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普通のおじさんの涙〜作曲家の本当の気持ち
メンバー クリエーターズ 成瀬英樹ゼミ 〜プロ作曲家養成〜 成瀬英樹ゼミ 分割プラン 旧プロ養成コース
成瀬英樹
成瀬英樹
3月20日 13:42

おはようございます!

 

昨日は仲間に嬉しい知らせが届きました。楽曲コンペのキープの知らせが。

 

成瀬英樹ゼミ」では、現在十数名の「ゼミ生」のみなさんが学んでいらっしゃいます。ゼミ生の曲の良い部分を残しつつ「楽曲コンペに出してキープを取れるレベル」にまで、僕がブラッシュアップし、コンペに提出します。ゼミ生のみなさんは、それぞれ切磋琢磨しながら、まずはキープを目指しがんばっています。

 

「キープ」とは、簡単に言うとコンペにおける「予選通過」です。「今回のコンペでは使用しませんが、いい感じの曲なんでお預かりしますね」ということ。そしてもちろん当然の如く、すべての採用曲、ヒット曲は「キープ」から生まれます。

 

僕の場合ですが、乃木坂46に使っていただいた「全部 夢のまま」はキープから六年後にリリースになりました。「いいんだけど、今じゃない」ってケースだったんでしょうね。2021年にリリースされた「全部 夢のまま」は、ご存知のように、カップリング曲ながらファンのみなさんに絶大なご支持をいただきました。きっとタイミングも良かったんだと思います。

 

ゼミ生の中でも、最近メキメキと力をつけているのが「普通のおじさんクインテット」とも呼ぶべき、ナイスミドルのみなさん。それぞれに音楽経験は多少おありなのですが、あくまで多少です。普通のプロデューサーが聞けば「プロのレベルには達してない」と判断するでしょう。しかしながら「おじクイ」のみなさんは、「ポップスという文化が一番芳醇な時代」を生きてこられた方々。リスナーとして成熟しているので、ある程度の作曲のルールさえお伝えすれば、直すところのない素敵な作品を作って来てくれるのです。

 

いい曲さえあれば、デモ制作に必要なアレンジャーやプレイヤー、仮歌さんなどはこちらでご紹介出来ますからね。

 

今回初キープをとられたMさんは、毎回素晴らしい曲を書いて下さっていたのですが、ずっとノーキープでした。「アイドルに曲を書く」を主眼に置くのではなく、「作ってるMさんご自身がグッと来ちゃう曲を」と努力されての今回の快挙。グループLINEでみんなで喜び合いました。Mさん、泣いちゃっただろうな。

 

普通のおじさんの、いや、がんばってる普通のおじさんの涙って美しい、と僕は思います。僕だって初キープ取った時、めっちゃ泣いたもん。僕だって普通のおじさんだもん。お気持ちは痛いほどわかるから。

 

「キープ」を喜ばない作家事務所もあると聞きます。なんなら「キープ」を作家に伝えない事務所もあるんだって。作家の気持ちがわかってねえなあ。作家はね、本当のところ採用とかヒットとか二の次なんだよね。

 

「自分の今回の作品、自分は最高だと思うんだけど、どうですかね?」って知りたいだけなの。「キープ」ってのはそれに対する最高のお返事なんだよね。

 

僕の夢はこの「普通のおじさんカルテット」や「普通の主婦」や「普通の学生や社会人」なみんなの中から、ビッグヒットを生み出すこと。それって最高に夢あるじゃん。

 

僕が自分自身、肝に銘じていて、ゼミ生は後輩作家にも伝えているのは「キープまでは実力、そこから採用になるかどうかは運」ということ。実力を蓄え、運に逃げられないように生きていくのが僕たちの仕事です。

 

 

今朝も七時に起き、九時には近くの体育館で一時間ほど汗を流して来ました。今日の体重は68.4kg。僕としては「やや太り過ぎ」ですが、これでも矢印は下を向いています。先週末は数年ぶりの69kg台に突入してしまっていたから。ヤバいやばい。引越しのドタバタでやはり心に負荷がかかっていたのでしょう、食べ過ぎていましたね、明らかに。

 

いや、コンビニに行って「何か甘いものないか?」なんて探して買って食べるのは、冷静に考えると絶対にアウトって知ってるんですが、それでもね、心がしんどい時はそこのブレーキが壊れてしまうわけで。菓子パン食べちゃうのよね。いかんいかん。

