弾けてしまい、たまたま僕と同い年でウマがあってしまった結果、大学一年生ながら突然神戸ライブシーンの最前線に立つことになる。

 

「10代のうちに絶対デビューしてやる!」と息巻いている僕と違って、他のメンバーは大学生、ドラマーにいたっては高校生だったからね、そりゃもう僕とはバンドにかけるテンションが全然違ってて。今思うとみんなには申し訳ないことしたなって思う。「お前らもすべてを音楽に捧げろ!」って本気で言ってたからね、愚かな僕は。みんな関学の学生だよ。んなこと出来るわけないやんね。


The Newzはスカを取り入れたり、歌いながらシンセドラムを叩いたり面白いことをやっていた。僕はすぐに影響されるから、「スカ」のレコードをたくさん買い集めて研究したりね。

 

翌月の対バンはこれまたデビューしたばかりの「The Shady Dolls」、エアロとストーンズとグラムロックが混ざったようなご機嫌なバンドで、僕は何より彼らの楽曲がいいなって思った。デビューするにはやはり楽曲力だよなって。The Shady Dollsは年齢が僕とひとつしか違わなかったから、当時19とかハタチとかだったけど、随分年上に見えたよ。いいバンドだったな。

 

記録として残っている最初のものは、翌1988年の1月7日に、初めてのワンマンライブ。成瀬英樹、19歳になったばかりだ。初出演から半年たたずにワンマンを敢行できたわけだから、チキンからも多少は期待されていたのかなとも思うけど、神戸のバンドシーンは縦社会だから、誰かに褒められたとか激励された記憶はまるでないな。先輩バンドにはなめられてたし、PAさんにはいっつも叱られてた。

 

それでも、当時のチキンは東京から来た有望なツアーバンドの前座にEMPTYをブッキングしてくれたり、ワンマンをやらせてくれたり。僕はこの18からハタチくらいまでの期間、バンドブーム直前のロックシーンの最前線の渦にまさに「ドボン」と放り込まれたわけ。今考えても恐ろしい。

 

1988年からは「The Silentz」と改名して、デビュー直前のゴーバンズや、デビュー直後のSUPER BADなどの前座をつとめた。チキンのフロアや受付のみんなとも仲良くなって「成瀬、お前いつでも入れたるから、勉強のためにライブたくさん観ぃ!」との教えを守り、しょっちゅうチキンに入り浸っては今は伝説級のバンドやミュージシャンのライブを浴びた。これがどれほどその後の僕の糧になっていることだろう。

 

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さあ、今日も僕はたくさんのみなさんとZoomにてマンツーマンの作曲レッスンをさせていただきます。僕もまだまだ修行中ですが、これまでに得た経験や知識や技術はすべてみなさんに共有させていただいておりますよ!

 

毎日のようにやってます
メンバー クリエーターズ 成瀬英樹ゼミ 〜プロ作曲家養成〜 成瀬英樹ゼミ 分割プラン 旧プロ養成コース
成瀬英樹
成瀬英樹
6月18日 10:38

おはようございます!

 

今日の朝生配信は、ギターダビング中継と、昨夜のBINGO! ミーティングの振り返りの二本立てでお届けします。成瀬英樹の配信が観られるのは「うたを作る学校」だけ! ぜひあなたもメンバーになって、楽しみを共有しませんか?

 

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「うたを作る学校」のメンバーになってください
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成瀬英樹
成瀬英樹
6月17日 6:05

おはようございます!

 

週末のエスコンフィールドは、読売巨人軍を迎えての三連戦。僕は金曜のナイターと日曜のデーゲームを観に行きました。いわゆる一つの交流戦、エスコンで読売戦を観られるのは二年に一度、そして札幌には歴史的にも読売ファンが非常に多いということもあって、連日大入りでした。

 

金曜日は坂本の技ありホームラン、昨日は岡本の二階席に飛び込むどでかい一発。さすがはジャイアンツ、空中戦だね。ファイターズも金曜は水谷や松本、昨日は万波とホームラン返し。投手もがんばったし、2敗1分けという結果以上に、僕はとても楽しめました。

 

