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どうでもよいことは流行に従い、 重大なことは道徳に従い、 芸術のことは自分に従う
メンバー クリエーターズ 成瀬英樹ゼミ 〜プロ作曲家養成〜 成瀬英樹ゼミ 分割プラン 旧プロ養成コース
成瀬英樹
成瀬英樹
6月27日 12:05

おはようございます!
 

この文章を書くにあたって、何かレコードを聴きながら、と思い、適当に棚から一枚引き抜いたところ、偶然にも手に取ったのは、ニール・ヤングの『On The Beach』! こんなこともあるんだな。もちろん、僕らのバンドはここから名前をいただいています。『On The Beach』、ヒリヒリしてて、マジで最高のアルバム。
 

昨日も、本当に怒涛の1日でした。いやー、一所懸命に仕事をしていると、いいことあるんだなって、心からそう思った日でした。自分のことも、提携作家さんのことも。そして、作家さんの喜びは、自分の喜びであります。
 

ここからは限定投稿。

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【風輪さん】一挙3曲、リリースです!
成瀬英樹
成瀬英樹
6月25日 13:46

おはようございます!
 

今日は嬉しいお知らせがあります。
 

第39回日本ゴールドディスク大賞で「ベスト演歌・歌謡曲ニューアーティスト」を受賞し、デビューから3作連続でオリコン・トップ5入りと、今まさに波に乗っている「風輪」さん。本日発売の3rdシングル『天使と悪魔の愛し方』追撃盤タイプC・D・Eには、僕の作品を含む弊社の楽曲がそれぞれ収録され、全3曲のリリースとなりました。
 

大変僭越ではありますが、楽曲を作った際の心持ちを記させていただこうと思います。お楽しみいただく際の一助になれば幸いです。
 

【タイプC収録】
『まごころ』
作詞:成瀬英樹
作曲:成瀬英樹、nelo
編曲:nelo

風輪さんから楽曲提供のチャンスをいただいて、最初に書いたのがこの曲です。昭和43年生まれの僕は、幼い頃からテレビやラジオで演歌を含む歌謡曲をたくさん聴いて育ちました。「ルーツはビートルズです」なんてカッコつけて言ってみても、本当のルーツには歌謡曲があります。僕たちの世代は、きっとみんなそうだと思う。
 

「昭和からタイムスリップしてきた音楽家」neloによる素晴らしいトラックに、僕が歌詞とメロディをつけました。何より気をつけたのは、近年よくある“なんちゃって昭和歌謡”にならないこと。風輪さんのファンの皆様にはもちろん、ポップス愛好家の皆様にも届くような。僕たちなりの「令和歌謡」を作り上げることができたと自負しています。
 

【タイプD収録】
『君へと続く道』
作詞:井指冬輝
作曲・編曲:マツダヒロ
 

井指冬輝と松田央。神戸を拠点に活動を続けるデュオ「にこいち」。この楽曲のテーマをいただいたとき、「これは “にこいち” に書いてもらうのが相応しい」と感じて、ふたりに依頼しました。
 

情景と感情が浮かぶ井指のエモーショナルな歌詞に、松田お得意のドラマチックな音世界。風輪さんのライブでも重要な場面で歌っていただいているこの名バラードを、こうしてリリースしてもらえたことに深く感謝しています。
 

昨年AKB48さんに楽曲を提供した松田に続いて、井指もこの曲で作詞家デビューとなりました。井指、おめでとう!
 

【タイプE収録】
『ジュテーム・ジュテーム』
作詞・作曲:成瀬英樹
編曲:nelo
 

風輪のおふたりは、いつも楽曲に対して明確なイメージを持っていらっしゃいます。この曲でも、何度か修正案をいただき、そのたびに楽曲が新たな輝きを放つようになっていく過程が、とても嬉しかったです。
 

「もっとキャッチーに、もっと、もっといけるんじゃないですか? 成瀬さん!」と励ましていただきながら、一緒に完成させたこの曲は、僕にとっても特別な1曲になりました。
 

また、特に歌詞については、僕が主宰する作曲研究サロン「BINGO! うたを作る学校」のメンバーからもたくさんのアイデアをもらいました。風輪さんに出会ってからずっと、僕を支えてくれた仲間たちがいなければ、どの曲も完成には至らなかったでしょう。
 

みんな、いつも本当にありがとう。
これからもポンコツな僕を、どうか見守っていてください。
 

――さあ、ここからがまた、はじまりです。

好評! B-1グランプリ、振り返り配信!
メンバー クリエーターズ 成瀬英樹ゼミ 〜プロ作曲家養成〜 成瀬英樹ゼミ 分割プラン 旧プロ養成コース
成瀬英樹
成瀬英樹
6月24日 14:29

おはようございます!


