blog

病院へ行ってきました
成瀬英樹
成瀬英樹
5月19日 15:03

今朝は早くから病院に行ってきました。大腸の内視鏡検査を受けるための検診です。数日前から少しお腹の調子が不安定で、念のためしっかり検査しておこうと思って、思い切って予約を入れたのです。今週の金曜日に受けることにしました。こういうのって、どうしても先延ばしにしがちですが、決めてしまえば案外すっきりするものです。
 

なんと言っても、気持ちのいい病院を選びたかった。ネットで検索して、口コミや評判を頼りにいろいろ探しました。予約の電話をしたときの対応がとても丁寧だったのも決め手のひとつ。実際に行ってみると、洒落たカフェかと見まごう木造りのロビーに、パット・メセニーが小さな音量で流れていました。受付で名前を告げると、木のカウンター越しにスタッフさんが「お待ちしておりました」と微笑み、ほんのりとユーカリのアロマが漂っていました。柔らかな間接照明と相まって、ここが病院だということを忘れてしまうほどの心地よさでした。
 

僕は診察室にコーヒーを持って入ったんです。まだぜんぜん飲みかけだったし、少しためらいつつ「いいですか?」って聞くと、先生はにこやかに「全然大丈夫ですよ」とひと言。少し驚きましたが、そのひと言で肩の力がすっと抜けました。診察室の明るい照明と先生のやわらかい声に、緊張が解けていくのを感じました。
 

2年前の内視鏡検査で小さなポリープを切除し、「2年後にもう一度受けましょう」と勧められていました。その経緯を先生に伝えながら日程を調整していると、僕がスマホでファイターズの試合日程を眺めているのに気づいた先生が「ファイターズのファンなんですか?」と声をかけてきました。
 

僕はもともと、野球を観るためにこっちに移住してきました。「ファイターズが好きというより、エスコンフィールドに魅せられてしまって。もともと、シアトルのTモバイル・パークとかボストンのフェンウェイ・パークのような素晴らしい球場の近くに、いつか住んでゆっくり野球を観て暮らしたいと思っていたんですが、あ、日本にもできたじゃないか、ってなったんです。そしたら、ファイターズの面白さにも惹かれて、もうすっかりファンになっちゃいました」
 

すると先生も、「いいですね、私、一度サンディエゴの球場に主人と行ったことがあります」と話してくれました。

「ペトコ・パークですね、僕も一度行きました。最高ですよね」
「エスコンも似た感じ、ありますよね」
「そうそう、ペトコも球場敷地内に子どもたち用の小さい球場があったりね。エスコンにもありますものね」
 

そんな世間話をしながら、下剤の使い方とか、手術前3日間の食事のメニューの詳細などを聞きました。消化に負担をかけない食事や、前日の食事制限など、あの大変だった2年前の記憶がよみがえってきて、正直ちょっと気が重くなったのも事実です。けれど、やっぱり健康第一だなとあらためて思い、しっかり検査をしなくてはと気を強く持ちました。
 

話が終わって診察室から出ようとしたとき、先生がぽつりと「コーヒーを持って入られた方、初めてです」と言いました。「あ、すみません」と僕が答えると、
「いえ、この病院を作ったときの、私の理想だったんです。コーヒーでも飲みながら話を聞いてもらうのって。だから、嬉しいんですよ」


と、そんなわけで、今日は午後配信、やってまいります。昨日がんばって撮った「ミックスダウン動画」の録画に失敗してしまったのですが、ちゃんと手元には音源という作品が残りました。『BINGO! AIDのテーマ』完成しました。チャリティアルバム『BINGO! AID』完成まであとわずか!? 今日も楽しく「作曲ショー」始まりますよ!

この続きを読むには メンバー クリエーターズ 成瀬英樹ゼミ 〜プロ作曲家養成〜 成瀬英樹ゼミ 分割プラン 旧プロ養成コース への登録が必要です。