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サマソニ!
成瀬英樹
成瀬英樹
8月20日 12:09

おはようございます!

 

金曜日、様々仕事をがんばった後(主に9/9ライブ用の譜面書き)、西国立に娘を迎えに行き、そのまま幕張へ。彼女と一緒にフェスに行くのは一体何回目だろう?

去年のライジングの強烈な印象を今年のサマソニは超えてくれるのか。ドキドキ。

 

土曜日。ホテルからすぐのサマソニ会場に8時半に入る。娘は物販(FALL OUT BOYのTシャツを狙っていた)僕はスタジアムでみやすい席をキープする。ドリンクホルダー付きの最高の場所に座れた。これが今回の最大の勝利だった。

 

というのも、正午から始まるNewJeansは予想通りすごい人で、スタジアムが入場規制になったそう。ギリギリの時間に慌てて入ってきた群集、猛暑の中、座席を求めて大変な混雑になっていた。中には開き直って通路に立って見る人もいたり。とくに入り口付近は大混雑。カオス。

 

暑さ。もうこれに関しては、今この国で暮らすすべての人と話が合うだろう。暑さ。大変なことになっている。そんな灼熱のアリーナも人で埋め尽くされている。壮観。

 

NewJeansはビートルズである。初めてMVを見た瞬間にそう直感したが、実際にステージを観てその意を新たにした。娘と娘の友達(NewJeansのみ合流)二人のハタチの女子が、NewJeansが登場するや否や、「きゃー------------!かわいいいいいいーーーーーー」の絶叫だ。娘とはいろんなライブに行ったが、こんな反応は初めてだ。

 

その後はモニターにメンバーが映り変わる度に絶叫。

これが数万人の規模で行われているのだ。場内、女子たちの絶叫。そして合唱。ロラパルーザで観た光景がそのままTOKYOでも再現されている。

 

僕が思うNewJeansの魅力は「楽曲の強さ」である。

ほとんどの曲が「リフ一発」というか「コード進行の繰り返し」で、その上にメロが次々と展開していく。洋楽的なのだ。しかしながら、流れるメロディは常にキャッチーでクール。

ストリングスやピアノの大仰なイントロもなければ、転調もない。

 

そして歌いたいことだけ歌ったら、あっという間に曲は終わる。

 

僕は常日頃、現在の日本のポップスは楽曲の中での展開が多すぎると思っている。

 

勝手な解釈かもしれないが、NewJeansを聴くと、僕自身「あ、これでいいんだ!」と思わされる。ブルーノ・マーズや藤井風にも通じる普遍的な「温故知新」感。しっかり歴史をつないでいる。

 

 

NewJeansが終わり、しばし脱力。凄まじいものを観てしまった我々親子は、ビーチステージに向かって20分ほど歩くが、あまりの暑さにビーチ断念。スタジアムに戻って、ゆっくり夕方まで過ごすことに。娘は日の当たらないスタンド最上段でライブを楽しみながら読書をしていた。

僕はブラーのグッズを買いに行ったが、こんな時間に行って残っているはずがない。トートバッグ、欲しかったな。

 

4~5時間、なんとか暑さに耐えた。がんばれ、この暑さに耐えたら天国が待っているから。スタジアムの中通路に風の吹き抜ける場所を見つけたので、娘と交代でそこで涼んだ。酒をやめて本当によかった。ビールなんか飲んでたら、暑さで倒れていただろう。

 

FALL OUT BOYも娘のお目当てのバンド。彼女の思春期、受験期を支えた「青春の音楽」を生で聴けることができる喜びが隣にいて伝わってきた。僕もFOBを観るのは初めてだったが、屈強なライブバンド。ギター2本とベースとドラムだけで、スタジアムを沸騰させることができる演奏力と楽曲の力。そして、メッセージを伝えようとするあふれんばかりの強い想い。

素晴らしかった。

 

こんなすごいライブの後のブラー、大丈夫かよ。

 

でもね、その後のブラーがこれまたもう、とんでもないことになってたんだ。

 

会場にいた方は皆、頷いてくれると思うけども、昨夜のブラーほど、ことスタジアム級のライブでここまで映像と音楽が一体になったライブを僕は他に知らない。

そもそもがセンスの塊のようなバンドだが、そのセンスが溢れかえっていた。前方で観ているファンと同じくらいに、スタンドの観客もこの映像のおかげで大いに楽しんだはずだ。

 

ブラーの絶頂期は90年代。僕たちFOUR TRIPSがアマチュアからプロになる時期だった。

僕たちの時代のスーパースター。それがいまだ現役も現役で、ここまで「美しい轟音」を奏でてくれるとは。グレアムのギターのノイズが夜空に突き刺さり、スタジアムを文字通り揺らした。何度も。

 

僕にとっての今年の夏は、ご依頼いただいた楽曲の作曲で大変に忙しくさせていただいていた。ようやく取れた夏休み。今年も音楽が大好きな娘と一緒に素晴らしい体験ができたことを嬉しく思う。

いや、まさにプライスレス。

 

人生とは一つずつ素敵な思い出を胸に刻んでいく旅路である。