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引っ越しました
BINGO Songwriting Club 「成瀬英樹ゼミ」 メンバー マイソングプラン 成瀬英樹ゼミ マンスリープラン 旧プロ養成コース
成瀬英樹
成瀬英樹
9月18日 9:13

BINGOの皆さん、お疲れさまです。昨日、無事に引っ越しを終えました!


とはいえ、荷物を部屋に運び込んだだけで、本格的な片づけはこれからです。運び込んだベッドが壊れてしまい、急きょ近所の無印良品で新しいものを購入しました。歩いて行ける距離に無印があると分かったことは、新生活の小さな安心にもつながりました。大好きなMUJIカフェもあるし、ノンカフェインコーヒーもある。

 

近くには大きなスーパーがあり、その建物の2階に無印良品があります。私と同世代と思しき女性が担当してくれたのですが、とても感じが良い方で、嬉しくなってしまいました。その方は地元の方でファイターズ好き、伏見選手の大ファンなのだそう。いいですね。

 

伏見選手は北海道出身ですが、オリックスからFAで移籍してきた選手。ファイターズというチームの文化なのか、他チームから移籍してきた選手と、ファイターズに入団して育った選手とを区別しない、というのは特筆すべきことではないかと。伏見、山崎、水谷、郡司、齋藤ら、人気のある選手にも移籍組がたくさんいます。

 

そもそも、選手時代にファイターズの一時代を築いた新庄監督や稲葉二軍監督も、それぞれ阪神、ヤクルトからの移籍組ですからね。

 

「生え抜き」「外様」なんて言葉が、いまだに使われるチームやメディアもあるくらいに、特に伝統チームではこうした区別が今でもさりげなく行われている印象を私は持っています。気持ちよくはないですよね。もちろんフランチャイズプレイヤーが地元のファンに愛されるのは当然ですが、「外様」なんて、かなり良くない言葉だと私は思います。

 

私は子どもの頃から引っ越しを繰り返してきました。幼少から20代を過ごした兵庫県南部を便宜的に「ふるさと」と呼んでいますが、両親は九州の出身。最近では「私は胸を張って関西人と言えるのか?」と自問することもあります。

 

そして、選手や審判に対する「ヤジ」がないのも、北海道のファンの特徴です。この2年間、エスコンフィールドで100試合以上観戦してきましたが、その間に汚いヤジを聞いたことは一度もありません。何と言っても、ガキの頃から甲子園に通っていて、昭和50年代から関西で野球を観戦している私のようなオールドファンには大変に新鮮な光景でした。いや、じゃあ東京ではヤジが少ないのかというと、まったくそんなことはありません。みんなしっかり、大きな声でヤジっています。まあ、かつてに比べるとずいぶん少なくはなってきていますが。

 

そんな話を無印の担当の女性とすると、彼女は深く納得したり、少し驚かれたりしながら、「道民の民族性ではないでしょうか」とつぶやかれました。なるほど、民族性か。面白い表現の仕方だな、と妙に感心してしまいました。ベッドも無事購入。いい買い物でした。

 

帰り道。散歩の途中で川を渡れば、向こうにエスコンフィールドが大きくそびえていて、振り返れば空の広がりが一面に見渡せます。高い建物がほとんどないので、光と風を遮るものがないんですね。この街に早くも魅力を感じています。

 

引っ越しというのは本当にめんどくさい。荷ほどきもそうですが、まずはネット回線を整えなければ不便この上ありません。ここ数日はテザリングでなんとかしのごうと思っていますが、速度的にはなかなかしんどい。光回線の開通まではもう少し時間がかかりそうです。あわせて、ベッドが届くまでの1週間ほどはソファーで寝ることになり、少し不便ながらも新しい生活の始まりを実感しています。一方で、引っ越しの最中に腰を痛めてしまい、立ち座りに苦労しています。きついです。レコードが詰まったダンボール箱なんて、一ミリも動かすことすらできません。あきらめて、少しずつ進めるつもりです。痛みがマシになったら、本気出してがんばろうっと。

 

そんな中、昨日は石崎光さん作曲の『お願いバッハ』の発売日でした。順調に初日のオリコンデイリーで1位を獲得、ウィークリーでも1位になることは間違いないでしょう。今年、弊社BINGOとしては白井大輔くんの『アヴァンチュール中目黒』に続く、2曲目のナンバーワンヒットです。

 

