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おはようございます!
昨日の日曜日も、朝から音楽の仕事を。作曲と一言で言ってもさまざまな行程がありまして、昨日行っていたのは最終調整、歌のエディットです。
クライアント様の素晴らしい歌唱に聴き惚れながら、より良いテイクを作るべく、ベストを尽くしました。
近年は非常に便利な世の中になり、専用のソフトで歌のピッチやリズムを、後から直すことが出来ます。しかしながら、これは「下手な歌を上手くする」のではなく(下手な歌はどうやったって下手です)、「こう歌ってほしい」というイメージへ近づける「時短グッズ」として僕は捉えてます。
これらのソフトが出る前の世界では、歌手はピッチやリズムが「合う」まで、細かい箇所を何度もやり直してました。
僕もこう見えてシンガーの端くれですが、デビューした頃、メジャーでのレコーディングの歌のやり直しの細かさに最初はメンタルを相当やられたものです。
CDとは商品ですから、ピッチが合ってないものはレコード会社の会議にすら通らないのです。
なので当時の現場には「絶対音感」か、かなり鋭い「相対音感」を持っているスタッフ(多くはディレクターと呼ばれます)が必要でした。
「歌を録る」ディレクションをするスタッフは、非常に重要。それは今も昔も変わらないですね。なんと言っても、「シンガー」ほど繊細な人種はなかなかいませんからね。
昨日、YouTubeに動画をアップしました。
9月におこなわれた伊藤銀次さんと、僕たちOn The Beachのライブから「BABY BLUE」です。
毎回、銀次さんに映像と音をチェックしていただいているのですが、毎回「On The Beachの演奏、素晴らしいね!ありがとう!」とメッセージをいただくのです。僕たちにとってこれほど嬉しいお言葉はありません。
この夜の演奏は、バンド全員、大変に誇れるものであります。LIVEはご覧になった方の記憶の中に残り続けるのが理想でしょうが、演奏家としては時に、こうやって自分たちの「熱」を「観たい人がいつでも観られる状態に置いておく」のも重要だと僕は考えます。
絶好調の銀次さんとオンビーの映像、どうぞお楽しみいただけたら嬉しいです。
そして、今朝も作曲作業生配信、やっていきますよ!!!
今日はあの方から最高のベースが届きました!!!
昨日は朝生のあと、都内のレコードショップが開くのを待って、三件の店に電話する。
もちろん「ビートルズの赤盤・青盤」の輸入アナログレコードを手に入れるために。
新宿の大型店には未入荷。渋谷のレコ専門店と立川のディスクユニオンには入荷していた。
先日のシングル「Now And Then」のアナログは渋谷まで買いに行ったが、今日は立川に。
ワンセット取り置きをお願いした。
久しぶりの立川のユニオン。
かつて2006年くらいから数年、僕は国立市に住んでいた。
国立の駅前には当時まだディスクユニオンがあった。広さもたっぷりあり、品揃えも良く、僕としては住んでいる街にこんな素敵なレコード屋があることを大変嬉しく思っていたが、残念ながら閉店となって。
それ以降は、隣駅の立川のユニオンに通うようになっていた。
レコードが好きな人種は、暇さえあれば店をのぞき中古の新入荷をチェックせざるを得ないのだ。まだ幼かった娘を連れて、本当にしょっちゅう通っていた立川ユニオン。
ざっと考えても7年ぶりとかなのだが、顔を知っているスタッフの方も数名おられて。
実際、購入時カウンターで「あれー? ずいぶん久しぶりですね」って声をかけられたり。
「赤盤・青盤って今回どのくらい入荷してるんですか?」と僕は店員さんに訊ねた。
彼はなぜか少し声をひそめて、「うちはあとそれだけなんです」と僕が持つレコードを見た。
あなたはこう思うかもしれない。「音だけならサブスクで聴けるのに、なぜそんな高いお金(3枚組1万円超だ)を払ってまで、アナログレコードを買いにわざわざ1時間以上かけて店に買いに行くのか?」と。
そうだな。それは、習性としか言いようがない。子供の頃から、お小遣いを貯めて、新しいレコードを買って帰る時の気持ち。発売をワクワクして待つ気持ちとか。レコードの封を開けた時の匂いとか。盤が反ってないかどうか確かめたり(結構な確率で反りがある盤に当たる)、静電気を除去しないとパチパチノイズが消えない盤とかを丁寧にクリーニングしたり。どのカートリッジが合うのかを試してみたり。
そして何より、大きなジャケットを抱きしめながら音を聴く「幸せな気持ち」。
それらを僕は自分の音楽に変換したいと「強く」思ったのだ。中学時代に。
その時僕が抱きしめていたアルバムがこの「赤盤・青盤」である。
ビートルズの入門は非常にシンプルだ。「とりあえず赤盤・青盤を聴いとけ」と言えばいいのだから。何度も聴いているうちに、必ず「こいつらの曲、全部聴きたい!!」と思うはずだ。
彼らはそうやって、世界中の音楽ファンを虜にしてきた。
今回、すべての曲で新たにリミックスを施してある。最新技術を使って、古典的な作品を現代に甦らせる。
そりゃ、オリジナルのミックスが最高に決まってる。
しかし、僕はこの新しいエディション、リミックスは大歓迎だ。これからビートルズを聴くであろう若い方たちにいきなり60年代のサウンドでは、さすがに古いと感じさせてしまう。音楽は直感で聴くもので「わ、音が古い!」と感じてしまうと、そこから前に進むのは大変なのだ。
もし、ビートルズに興味があるなら、新たに聴いてみたいと思うなら、「とりあえず最新の赤盤・青盤を聴いとけ」でこと足りる。それで何も感じなければ、あなたには縁のない音楽なのだ。それでもいいじゃないか。
ただ、僕は13歳の頃からずっと生活の中心にビートルズがあって、彼らに憧れ、同じ職業につきたくてがんばってきた。
54歳になった今も夢中になって聴ける。彼らの音楽だけは、僕をこの人生で一度も裏切らなかった。
ああ、それにしても、それにしても、素晴らしいメロディの宝庫、最高のグルーヴの嵐だ。彼らの大ファンとして過ごしてきた人生、あらためて幸せだと感じた。
今夜22時半からの「成瀬英樹のPOP A to Z」は他とは一味も二味も違う「青盤特集」でまいります。赤盤大特集は来週ね。どちらも聴いてね!