昨日のZoomミーティング(B-1グランプリ)の振り返りのまとめテキストはこちらで書いております。もしよろしければご覧ください。


今日の生配信は、大好評振り返り配信です! 成瀬がみんなの作品をどう聴いたか? をじっくりお伝えします。

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スランプとご機嫌力
メンバー クリエーターズ 成瀬英樹ゼミ 〜プロ作曲家養成〜 成瀬英樹ゼミ 分割プラン 旧プロ養成コース
成瀬英樹
成瀬英樹
6月23日 9:53

おはようございます!
 

56年半も生きていると、さすがにいろんなことに耐性がつき、対処方法もわかる。自分の心が「持っていかれる方向」の傾向も理解しているし、「何を大切にしなくてはいけないか」もしっかり胸に刻み込んでいる。
 

どんな人間にも波があり、その波を小さくしたり、目立たなくしたりして、やり過ごすのが社会的には正しいのだろう。でも、僕のような仕事では、その「波」を自分自身でどう乗りこなすかが何より大切だ。このオンボロで傷つきやすい繊細な心も、少し飛行機に乗るだけで汗が止まらなくなる小心さも、実は僕の仕事には欠かせない。
 

作曲の過程のほとんどは「選ぶこと」――これが核心だ。たとえば、Aメロを3つの候補から選ぶ、サビに向かうコード進行をどうするか、あるいは歌詞の語尾を「だ」にするか「ね」にするか、そんな細部まで。にもかかわらず、今の僕は、自分の曲をジャッジできなくなっている。これではいけない。そう、スランプとはメロディが浮かばなくなるわけではない。「何がいいのかわからなくなること」なのだ。
 

そもそも、このスランプは自ら望んで招いたものだ。
 

たとえて言うなら、コツコツ当てていけば、僕だってベテランだ。小さなヒットは打てるかもしれない。でも、僕が打ちたいのはホームランだ。やはり、スタンドに強烈な打球を突き刺したい。そのためにはフルスイングが欠かせない。だからこそ、いまスイングを見直している。
 

こんなふうにスランプ気味のときは、好きな人に会ったり、気分よく暮らしたりするのがいちばんだ。先週の家族との時間は、僕にとって実に心地よかった。「いい気分」――それこそが、僕が創作において何より大切にしているものだ。
 

伊藤銀次師匠は、それを「ご機嫌力」と呼んだ。
 

気分を整えるために、昨日、本棚を一つ買った。僕の身長より高いそれは、天井に突っ張り棒で固定できるタイプだ。部屋中に散らばっていた本を並べ、背表紙を眺めているだけで、ずいぶん気持ちが落ち着く。最近は電子書籍を買うことが多い。でも、リアルな本の魅力はやっぱり抗いがたい。
 

さて、これから歌詞書きの続き配信をします。仮歌詞ではなく「ガチ歌詞」、しかも数曲あるので、どれくらい時間がかかるか見当がつかないけれど、ソングライターがうなっている姿に興味があるメンバーは、ぜひ応援しに来てください。
 

みんなは今日、「ご機嫌」でいますか?

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僕のファイターズ大航海日誌 #46 at 東京ドーム
メンバー クリエーターズ 成瀬英樹ゼミ 〜プロ作曲家養成〜 成瀬英樹ゼミ 分割プラン 旧プロ養成コース
成瀬英樹
成瀬英樹
6月21日 10:41

北山が先発と知った瞬間、『勝てる』と思った。でも、これほどの快投は想像以上だった。

6月19日、木曜日のナイター。場所は東京ドーム。交流戦のジャイアンツ対ファイターズで、うちの北山亘基が9回1アウトまでジャイアンツ打線をノーヒットに抑えて、結果ワンヒッターを達成。いやもう、見事だったわ。(ちなみに本場アメリカじゃ、ノーヒッターだけじゃなくワンヒッターもきちんと記録になるんだ)
 

