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新提供曲、リリース!
成瀬英樹
成瀬英樹
8月8日 17:35

お疲れ様です。

 

今日、新しい提供曲が配信リリースになった。岩尾憲一郎さんという会社経営者でありシンガーである方に新曲を書き下ろした。作詞は岩尾さんご本人で、僕は作曲、そしてご存じ「マツダヒロ」と彼の師匠であり我が盟友「初田努」が共同でアレンジとミックスまで担当した。ぜひ、聴いてもらえたら嬉しいです。

 

投宿中の宿にはWi-Fiがないので、長時間のネット使用は近くのファミレスのお世話になっている。

 

昨夜はプロ野球「楽天対日本ハム」をその店でフル視聴した。楽天・岸と日ハム・山崎福也(ヤマザキ・サチヤ、と読みます)のエース同士の緊迫した投手戦だった。どちらのチームにとってもとても大切な試合。いや、大切じゃない試合などないのは承知の上だが、それでもこの試合は「大切」なのだ。

 

先にマウンドを降りたのは、日本ハムの山崎福也の方。七回裏、このコントロールを身上とする技巧派の好投手にしては大変に珍しいことなのだが、打者の頭部にぶつけてしまう。これは日本のプロ野球では「危険球」と呼び、一発退場なのである。しかしながらここで緊急登板した生田目投手(ナバタメと読みます)が見事に火消しを務め、一死満塁を無得点で終える。

 

変わって八回表、楽天の岸はいつものように涼しい顔でアウトを二つ取る。二番打者の郡司がしぶとく内野の頭を越すヒットを放ち、二死一塁。ここで覚醒中の清宮幸太郎がライトへ先制のツーランホームランを打つ。もう打った瞬間にそれとわかる実にスラッガーらしいホームランだ。

岸はこの日、清宮に対して徹底して内角を攻め抑えていた。完全マークと言っていい。清宮に対してこの日たった一球だけの失投だった。それを見逃さなかった清宮が素晴らしい。

 

今日は朝から娘とダラダラ読書をする。夏休みの課題図書ではないが、お互いにこの夏読み終えたい本を宣言しあう。僕はもちろんガルシアマルケスの「百年の孤独」だ。いや、これは本当におもしろい。娘は職場である図書館で「四季の本」をディスプレイするらしく、それぞれの季節の本を読まなくてはいけないと言う。「大変だね」と僕が言うと、「いや、仕事中も本を読めるし全然楽しいよ」とのこと。ジャック・ロンドン「マーティン・イーデン」や、柴田元幸さん訳の「ハックルベリー」あたりもリストに入っているとのこと。これらは僕も読んだが、やはり古典の素晴らしさに唸らされた。それにしても、彼女は多読である。

 

今僕は下北沢のカフェ&レコードショップ「City Country City」のカウンターでこれを書いている。ここのお店には10年以上前からよく来ているが、スタッフの顔が変わらない。働きやすいお店なんだろうと思う。


さあ、少しレコードを見たら、打ち合わせに行ってきます!

都内にて
成瀬英樹
成瀬英樹
8月7日 20:10

お疲れ様です!

 

昨日、成田に着いたのが正午過ぎ。そこからバスに乗って東京駅へ。で、タクシーに乗って、都内のとあるスタジオへ。某曲のオケレコーディングに立ち会ってきた。久しぶりに大きなスタジオで、久しぶりのフル生バンド。弦カルテットまで。なんと豪華な。

 

アレンジャーの方が書いた譜面をミュージシャンたちが初見でバリバリ演奏していく。ベースやドラムまで、すべて書き譜。艶っぽいアコースティック・ギター、制御されたエモーショナルさでアレンジを引っ張るエレクトリック・ギター。ピアノはその姿が見えなくても、よく調整されたグランドピアノの音だとわかる。音の深みが違うのだ。そして弦カルテット。パーカッションまで生だった。美しいウィンドチャイム。

 

やはり僕は「合奏」が好きだ。ミュージシャンとアレンジャー、A&Rとエンジニアの気持ちがぴたりハマったとき、音楽にうねりが生まれる。呼吸し始めるのだ。素晴らしいオケが生まれる瞬間に立ち会うことが出来て光栄だった。たった3テイク目で仕上がったのは、ミュージシャンはもちろん、スタッフワークの勝利でもある。いやあ、本物を見せていただきました。

 

スタジオミュージシャンってやはりすごい。あらてめて。

 