札幌に来てからの3ヶ月、ありがたいことにお仕事をたくさんいただきました。毎回「一曲入魂」で作らせていただいています。またいくつものお気に入りの自作曲が増えて、嬉しい限りです。

 

高校の頃とか、宅録でデモテープを作って、10曲くらいたまったらカセットにダビングして友人たちに「アルバムが出来たよ」なんつって配ったりしてね。きっとあの頃とメンタリティはまったく変わってないのです。

 

もしあなたが「プロになる」ってことを、何かを犠牲にしなきゃいけないって思ってるなら、それは違うね。ホンマもんのプロたちは、何よりまず自分自身を喜ばせています。作っている本人が「これは最高!」って思って作ってるんですよ。

 

「自分の中に大衆を持て」なんて、まるで岡本太郎さんの言葉みたいだけど笑、結局そういうことです。

 

これ、プロになってみたらわかります。だからなりたい人は、がんばれ。

 

自分の努力の足りなさを、状況や時代や才能のせいにしないこと。僕は「努力」って言葉ちょっとしんどく感じるから「工夫」って言いかえたい気もするけど。どっちにしても、人と(ちょっとだけ)違うことをやる。大幅に違うと単にトンチンカンな作品が出来上がるだけだから、ちょっとだけ。その「ちょっと」を探すことが「工夫」だと思ってて、その「工夫」に必要な努力だけやればいいってことです。

 

大丈夫。あの頃、僕のデモテープを聴かされていた友人たちも、成瀬が将来プロになるって思った人間は一人もいないから。むしろ「こいつはプロにはならない」と全員が思ったはずだよ。というか僕自身がそれ思ってたからね。それでもどうしてもプロになる必要が僕にはあったんだ。だから工夫した。それだけかも。

 

今も試行錯誤の真っ只中です。毎回、いろんなお題をいただき楽曲を作らせていただくことが、僕たちの成長につながっています。今後もご期待にお応えします。今、僕を含め僕たちBINGO!、絶好調です。流行り廃りに流されないエヴァーグリーン的楽曲なら、弊社にまかせてください。

 

さ、今朝の生配信は、先週の続き、ギターダビングとコーラスのエディットをやって行きます。今日で一回、トラック担当のOさんに送れるかな。

 

成瀬英樹の作曲中継や裏話満載の「朝生配信」を観たい方は、「うたを作る学校」のメンバーになってくださいね。

 

 

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今週の総括&ギター録音生配信!
メンバー クリエーターズ 成瀬英樹ゼミ 〜プロ作曲家養成〜 成瀬英樹ゼミ 分割プラン 旧プロ養成コース
成瀬英樹
成瀬英樹
6月15日 11:21

おはようございます!

 

今日の配信は今週の総括と、みんなと作るチャリティアルバム「BINGO! AID 2025」楽曲のギターを録音します↓

 

アーカイブもあるよ(多分)!

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マダックス、プロデュース、そしてソングライティング
成瀬英樹
成瀬英樹
6月14日 12:12

おはようございます!

一昨日の夜は、エスコンフィールドでファイターズとドラゴンズを観戦。ファイターズのエース伊藤大海が「マダックス」達成。WBCでも大活躍した若きエース伊藤にとっても初の快挙。貴重な記録なのだ。

 

「マダックス」とは往年の大エース「グレッグ・マダックス」にちなんだ呼称で、「100球以下での完封勝利」を指す。球数少なく一試合を完投するコントロールの良さと、ストライクで勝負できるボールの強さが必要。マダックスはあらゆる投球をストライクゾーンに投げることが出来たし、打者は常にバットの芯を外され、内野ゴロの山を築いた。

 

僕も長く野球を観戦してきたが、球場で「マダックス」に立ち会えたのは初めてのこと。最後は胸が熱くなりました。普段は試合終了後のヒーローインタビューを最後まで観るなんてめったにしないんだけど、なんか感動して観ちゃった。伊藤大海にささやかながら僕からの感謝の気持ちをこめた「拍手」を送りたくて。

 