この日、あたしの隣には外国人女性の二人連れが座っててね。まあよく飲むのよ、ビール。1イニングに1杯ペースでビールを空ける二人。盛り上がってる彼女たちがときどきあたしにちょっかいをかけてくるもんだから、「ちょっと飲みすぎじゃない?」って言ったら「あなたも飲む?」だって。あはは──。


9回に入ったころ、球場の空気が明らかに変わった。それまでの緩やかなムードが、ぴりっと引き締まった空気に一変。ひとつひとつの投球に歓声とため息が交互に飛び交って、胸がぎゅうっとなった。あたし、もう40年以上野球を観てきてるけど、ノーヒットノーランにはまだ一度も立ち会ったことがないのよ。だから心の中では「どうか決まって…!」って祈るような気持ち。


ついにこの目で夢みたいな瞬間を見られるのかもしれない。ドキドキしながら北山を見つめていた。球場全体がその瞬間を待っている、そんな空気だった。一方で隣の二人はずっと陽気。ふと思ったの。「あれ、この子たち、もしかしてノーヒットに気づいてない?」って。


そこで聞いてみた。「ねえ、いまノーヒットって知ってた?」案の定「なにそれ?」って返された。しょうがないから翻訳アプリで文章を作って見せた。


Just two outs away from a rare no-hitter―something even someone like me, who’s been going to the ballpark for 40 years, might never get to see.

(あと2アウトで、すっごくレアなノーヒッター。あたしみたいに40年も球場通ってても、なかなか見られないやつ)


「わーすごい!」って拍手してくれたけど、たぶんまだピンと来てなかった。ノーヒットって何?という顔をしていた。「わかってる人にしかわからない感動」ってことか。ちょっとだけ考えちゃったな。


まさにその瞬間、ジャイアンツの大城がライトスタンドにホームラン。ボールが悲鳴を切り裂くように飛んでった。でもね、あたし妙に爽やかな気持ちになったの。ファイターズファンたちは北山に拍手を送っていたわ。「ここまで楽しませてくれてありがとう。あと少し、がんばって!」ってね。


あたしには北山の気持ちがすごくわかる。ほんの数センチ先にノーヒッターという栄光があった。あと2アウト取れていたら、彼の人生はきっと大きく変わっていたの。あたしもひと月ほど前、大きなチャンスをあと一歩で逃したばかり。自分のベストを尽くしたのだからそれでいいじゃないかって、いつものあたしなら思えるんだけど、今回は思い切り悔しがろうと思ったの。あと数センチであたしの人生も確実に変わってた。悔しい。どうしてチャンスをものにできなかったんだろうって。


北山、試合後のインタビューの表情が固かった。カメラ越しでもその悔しさが伝わってきた。チームが勝ててよかったけど、悔しい。いつか完全試合を成し遂げるピッチャーになる。彼はそう言った。もうドラフト8位のアンダードッグなヒーローではないんだ。あたしもがんばんなきゃなって、涙が出てきたわ。さ、そろそろこっちも本気出しますかってね。また北山から元気もらったわよ。


それにしても東京ドーム。エスコンフィールドと比べちゃうと申し訳ないけど、やっぱりあちこちくたびれてきてる感じ。しかも相手がファイターズなのに満席じゃないなんて。平日とはいえ、ちょっとびっくり。同じセ・リーグの甲子園やハマスタだったら、どんな相手でも簡単にチケット取れないでしょ? エスコンだってヤクルト戦も広島戦もすごかったし、阪神戦なんてプラチナチケットだったわ。


まあ、観客の入りってチーム事情もあるけどね。あたしでも知ってるくらい、今のジャイアンツはあんまり良くないみたいだし。WBC戦士の岡本が抜けたのは痛いよね。でも、それだけでここまで打線が薄くなるって……チーム作りって難しいもんね。


で、この日のファイターズはというと、びっくりするほどの布陣。清宮もレイエスも野村もいなくて、いわば「飛車角落ち」、いや「王」までいなかった。でも、それで勝っちゃうんだから。ファイターズ、見事だったわ。


ワンヒッター達成、おめでとう、北山。そしてほんとにありがとう。東京で輝いてる姿を見て、あたし、なんだか胸が熱くなっちゃった。だって試合のない日にエスコン行ったら、北山がひとりで黙々と練習してるの、何度も見てるからね。


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