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答えはシンプル──続けた者だけが辿り着く場所
成瀬英樹
成瀬英樹
1月29日 19:23

もうSNSで知ってくれていると思いますが、
この度BINGO! の仲間・白井大輔くん 作曲の MATSURI『アヴァンチュール中目黒』 が、
オリコン1位を獲得しました!

発売日恒例の 作家紹介動画 もアップしました。すでにご好評いただいてます。ぜひ観てね!

正直、白井がオリコン1位を獲るなんて、
いや、そもそも プロの作曲家になることすら想像できなかった

彼と初めて会ったのは 2000年ごろ。まだ二十歳そこそこの彼は、
大阪を拠点に活動する新進気鋭の シンガーソングライター

一方の僕は、売れないバンドマン兼イベント企画屋だった。
お互い、紆余曲折を経て、それぞれの 「音楽家苦労物語」 を歩んだ。

そして、彼が僕に連絡をくれたのが 2017年
「成瀬さんのように作曲家になりたいです」そんな言葉とともに。

彼はすでに 30代後半 だった。
普通なら「今さらDTMなんて…」と二の足を踏むところ。
でも、彼はそうは思わなかった。そこが 違うところ だ。

誰もがつい、 他人と自分とを比べてしまう
「もうトシだから」
「もう間に合わない」
「こんな音楽シーンが悪いんだ」
でも、白井は違った。チャンスがある限り、
自分のやれることをやると決めた。
 

僕も彼も 「人並外れて不器用」 だ。
けれどそのぶん 「やり始めたら最後までやり抜く」 ことができる。
音楽とは僕たちにとって 生き方 であり、
格闘した 月日こそがアート なのだ。
辞めてしまったら、そこで終わる。
ただ、それだけ。
 

3年半前。僕が作曲家のマネージメント事務所の真似事を始めた頃
少し成長した白井が来てくれた。
 

彼は、ただひたすら曲を書いた。
3年で106曲

その果てに生まれたのが 今回のヒット だ。
でも、その道のりは決して順調ではなかった。
 

「もうダメです、辞めます」昨年の夏、白井は僕にそう言ってきた。
通常、僕は 「去る者は追わない」
でも、白井は 友人 だった、だから、僕はこう言った。

「ほんとにいいの? 三日考えて、それでも辞めたかったら辞めたらええんちゃう?」
 

そして、三日後。
彼は言った。「辞めたくない、がんばる」
白井は 次のコンペに賭ける想い を語ってくれた。
それが MATSURIのデビュー曲のコンペ だった。
昭和的な音楽なら、誰にも負けない。
というか、白井には それしかできない
ならば、コンペだなんだなんて気にせず 自分のすべてをぶつけるだけ

そうして生まれたのが、
『アヴァンチュール中目黒』 だった。

この経験を通じて、僕は自分の姿勢を少し変えることにした。
「去る者も、ちょっと追う」
もう一度だけ、聞いてみることにする。 「本当にいいのか?」と。

あのとき僕が 白井に「辞めるのか、わかった」 と認めていたら、
この名曲は 存在しなかった のだから。

遅れてきた挑戦者が、どうやって オリコン1位 の作曲家になったのか?
答えは、シンプル。
僕が彼に教えたことは、たったひとつ。
 

「どんなに結果が出なくても、自分を信じて続けろ」
そして彼は、それを 愚直に実践し続けた
やっぱり最後に勝つのは 人間力
しぶとく、諦めず、進み続けた白井大輔の勝利だ。


作曲家として、昨年10月の 『人生TENKI/風輪』 に続くトップ10ヒット!
そして今回は 念願のナンバーワン獲得! 🎉

大ちゃん、本当におめでとう!
これからの大活躍、めちゃくちゃ楽しみにしてるよ!

そして僕たちのチーム「BINGO!」から初めてのナンバーワンヒット作家が誕生した。
もう、真似事ではない、立派な「作曲家事務所」と名乗ってもいいかも知れない。
でも僕は「作曲家事務所」って呼び方あまり好きじゃないんだよね。
なんか偉そうじゃない?笑

引き続き、僕はみんなにチャンスを共有し
作曲のすべてを教えて行きます。
ウチら「がんばれ!ベアーズ」だけど
勝負はやってみないとわかんないからさ!

 

  • Kenken
    2月3日 18:41

    『アヴァンチュール中目黒』ナンバーワンおめでとうございます!🎉🎉㊗️
    素敵な楽曲で、毎日の通勤中に車で聴かせていただいています♪
    また、今回のヒットの裏にあるストーリーも大変励みになりました。
    僕も成瀬さんのもとで曲を書き続けることができる環境に感謝しながら、精進していきたいと思います!