会社を立ち上げた4年前には、年間で2曲も1位を出せるまで成長するとは夢にも思っていませんでした。それも自分の作品ではなく、仲間の作品であることに大きな意味を感じています。自分のことなら、自分が頑張れば何とかなる。それに新しい私の作品が世に出ても、私の活動の延長線上でしかない。その点、努力を重ねてきた仲間の成果が形となり、秋元先生と楽曲クレジットを分かち合い、名曲として広まり、多くの人に愛されていく姿を見ることは、オーガナイザーとしてこの上ない喜びです。

 

そして今夜は久しぶりの全体ミーティング「B1グランプリ」です! このリスニング会こそが、BINGOの肝になるもの。ソングライター仲間たちが一堂に会し、それぞれの成果と情熱を分かち合う時間。作家の皆さん、ゼミ生の皆さん、お会いできるのを心から楽しみにしています。

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LIFE
成瀬英樹
成瀬英樹
9月16日 10:05

今日は私にとって特別な日だ。この部屋で過ごす最後の日だからである。
 

もともとは娘のために借りた部屋だった。娘にとって、ここは北海道で暮らす二つ目の部屋だった。独立心の強い娘が北海道の大学を選んだことに、私はさほど驚かなかった。若いうちに親元から離れて暮らしたいという彼女の気持ちが、私には痛いほどわかるのだ。
 

私が最初に家を出たのは、17歳のときだった。
 

ここ最近、『遠い山なみの光』のことばかり考えている。カズオ・イシグロの第一作。洗練された中期以降の作品からイシグロに入り、遡ってこの作品を読んだ私は、一読してその魅力の核心にたどり着くことができなかった。二度ほど読み返し、「なるほど」と本を閉じた。
 

先日公開された映画も、同じような印象だった。初見では可もなく不可もなく、原作をやや拡大解釈したもの――その程度の感想にとどまった。それでも妙に心にざらつきのようなものが残り、気がつけば再び劇場に足を運んでいた。この映画は全体像を理解したうえで改めて鑑賞するのにふさわしく、むしろ結末を知っていた方が深く味わえる。再見してようやく、素直に感動することができた。素晴らしい映画である。
 

イシグロ作品がオーディブルの聴き放題に加わったのは朗報だった。これまでは一作ごとに購入するしかなかったからだ。『遠い山なみの光』のオーディブル版はとりわけ素晴らしかった。移動中は耳で聴き、夜はKindle端末で活字を追い、三度目の通読を終えた。感想は、まさに圧巻の一言である。カズオ・イシグロのデビュー作。荒削りながら若さに満ちた鋭い発想があふれ、意欲的な試みが随所に光っていた。
 

それでも、初めてイシグロを読む方に薦めるのは、やはり『わたしを離さないで』である。そして、もし私が一作だけ選ぶとすれば『わたしたちが孤児だったころ』だろう。この難解な小説を読み切ったという充足感も含めて、魔法のような感動を与えてくれた。
 

結局のところ、私にとってイシグロの作品というのはそういうものだ。心がざらつく。しかしそれは決して悪い感情ではない。小石をポケットに忍ばせたまま歩くように、どうしても気になってしまう。だからこそ、なぜかもう一度読み返したくなる。また出会い直したくなる。
 

人生とはそうしたものなのだろうか。そしてその味わいを知る年齢に、私もなったということか。
 

無理なく楽しみながらできること
BINGO Songwriting Club 「成瀬英樹ゼミ」 メンバー マイソングプラン 成瀬英樹ゼミ マンスリープラン
成瀬英樹
成瀬英樹
9月14日 9:36

おはようございます!
 

SNSでマネージャー募集を始めました。札幌在住なら嬉しいし、野球好きならなおさら嬉しい。動画編集やSNSを積極的に活用してプロモーションできる方──そんなイメージを持っています。もちろん、すべての条件を満たす方はそうそういないでしょう。それでも「運命をともにしてくれるたった一人のマネージャー」を、じっくり探していきたいと思います。
 

音楽業界に詳しくなくても構いません。むしろ、他の業種での経験を活かしてくださる方も素敵だと思っています。
 

さて、今夜からいよいよ引っ越しの準備に取りかかります。今週半ばには「親子の思い出が詰まった部屋」を後にし、新しい住まいへ。引っ越し先は札幌の隣町・北広島市の閑静な住宅街です。周辺を少し歩いてみたのですが、大きな公園や新しい図書館があり、そして何より、エスコンフィールドまで徒歩10分。玄関から球場が見えるほどの距離なのです。
 