 

ようやく、ようやくですが、気持ちが落ち着いて来たのかなって思います。

 

ベスト体重は65kg。じっくりひと月くらいかけて落としていきます。身体がすっきりすると心もすっきりするんですよね。知っているのになあ、なぜ常にそれが出来ないんだろう。とは言え、僕はダイエットのプロだから、落とせるってわかってるから、そして許容範囲を知っているから、大丈夫なんです。なんと言っても、30代中盤には酒の飲み過ぎで80kgまで行ったんですもの。ああ。

 

ありがたいことに、今週来週はコンペ以外の直接ご依頼いただいた制作が入ってますし、来週は大阪でレコーディングもあります。みんなと一緒に作ったチャリティアルバム「BINGO! AID」の発表も間近。現在、最終チェックに勤しんでおります。

 

 

そして今日はついにMLBの開幕ですね。世は空前の「MLBブーム」となりましたが、僕は静かにその端っこの方で、楽しませていただきます。

 

ブーム。その中のほとんどの人はただ踊らされて終わって行くのですが、何割の方かだけでも、ベースボールという歴史ある素晴らしい文化に興味を持ってくれたら嬉しいなって思います。僕だって野茂英雄の渡米による1995年の空前のMLBブーム(この時のそれは今のこれとは比べ物にならないくらいの大騒ぎでした)の中で、彼の国のベースボールの素晴らさに気づかされ、夢中になったクチですから。

 

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令和ビートルズ考、好評です!
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成瀬英樹
成瀬英樹
3月19日 9:35

おはようございます!

 

今朝の札幌は空は明るいのですが、雪が大量に降っております。また歩道に雪がたっぷり積もってるんだろうな。歩きにくいことこの上ない。

 

僕は自分のことをずっと夏好きだと思っていました。冬はとても苦手だと。スキューバダイビングは大好きで沖縄にもしょっちゅう行ってましたが、スノボやスキーの類の誘いに乗ったことは一度もありません。

 

なのに、今、札幌にいるなんて、不思議な気持ちがしてます。とても快適で、住みやすい街です。

 

昨日は近所にある区民体育館に行って一時間汗を流した後、部屋に戻って、たまっていた帳簿つけをやりました。「BINGO! AID」のジャケットも素晴らしいものが出来上がって来ました。ご依頼いただいている楽曲の打ち合わせをアレンジャーの「ネロ先生」とやりました。そして、渾身の楽曲がキープになりました。BINGOメンバーにもキープの知らせが来ましたが、そのうち4割は「成瀬ゼミ」生。つい半年前まではコンペに参加はおろか、楽曲を人に聴かせたこともほぼなかったいわゆる「普通のおじさん」たち、です。

 

小説や映画などで、作って半年でプロレベルの作品と認められることはほとんど不可能に近いと思いますが、「うた」ならそれが出来ます。DTMが民主化されたおかげで誰だってそれっぽいデモは作れますからね。

 

僕が今やっている「うたを作る学校」ではその「それっぽさ」に「魂」をこめる作業です。「魂」=「愛」ですね。音楽への愛、人生への愛。ただなんとなく、それっぽい曲を作ったとて、「愛」がない作品は受け入れられません。

 

「普通のおじさん」たちが強いのは、人生を愛する方法を知っている、つまり目の前にある「チャンス」の尊さを理解しているのと、音楽という文化が強い時代を過ごして来たので、自然に身体に「ポップスの形」が入っているから、かなと僕は思います。

 

昨日、「うたを作る学校」内でアップした「令和ビートルズ考 01~「Please Please Me」の聴き方」が大好評でとても嬉しいです。限定公開なのに再生数がヤバいっす。何回も視聴してくれてるのかな。

 

次回の収録は今週金曜の予定。何回かに一度は、松田やりっちゃんサロンのみんなも一緒に、公開Zoom収録ってのもいいかも楽しそうですね。これからも、自分たちでも楽しみながら、しっかりとストック性が高い動画を作っていきます。

 

「うたを作る学校」では、週二回の生配信と、週一本のポップス講座で当面やっていこうと思ってます。今朝は久しぶりに「作曲」の生中継を。動画の中で、メンバー限定の「作詞コンペ」についてもご案内させていただきます。ぜひご視聴くださいね↓

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令和ビートルズ考 01〜「Please Please Meの聴き方」
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成瀬英樹
成瀬英樹
3月18日 8:14

おはようございます!