伊藤を援護する攻撃陣も、万波中正の3ランから始まり、交流戦で完全に覚醒した水谷、若きスラッガー田宮などの活躍もあり、ファイターズファンにとってはたまらない勝ち方でした。「これを観られる」って分かってるなら、入場料が倍だって構わないよ、ってくらいのものだ。

 

嬉しい気持ちを抱えたまま、北広島駅まで25分歩いて帰る。この日、日中は20度を超えていたため、観客の多くは半袖で歩いている。6月といえここは北海道、夜は半袖じゃ寒いだろう。人生の大先輩たちが寒そうに半袖で歩いているのを見ると、いつも持ち歩いているダウンを後ろからそっと羽織って差し上げたくなる。

 

それでも季節は夏に向けて進んでいることを感じる。

 

帰宅後、深夜までかかって、今取り組んでいる案件のブラッシュアップを作家と。僕はプロデューサー的立ち位置で、作家が作ってくるものを少し離れた視点で「大衆に届けること」と「その作家らしさを表現する」ところで頭を悩ませ、具体的に提案する。今回は入り組んだ案件につき電話じゃ話が通じないところが結構出てきたので、パラデータを送ってもらって、僕も手を動かしてエディットしたり、コーラスを重ねたりもしたら深い夜になってしまった。

 

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昨日も基本的にはその作業の続きを。どうしてももう「ひと声」必要になり、ワンフレーズだけなのだがいつものシンガーさんにお願いすると快く引き受けてくれて、最高な声をすぐに届けてくれた。そう、いつだって、状況を打破するのはヒューマンパワーなのだ。

 

前日、案件のエディット作業に時間を費やしたので、ラジオの収録は昨日の午前中に行う。とは言っても音源やデータは整理してあったので、比較的楽に制作することが出来た。今週も実に「POP A to Z」らしい特集をお届けできそう。

 

午後はコーラスを収録。三声×2、合計6本。作家に送って、あとはミックスを待つ状態。

 

夜はテレビ(というかアプリをテレビ画面でモニターして、というのが正確な表現だが)でファイターズを観戦。水谷が止まらない。昨年までホークスの二軍でくすぶっていた打者、今年もオープン戦からなかなかもらったチャンスをいかせない打席が続いていたのを僕も見てたから、そして水谷のプロ入り初の「お立ち台」は母の日で、その日の活躍を僕もエスコンで観てたから、よりがんばれって気持ちになる。今年のファイターズ、田宮に続いて水谷も覚醒モード。若い選手たちが何かをつかむところを毎日感じることが、野球観戦の醍醐味の一つであることは間違いない。

 

ものを作る作業は、入り込みすぎるとジャッジが出来なくなる。プロとアマとの差はこのジャッジにある。素晴らしいアイデアを簡単に捨ててしまったり、どうでもいいところに執拗にこだわったりするのが「入りこんでいる作家」のすること。なので、プロデュース側は常にフラットな状態でいなくてはいけない。

 

と書いている現在も、急ピッチで修正を行なっています。最後の最後まで粘る、自分たちが納得いく作品を聴いていただくこと。あと少しだ、作家くん、がんばろう! 僕も妥協はしないぞ。

 

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「風見鶏の街で」の高評価が止まらない。メンバー手作りのMVが最高。こういうの、お金かければいいってもんじゃない。何を誰に伝えたいかがはっきりしているこの動画、シンプルさゆえに最高。スマホで撮ったものを、コウベリのキャプテン「ミーナ」が編集したのだそう。それって、実に「今」じゃない? 
 

 

そして、この方は僕のソングライティングを徹底的に分析、推理してくれていて、作者として本当に嬉しい。たくさんいろんなことを考えて作ってる。基本的にはポップスは「わー心地いい!」だけでもいいものだと思うけど、こうやってしっかり細部まで聴いてもらえたら作った甲斐があるというもの。嬉しい。ゼミ生のみんなにもきっと役に立つことが書かれているので、ぜひ読んでほしい。

 

さ、午後も楽しい戦いは続く。好きなことを仕事に出来て、僕らは本当に幸せだ。すべて、応援してくれているみんなのおかげ。これからもめっちゃくちゃがんばって最高の作品たちを残していくから、どうぞよろしくお願いします。