「いつか野球場のそばで暮らし、音楽を作って生きていきたい」──突き詰めれば、それが僕の人生の夢でした。そう気づいたとき、肩の力が抜けて楽になったんです。だって、やろうと思えばできることなんだから。じゃあやってみよう。やってみた先にどう転ぶかなんて、やってみなければ分からないんですから。
 

かつては「ボストンやシアトルの球場の近くに住みたい」と思っていました。でもエスコンフィールドができて来てみたら、「ああ、ここにあったじゃないか」と。そう、答えは北海道にあったんですね。
 

制作中の楽曲も一段落して、なんとか引っ越し作業に集中できそうです。B-1グランプリの日程を変更していただいたのは本当に心苦しいのですが、落ち着いたらまたバリバリ働きます。
 

そんな中、昨日も野球観戦へ。今季72試合目の現地観戦(オープン戦・東京ドーム遠征含む)。優勝を懸けた崖っぷちの試合が続く中、延長戦の末に清宮幸太郎のサヨナラヒットで勝利! 苦しい戦いが続きますが、積み上げてきたチャンスをぜひものにしてほしい。「勝つ」ことで得られる自信は、何よりも価値があると思うのです。それは僕たちの仕事にも通じますよね。
 

一方で、僕たちは「やせたいわー」「やせなきゃね」と言いながら、一日三食以上食べてしまう。つまり本当は「やせたくない」んです。だって本当にやせなければならない状況──たとえばロバート・デ・ニーロがボクサー役をやるような──に追い込まれたら、誰だって死に物狂いで食事制限と運動をしますから。
 

「作曲家になりたいわー」「プロになりたいね」と言いながら過ごす毎日も同じです。本気で死に物狂いで研究や創作に打ち込めていますか? 才能あるプロたちは24時間音楽に捧げ、日々格闘しています。そんな中で「作曲家になりたいわ勢」がとっている行動は、本当に正しいのか──そう考えてしまうのです。
 

もちろん、それぞれの人生ですから、無理なく楽しんでほしいとも思います。ただし、「無理なく楽しみながらプロになって、バリバリ活躍する」ことはできませんよね。

プロ野球選手に「無理なく楽しみながら」成り上がった人が一人もいないのと同じように。

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ソングライティングの民主化
成瀬英樹
成瀬英樹
9月13日 9:28

AIは、僕たちから「作る楽しみ」を奪うものだ——そう考えるのは、大きな偏見であり、誤解であることに気づきました。
これからは、せっせと楽器を練習したり、音楽理論を一から積み上げたりしなくても、誰もが音楽を生み出すことができる時代です。
 

音楽家であるかどうか、学んできたかどうかに関わらず、「曲を作る」という領域においては、もはやレベルの差がなくなってしまいました。すでにその段階に来ているのです。
 

これから問われるのは「センス」。それこそがすべてです。なんと素晴らしいことではないでしょうか。
 

「作曲家の仕事が奪われるのではないか?」——そんな声も耳にします。けれども、大切なのはそこではありません。仮にそれで奪われてしまう仕事だとしたら、仕方のないことだと思います。この世界は、もともと競争と淘汰の連続なのですから。
 

AIは「ソングライティング」を民主化する、最高のツールなんだと僕は捉えています。特に初心者のみなさんは、どんどんそこから貪欲に学んで行ってほしいです。

今日もがんばろう
成瀬英樹
成瀬英樹
9月12日 7:15

おはようございます。
 

気がつけば、引っ越しの日がもう目の前に迫ってきました。わお。

この小さな部屋には、僕自身一年半ほど暮らしました。その前に娘が同じくらいの期間住んでいたので、通算すると三年か三年半くらいになります。
 

娘がこの部屋に最初に引っ越してきた日のことは、今でもよく覚えています。急きょ僕も手伝うことになって、娘の大学の友人たちも来てくれて。みんなでワイワイ家具を組み立てたのは、まるで昨日のことのようです。
 

まさかその後、自分がここに住むことになるなんて。ほんとに人生はわからないものですね。
 

そして来週には、もう少し広い部屋へ引っ越します。その前に、いただいていた作曲の仕事にちょうどメドをつけることができました。これで気持ちよく引っ越しできます。
 

ファイターズが再び歴史的な追い上げを見せていて、目が離せません。そしてもちろん、シアトル・マリナーズの動向も追っています。野球的に言えば、この秋はますます面白くなりそうです。
 

昨夜もナイターから帰ってきて、ラジオ特集の準備を遅くまでやっていました。今日はこれからラジオを収録して、レッスンをして、役所の用事も片付ける予定です。今日もきっと、あっという間に過ぎていくでしょう。
 

お互い、がんばっていきましょう!