 

昨夜、「にこいち」の松田央くんと、元少年ナイフの「りっちゃん」ことLitsukoさんをゲストに迎え、動画を一本収録しました。題して「令和ビートルズ考 01~「Please Please Me」の聴き方」! ビートルズのファーストアルバムについて、なるべくかみ砕いてわかりやすくお話ししました。松田くんとりっちゃんのサロンでも視聴することが出来ます。

 

なるべくマニアックな話題は避けつつ、ビートルズの始めの一歩目であるこのアルバムが「なぜ令和の今も重要であり続けるのか」をじっくり解説しました。「キャロル・キング」「バート・バカラック」なんて普遍的なキーワードがすでにここで出現しているのです。二曲をカバーしている「シュレルズ」なんてガールグループですからね。ビートルズはカバーのセンスが抜群だったんですね。

 

ぜひ、お楽しみいただけたら幸いです。

 

今日の一曲はこちらです。「今の耳」でこれを聴いても「自分ごとの音楽」としては響かないはず。それも当然、これは1956年リリースのもの、みなさんのご両親だって生まれていないかもしれない時代です。今聴くと、しょぼい。


 

僕がみなさんに伝えたいのは、この音楽を「当時の耳」で聴くことの重要性です。1956年のキッズの気持ちになって聴けたら、この曲がいきなりとんでもない革新性を持った曲だと理解できます。そしたら、このしょぼい(笑)サウンドの楽曲がいきなり、「なんだこれは!!!」となって響いて来ます。ホント、それって、すっごい楽しいよ。


ご機嫌なソングライターになるには、しっかり「ポップスの歴史」を学び、「よきリスナー」になることしかないな、ってここのところあらためて強く思っています。温故知新。それぞれの時代の音楽を「自分ごととして」聴けるようになって、より楽しいポップスライフを共に過ごしましょう。


↓こちらの動画、じっくり楽しんでくださいね!

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普遍的であること〜「林哲司のポップス作曲法 改訂新版」
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成瀬英樹
成瀬英樹
3月16日 10:08

おはようございます!

 

今日は作曲本の決定版、林哲司さん著の「林哲司のポップス作曲法 改訂新版」をご紹介します。

「うたを作る学校」のメンバーで、林哲司さんを知らないという方は今すぐwikiで調べてみて。大丈夫、そんなあなたでも、林さんの代表作は必ず、必ず知っているから。

 

僕は音楽や作曲を誰かに習ったことは一度もありません。

 

音楽を始めるきっかけが、吉田拓郎さんや井上陽水さんなどの「フォーク」、クラッシュやジャム、エルヴィス・コステロなどの「パンク」、そして「ザ・ビートルズ」だったから。みなそれぞれに誰に学んだりすることなく、自分の耳と感性と行動力で素晴らしい作品を作り、時代を作ったアーティストたち。そんな彼らの姿勢が中学生だった僕に強い勇気を与えてくれたのです。憧れの「彼ら」のようになるには、まずギターを持って思いの丈をうたにすること。まずは「やってみること」が大切だと学んだのです。中三で初めて曲を書き、高校に入ってからは、比較的定期的に「新曲」を作り、友人たちに聴かせては悦に入っていました。

 

高校をドロップアウトしてすぐバンドを組んだ僕は、いろんなオーディションに挑戦し、地方大会くらいなら勝ち上がる感じになっていきました。特に「作曲」に関しては苦労した覚えがほとんどありません。しかしながらそれはアマチュアレベルの思い上がりだということを、もちろん後で知ることにはなるのですが。

 

23歳で満を持して「プロになるために」FOUR TRIPSを結成し、最初にオーディションに受かったのが「吉本興業」。心斎橋筋二丁目劇場に週一回ペースでお笑いの方々と一緒に出演することになりました。千原兄弟、中川家、雨上がり、ナイナイ…。今売れてるタレントの若い時代を共にしました。お笑いとロックの融合「Wa-Cha-Cha LIVE」ってやつです。吉本さんも最初はかなり気合が入っていて、僕たち「バンド一期生」を見定めに、たくさんのレコードメーカーが見に来てました。

 

FOUR TRIPSにはV社とP社が興味を持ってくれて。吉本も含めた話し合いの中、まずはデビューに向けて「半年で100曲書きなさい」ということに。今と違って「インディーズ」や「SNS」などという逃げ場もなく、メジャーデビューだけが世に自分の作品を問う手段だったし、これまた今と違って「25歳を越えたらデビューは厳しい」というのが通説だった時代。当時僕は24歳とかだから、もう焦りでいっぱいだった。

