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野球ってのは勝ったり負けたりなわけ。どんなに強いチームでも10回戦えば4回くらいは負けるんだよ。だからこそ、どうやって負けたかってすごく大事でさ。
あたしに言わせれば昨日の試合は、8回にセットアッパー(リレーでいうとアンカーの前の選手ね)の河野(コウノじゃなくてカワノって読むのよ、ちなみに数年前のドラフト1位の好漢)が出てくる展開を作れただけでオッケーなわけ。そこから先は単なる結果に過ぎない。プロセスの方が肝心なの。
だから河野がいきなり二人連続でフォアボールを出して降板したあと、後続のピッチャーたちが大炎上して逆転されたとしても、あたしにとっちゃ大した問題じゃないのよ。人生にはそういうことだってあるんだよ。
4月の苦しい時期に救援陣を支えてくれたのは河野だし、あの里崎だって「4月のファイターズのMVPは河野」って言ってたじゃない? 誰だって調子が出ない時はあるわよね。野球ってホント、難しいスポーツなんだからね。
あたしはSNSとかなるべく見ないようにしてんだけど、今はひどいみたいね。ちょっとうまくいかなかったり、采配が当たらないだけで、「やめろ」だのなんだの、一斉に書かれるんだってね。誹謗中傷っていうの? おかしな話だよね。
投手起用や作戦には、プロ中のプロたちが考え抜いた「意図」があるのよ。あのベンチにいる腕を組んでるおじさんたちはさ、ちっちゃい頃から野球のエリートで、選手としてもプロで大活躍してきてて、その上で球団の一流企業のお偉い方たちに認められるような社会性だってあるんだよ。 だからこそ監督やコーチなんてやってるわけ。
だからさ、酔っ払いのあんたたちは、打った打たれたの感情でギャーギャー言ってんじゃなくて、ベンチの「意図」を考えて野球って見なきゃダメよ。その上で「意図」を感じないなら、そんときゃ批判でもなんでもしなさいよね。
新庄さんはね、「今日勝つ」ことも大切だけど、「秋に勝つ」ことを最重要ポイントに置いて選手を使ってるんだよ。ちょっとあんた、あたしの話聞いてんの? ずっと呑んで顔真っ赤になってるけどさ。
ねえ、メジャーのワールドシリーズで日本人として初めてヒットを打ったのが新庄さんだって知ってる? 2002年、サンフランシスコ・ジャイアンツで新庄さんはバリー・ボンズの横を守っていたのよ。超一流の野球選手だったわけ。新庄さん、存在がすっごい派手だからさ、ちょっと舐められてるとこあるって思うのよね。
いい? つまりね、あの時代のバリー・ボンズと同じフィールドを守っていたってことは、70年代にスティーヴィー・ワンダーとバンドを組んでいた、もしくは50年代にマイルス・デイヴィスのクインテットにいたことと同じくらいすごいことなんだよ。
え、言ってることわけわかんないって? 何がよ?
でも、アメリカじゃアレでしょ、ピッチクロックとか言って、ピッチャーが投げるまでの時間を制限してるらしいじゃない。牽制球も3球までって決められてるんだってね(え、あんた知らなかったの?)もちろん、試合時間短縮のためなんだって。「ピッチクロックのおかげで試合時間が平均で何分縮められましたうんぬんかんぬん」って、一体どこのアホが何言ってんのよってなるわよね。
あたしはね、ピッチャーがじっくり間を取って投げる権利を彼らから奪わないでほしいし、そもそものそもよ、試合時間が短い方がいいって一体誰が決めたわけ? まったく、今は何でもかんでもショートでしょ、タイパで時短、どうかしてるわよ。あたし、長い試合好きよ。あたしが偉い人になったら、ベースボールのルールを変更して18イニング制にするんだけどなあ。ホント、野球っていつまでだって見てられるんだから。
で、あんたなんであたしのこと「満里奈似」なんて呼ぶわけ? あたしのこと狙ってんの? キモいんだけど。
ま、いっか、今日はあたしの大好きな郡司の大活躍で勝ったわけだし。気分いいじゃない。まだ夕方だから、もう一杯呑んで行こうよ。反省会、いや今日は祝賀会、だね!