blog

さ、ラジオ録ります
成瀬英樹
成瀬英樹
8月3日 14:38

お疲れ様です。

 

さあ、症状が出てから今日で5日目。登山で言うなら、もう下りに入ってます。地獄のピークは過ぎました。昨日医者にもらった薬をラムネのようにたくさん飲み、ぐっすり寝ました。何度か咳で目が覚めましたが。

 

喉の痛みもずいぶん治まり、体温も平熱です。そこで最終キャラの登場「倦怠感」です。先日までコロナに罹患していた黒沢秀樹さんもかなり悩まされたという噂の怪物です。動けないというか、階段の上り下りでも息がきれます。食欲も少し出てきましたが、一人分を完食することは無理なので、フルーツとかゼリーとかお粥とかアイスを少しずつ食べてます。

 

同じく陽性中の伊藤銀次師匠は、FBの投稿によると熱は7度台で、食欲も旺盛にあるみたいです。一体どんな体力なんだあの方は、と思います。

 

銀次さんとはよく一緒にツアーに行ったりもしましたが、本当にたくさん食べられる方で、この食欲こそが、バイタリティの秘訣なのだな、と思ったことを思い出しました。

 

どうやら、今回のぼくの症状は「軽い」わけではなかったよう。

出足がいきなり9度5分でしたし。検査受けられるまでの不安感、週末の繋がらない電話など、かなりの放って置かれ感、あれはオレ、一生根にもつよ。

 

「HELP!」の叫びが届かない恐怖。無力感。

そういう意味でも、コロナ感染前の成瀬とは、人が変わったかもしれません。

 

昨日の発熱外来でのPCR検査、結果が出るまでに2日くらいかかるのだそう。あのー、本当に言いたくはないのですが、もうその頃には大変な時期はすでに終わってますけどね。大変だとは思うのですが。本当に思うのですが。うう。

 

その病院でもらったプリントにQRコードが載っていて、アンケートに答えなくてはいけないのですが、QRコードはなぜか読めないし、アンケートはOut of timeだし(だってもう下山途中です)。

 

結局、今回の一番ピーク、地獄を乗り越えられたのは、機転を効かせて様々な必要なものをどしどし送ってくれたファンの方のおかげ。本当に助けられました。「命の恩人」って言うと大袈裟に思えるかもしれませんが、コロナで発症し、9度を超える熱を出した方なら、そして一人暮らしの方なら、ぼくのこの気持ちをわかってもらえると思います。

 

「こんなのインフルみたいなもんだよ」なんてコロナのことを「なめた」ことはぼくは一度もないですが、それでも想像を遥か超えて、辛い数日間でした。というか、まだ過去形にはならないかもしれないのですが。後遺症などの恐れもあります。

 

喫煙もしなければ飲酒もしない、普段から運動し食事にも気をつけて、体重もいつもベストをキープしている「健康を絵に描いたような男」である成瀬。ワクチンは昨夏までに2度打ちました。そんなぼくでもこんな辛いのだから、疾患があったり、喫煙してたり、体型的に健康的とは言えない方、ワクチンを打っていな方などだと、もっと苦しむ可能性もあるのだと思います。

 

そんな中、ぼくは今月、これから2度、自分のオーガナイズするイベントで人を集めます。それが果たして正しいことなのか。参加者のみんなと考えたい。幸い、どちらのイベントもこの「Song Garden」のイベントなので融通はきく。

 

ぼく以外の誰かに、ぼくの(ぼくたちの)イベントのために、こんな悲痛な思いをしてほしくない。

ここ二、三ヶ月の歌い込みで、ようやくかつての「ヴォーカリストの声」に戻ったと言うのに、また一から作り直しか、とそれはがっかりしますね。がんばったのになあ。

 

この8月に照準を絞って、めっちゃ努力した。

 

On The Beachの最初のリハの動画を購入いただいた方なら分かると思うのですが、「Happy End」のキーを全音下げたいです、なんて最初言ってたわけですよ。全然声が出なかったのです。

家でちょろっと歌うのと、ライブで10曲100パーセントフルスイングで歌うのとはまったく違うもので、声は歌いこむことでしか作れないのですね。

 

そんな中、リハを重ねて、結局ライブ当日はトップがCまで出るシャウトを決めることが出来たのにな。ああ。(トップC といえばキャロル時代の矢沢さんと同じ音域です笑)

 

と、言ってももう仕方のないこと。すべては過ぎていくのです。前を向いて行くのみ。残りの下山を「倦怠感」と戦いながら。カモン、逆境。カモン、倦怠感。

 

今日は午前中、どうしても仕事があって、研修生やBINGOメンバーの曲を聴いたり、ビジネスメールしたり。そのまま寝転がりながら、ヤンキースをぶっ潰す我がシアトル・マリナーズの勇姿をじっくり観ました。そう言えば、野球をフルで生で観るなんて久しぶりだよ。毎朝、配信やってるからね。

 

早くみんなに顔を見せたいし、早く大好きな仕事に復帰したい。ぼくはこの「仕事」を愛しているし、音楽の仕事に携わることが出来て24時間感謝している。ぼくのようななんでもない出自のドロップアウト野郎がここまでこれたのは、すべてを音楽に捧げてきたから、音楽のおかげでぼくは救われたのだ。

  • ケルP♦︎kanako
    8月4日 4:17

    なるせさん!
    色んな事を考えて出す答えや歌い続ける事の意味。
    また熱くなってもいいのかな?と、いう事を学ばせてもらっています。
    リッケンを弾く姿拝見しました✨バンドの中での歌の仕上げ方も、今この投稿を読んで感動しっぱなしです!