 

で、半年で100曲、ホントに書きました。またまた今と違って、「ワンハーフで仮歌詞で」って曲のカウントではなく、「フルコーラスを作詞作曲してバンドのアレンジまで固めた100曲」ですからね。もう24時間作曲のことを考えていました。「ここを超えないと次はないんだぞ」と言い聞かせて。

 

いろんな作曲法を試しました。書店に行って背表紙を眺め、素敵なタイトルを見つけてはそれにストーリーとメロディをつけてみる、とか、大好きな古今東西の曲のコード進行を全部ノートにメモして、それを元に作曲してみる、とか。

 

ここで出会ったのが、林哲司さんの「ポップス作曲法」でした。「真夜中のドア」「悲しみがとまらない」といったヒット曲を持つ林さんの作曲の際の「思考法」がわかりやすく書かれているこの本に出会って、僕はもう一段上のレベルの曲を量産できるようになりました。もしかしたら、「誰にでもすぐに出来る作曲法」的なものではないかもしれない。というか「誰にでもすぐに出来る」なんて本は全部嘘っぱちですからね。

 

でも、作曲に悩みに悩み、これ以上出来ない、もう一歩も前に進めない! と頭を抱えていた僕には大変効きました。

 

この名著は時代に合わせて何度も改定されていますが、取り上げられている楽曲と、話のキモになる部分は90年代に出たものと変わりません。それでも、今回何度目かの再読をし、やはりこの一冊だけが「作曲法」の本として、僕の指針であり続けると確信しました。

 

最近、僕の師匠である伊藤銀次さんとお話ししていても感じるのですが、林さんや銀次さんが伝えてくださる言葉が、常日頃僕がゼミ生のみんなや後輩たちにかける言葉と同じなのです。そういえば、先日、井上ヨシマサさんとのお話しの中でも出てきたキーワード「普遍性」。銀次さんや林さん、そしてヨシマサさんのような「時代を貫く曲を作るという熱い意志」だけが、「普遍性」を手にいれるものだと思うのです。

 

しかしながら「普遍性があったかどうか」を検証するには、10年単位での時の洗礼、検証が必要になります。今、「それ」をジャッジするには、どうすればいいか?  そのための答えが、この本に書かれています。90年代前半に記された本が、ほとんど同内容で現在も有効であること自体が、林さんのポップスに対する考え方そのものが「普遍的」である証拠でしょう。

 

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大切にうたを作って行こう
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成瀬英樹
成瀬英樹
3月15日 15:39

お疲れ様です!

 

昨日も夕方時間が取れたので「エスコンフィールド」へ。思い立ってからチケットを取って、家を出てから40分ほどで着く。これはもう「近所」と言い切ってもいい。

 

「僕は世界一の野球場の近所に住んでいます」ということ。素敵じゃないか。

 

僕がどのような「野球好き遍歴」を過ごしてきたか、については、もう語らなくていいだろう。きっとどれだけ言葉を尽くしても、理解していただくのは難しいから。

 

ただ一点、非常にシンプルに「野球場が好きだ」とだけお伝えしておきたい。そして、これはあくまで僕の意見だが、今の日本で野球場と呼べるのはこの「エスコンフィールド」とあとふたつくらいしかない。広島の「マツダスタジアム」も最高に素晴らしい野球場だ。もちろん「阪神甲子園球場」もそうだが、リニューアル後は随分と迫力を欠いてしまった印象は否めないけれども。

 

今朝は、近所の区民体育館へ。まだまだ雪が積もっている札幌では、なかなかウォーキングもままならないので、体育館にある運動施設で身体を動かそうと思ったのだ。

 

歩いたり走ったり泳いだりはずっと継続してやってきたが、少し筋トレにも興味があったのでいい機会だ、それも始めてしまおうと。

 

20代の頃から、あらゆる街のこういった公共の運動施設を使ってきたが、ここの体育館は驚くほど価格が安い。大変ありがたい。久しぶりに身体をたっぷり動かして良い気持ちだ。

 

今日はこのまま、作曲作業に入ります。ありがたいことに、お仕事のご依頼や、コライトのお誘いをいただいているので。少しずつ、心のかさぶたに気をつけながら、大切にうたを作って行こうと思う。

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