土曜日ですが、生配信やってまいります!
新曲のミックスとか、シティポップの続きとか!歌のエディットとか。
今日も盛りだくさん!
おはようございます!
昨日も一日、ベストを尽くしました!
今日も引き続き、がんばって行きます!!
まずは今朝も朝生からはじめて行きます!
どうぞよろしくお願いします。
おはようございます!
まずは阪神タイガースのファンの皆様、本当におめでとうございます!オリックス・バファローズのファンの皆様、一年間お疲れ様でした。3年連続リーグ優勝、うち一度が日本一。強くなったなあ、という実感です。
週が明けて昨日は、楽曲を提供させていただいている「風輪」さんのボーカルレコーディングにエンジニア&ディレクターとして参加させていただきました。
このSong Gardenでこの夏、みんなでがんばって作った珠玉の7曲が形になるのです。
風輪のおふたり、以前ステージを拝見した際は「真のエンターテイナー」という印象でありました。目の前のお客様に、歌とおしゃべりなどのホスピタリティで楽しんでいただとこうとするその姿勢に、僕は胸を打たれました。
一方、昨日のレコーディングでのおふたりは完全に「アーティスト」でありました。歌のピッチとリズムの素晴らしさは言うに及ばず、一言ひとことのニュアンス、母音の出し入れから、息の使いかたでの感情コントロールなど、実に繊細に考えて歌ってくださいました。作曲家として、こんなに嬉しいことはありません。
僕たちが作った楽曲はすでに少しずつ、風輪さんのステージでご披露していただいているんですよ。僕もライブで聴かせていただくのが楽しみです!
成瀬、ネロ、松田、井指、白井、岸田、星、そしてSong Gardenの有志のみなさんと一緒に作り上げた、「2023年の夏のかけらたち」は珠玉の「歌謡曲」です。
そして、歌謡曲という日本の音楽文化で一番肝心なのは、もちろんのこと「歌手」であります。
風輪のおふたりの、歌にかける想いは本物です。大いに、大いに感銘を受けました。
歌っていただけることに、心から感謝です。
おはようございます!
なんとあの、憧れの先輩ロッカーから、来年の10月、On The Beachとして出演依頼を受けました!一年後のスケジュールが決まるなんて嬉しいじゃないですか!しかも、一番憧れていたバンドから。もちろん是非ともやらせて下さい!とお願いしました。
The Beatlesの「Now And Then」のMVも公開になりましたね。
今夜の「成瀬英樹のPOP A to Z」(22時半から)ではそのビートルズの新曲解禁祝いとして、特集します。
「ビートルズよくわかんねえ」って方もぜひ聴いて下さい。
僕なんか、1982年からずっと彼らを夢中になって聴いてますが、いまだに「ビートルズよくわかんねえ」んです。そう簡単にわかってたまるか、って思いもあります。
わかったふうなことを言ってるヤツの言うことは聞かなくていいですからね。
ただただ、楽しめばいいんだと思います。
1994年にリリースされた当時のビートルズの新曲「フリー・アズ・ア・バード」のことが、ここ最近でようやく「わかってきた」と思えるんです。そんなスパンだと思うのです。人が何かアートを理解しようとすることでかかる時間って。
僕の場合は、それらからいただく「美しい刺激」からインスパイアされて、新しい楽曲を作ることが出来るのでとても幸せに思います。何と言っても、憧れの「彼ら」と同じ職業につけているのだし。
「これはオレが思うビートルズではない」とプロの音楽評論家がSNSで発言し、その投稿に「そうだそうだ!」と「ビートルズおじさん達」が連なることほど、なんかみみっちいことはないなって思います。
なんでそのまま、この収穫を楽しめないんだろう。どのような思いでこの作品を作り上げたかを「イマジン」することも非常にいい時間です。僕にとっては。
なんで、そのアートが理解出来ないのを、自分の理解力に原因を求めないのだろう。
ビートルズは現役時代からずっと常にテクノロジーの先端にいました。
AIの最新技術を利用して、めっちゃアナログであたたかく内省的な作品を残してくれた。
僕にとっては、それだけで幸せなんです。
そんなわけで、今日も僕は「自分の楽曲」を作っていきますよ!