そのまま総武線と中央線を乗り継ぐ。懐かしの西荻窪を過ぎ多摩地区のとある街まで娘を迎えに行く。旅先はカーシェアが本当に便利。かつて娘たちとよく行ったカジュアルなイタリアンでパスタとサラダとピザを。どれも声が出るほどに美味しかった。おいしいね、おいしいよね、って言いながら食事をする時間が、人生の小確幸である。奔放なところも魅力な、素敵な女性に成長しつつある娘。たった一度しかない季節を存分に楽しんで生きてほしい。

 

パパもこの季節を存分に楽しみながら、喜んでもらえる音楽を作って行くつもりだ。クリーピー・ナッツの歌ではないが、このポンコツの操縦の仕方をようやくわかってきた気がする。もしかしたら遅すぎるとあなたは言うかもしれないが、わからないよりはぜんぜんいいじゃないか。僕はそう思う。

 

昨日の投稿で、ゲリラ豪雨について触れたけど、まさに昨夜、ゲリラ的なそれにあたってしまう。雨はまだいい。問題は雷だ。高い建物がほとんどない多摩の空いっぱいに広がる夜空に稲光り。デイヴィッド・リンチの映画のようだ。未確認飛行物体でも降りてくるかの幻想的な光が夜の道を照らす。

 

雷ってさ、音と光で怖がらせにくるよね。昔の人たち、まだ雷の正体が何たるかを知らない時代の人たちは、空が怒っていると思っただろう。雷の正体がわかったつもりでいる僕でさえ、理屈抜きで怖いもの。

東京滞在
成瀬英樹
成瀬英樹
8月6日 13:10

さあ、またまた、機内にて書いている。もうすぐ成田に着く。飛行機は着陸準備に入った。札幌は曇っていたが、成田上空はスカイブルーに夏の雲。90分遅れで出発したが、そんなこともあろうかと早めの便を取っておいたので、現場には少し遅れる程度ですみそうだ。

 

昨夜はラジオの収録を。キリンジの2nd「47’45”」アナログレコードをLogicに取りこんでマスタリングをする。選曲はもちろん、曲のつながりにも気を配る。トークは台本など用意せずの一発勝負だ。納得行くまで何度もやり直す。多少言い淀んだり、声が裏返ったとしても、勢いを重視してテイクを選んでいる。いにしえのアメリカンスタイル(まだまだ格好だけだが)を目指しているからだ。

 

成田から東京へ向かうバスの中。今週は飛び石で東京で仕事があるので、一週間弱滞在する。打ち合わせをしたり、娘と会ったりしようと思う。それにしても、今日メールを下さる仕事関係の皆様、口をそろえて(いや、メールで、だが)「東京は暑いですよー」とおっしゃる。確かにバスから見あげた空は、北海道のそれとは違う気がする。前回(ってついこないだ、だが)の東京滞在では、猛暑にゲリラ豪雨というコンボを味わうことが出来て、体感的にはまったくもって不快指数が高かったのだが、今日もそんな感じだろうか。北海道は、夜半袖で歩くのは、たとえコンビニまでだとしても、ちと寒いくらいなのだが。

 

東京滞在中も、なんとかして朝生配信をやろうと思う。いい方法を考えるね。みなさん、暑さに負けそうになったら、しっかり降参して、お水を飲んだり、涼しい場所で過ごしたりしましょう、お互いに。いやあ、まったく「夏男」なんて呑気なことを言ってられない気候ではあるよね。

コライト生中継
メンバー クリエーターズ 成瀬英樹ゼミ 〜プロ作曲家養成〜 成瀬英樹ゼミ 分割プラン 旧プロ養成コース
成瀬英樹
成瀬英樹
8月3日 10:22

おはようございます!

 

さあ、今朝はコライト生中継から始まります。トラックメーカーさんに許可を得ての、成瀬英樹による「トップライン作曲生中継」!

まったくの一から、メロはもちろん仮歌詞の完成まで全部お見せします。いつもはだいたい3時間くらいで終わってますが、果たして今日の曲はどんな感じになるでしょう!楽しみ!よかったらコメントで応援してね!

朝起きてしっかり心を整え終えました。さあ、始めます。

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ファイターズと作曲家仲間のおかげで、最高の夏を過ごせている
成瀬英樹
成瀬英樹
8月2日 15:44

お疲れ様です。


昨日は朝起きてすぐにラジオの収録。前日に仕込みだけしておいたし、構成は頭の中で大体できていたから、すんなり終了。

 

続いてZoomレッスンで作曲セッションを。一箇所コードを変えて、メロディを調整しただけで、全体のバランスが良くなった。

 

エスコンは14時開始のデーゲームだった。僕の理解が正しければ、8月1日木曜日は平日のはずなのだが、球場は超満員、チケットは売り切れだ。いくら世の子供達が夏休みといっても、平日にデーゲームをして成功させるそのチャレンジングな感じ、大好きだ。

 

以前にも道内の学童や学生たちを招いて遠足がてらの平日デーゲームを大成功させたファイターズ、非常に気が利いている。野球ファンにはシルバー世代も多い。平日はナイターよりデーゲームが観戦しやすい層もたくさんいるのだ。僕だって平日デーゲームだったら絶対行くかな。夜じっくり仕事できるしね。

 

試合の方はついに「覚醒の季節」を迎えた清宮幸太郎のスラッガーらしい一発から始まった、追いつ追われつのシーソーゲーム。バファローズ(僕はこのチームの前身球団の大ファンであったのだが)は手痛いミスにつけ込まれ点を取られていたのと対照的に、ファイターズは気持ちよく一発でガンガン失点。観ている方は悔しくも最高に楽しい展開。

 

試合中もずっと、細かい作業をしていた。夜の全体Zoomの仕込みをしたり、日記を書いたり、あちこちにメールを送ったり。前日はここでメロダインを使ってボーカルのエディットをしていた。ぜんぜん出来る。立ち見バンザイ、ハイカウンター最高。どこでも仕事が出来るって素敵。

 

初回からずっとライト外野一階後方のカウンターで立って観ていたので、さすがに8回あたりに足が悲鳴を上げてきた。バックスクリーン後方にある「そらとしば」というオープンなカフェに移動し、ノンアルビール飲みながらモニター観戦をキメる。

 

試合中はこれら飲食施設は比較的空いているので、ゆっくり座ることができる。9回表に、ファイターズはクローザーの田中正義を投入したので、僕も生観戦に戻ろうと、レフトポール下のカウンターに移動。ここは死角がほとんどなく、ブルペンもよく見えるかなりのベスポジだと知る。次からはここで観よう。

 

長く野球を観ていると、試合の流れはだいたいわかってくる。9回裏にバファローズは左投手を投入。一番から始まるファイターズの打線は、一番と三番が左打者ということもあっただろう。特に三番は今のプロ野球で一番怖い打者といってもいい清宮だ。ここを抑えることにポイントを置いた左投手の選択だっただろうけど、僕としては二番に入っている右の巧打者郡司に左をぶつけてくれたことで、勝機が見えた。清宮の前で一つ長打を打って一死二塁あたりを作れたらいいのになと。

 

そうしたらどうだろう。郡司はレフトスタンドに文句なしのサヨナラホームランを打ち込んだ。

 

ボールが上がった瞬間、すべての観客が何が起こったかを理解し、ボールの滞空時間にそれぞれの祈りを捧げた。レフトポールあたりにいた僕は、ちょうど真横からそのサヨナラの打球をじっくり堪能することができた。野球観戦で一番盛り上がるのは何といってもサヨナラホームランだ。最高の一日だった。
 


それにしてもファイターズは、観戦するたびに「マイ今年のベストゲーム」を更新してくれる。僕としては8月までこんなヒリヒリした戦いが見られるだけでオッケーだ。あとは楽しく、やりたいようにやってほしい。そりゃ勝つに越したことはないけど、このチームは「勝つ」以上の喜びを僕に見せてくれる。1989年の近鉄バファローズ、1992年の阪神タイガース、1998年のニューヨーク・メッツ、2001年の近鉄バファローズなどにも匹敵する、ドラマティックな素晴らしいチームだ。

 

夜は全体Zoomだった。新しく入ったナッポさんや大津美紀さんは強い楽曲を複数曲出してくれた。結果、ナッポさんと僕がコライトした楽曲がBINGO大賞とあいなった。僕、ネロ、マツダあたりに、超トラックメイカーであるナッポさんと、超メロディメイカーの大津さんが入ったことで、競争がより活発に楽しくなった。ライバルたちの作品を聴くことができ、切磋琢磨する。

 

それににしても、ネロの独創性、マツダの安定感も素晴らしい。

 

全部で21曲を聴くという長丁場。どなたかゼミ生の方が「さすがに20曲以上いっぺんに審査するとなると訳がわからなくなってくる」と発言されていたが、これ、大切な感覚である。楽曲コンペとはその中で目立たなくてはいけないのだ。普通の曲、ありきたりの曲、何となく書いた曲で勝てる道理がない。そこを理解いただきたいから。

 

今日も札幌は夏空のいい天気だ。部屋の窓を開け放して、部屋の中の風を入れ替える。エアコンは必要ない、十分涼しい。うん、いまのところ、最高の夏を過ごせている。