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「成瀬さんは今、Zoneに入ってますからね」
ナッポさんが言った。先日、電話で話したときのことだ。
僕は「そうかなあ?」と、「そう」にアクセントをつけて、リズム的には「タン・タ・ターン?」と、わざと大きな声で答えた。
たしかにそうなのだ。札幌に越してきて1年、作曲が着実に上達している実感がある。曲をつくるときに、メロディが出てこなくて困ったことが一度もない。それどころか、「曲を作るぞ」と決めて、納得いくものができなかったことが一度もない。
「教えることで、学ぶ」。
これは確かにある。後進の作家たちに作曲を教えているうちに、自分が感覚的に持っていた作曲法を言語化できるようになり、さらにそれがめぐりめぐって、自分自身の成長につながっているのかもしれない。
萩原健太さんの『グレイト・ソングライター・ファイル〜職業作曲家の黄金時代』を読んでいる。15組のアメリカのソングライターと、日本の2人の作曲家を紹介した17章の物語。これは僕にとって待ちに待った一冊だ。僕もソングライターの端くれであり、彼らと同じ職業であることに誇りを持っている。もちろん、彼らの才能には到底追いつけないが、彼らへの憧れだけは、胸を張って語ることができる。
この絶好の機会に、僕のネットラジオ「成瀬英樹のPOP A to Z」で特集を組むことにした。はじめは「3週間の特集」にしようと思った。しかし、17組の偉大なソングライターたちを、その中からかいつまんで紹介するなんて僕にはできない。
だから、17回シリーズで全章を特集することに決めた。初回は 「リーバー&ストーラー」。
エルヴィス・プレスリー『監獄ロック』『ハウンド・ドッグ』の作者と言えば、「おお!」と思ってもらえるはず。彼らは『スタンド・バイ・ミー』の共作者であり、ビートルズが憧れたソングライターでもある。
50年代初頭、「黒人のように歌う白人」 エルヴィスとの出会いによって、白人のソングライターコンビ リーバー&ストーラー の評価は決定的なものになった。その時代の空気を感じながら、萩原健太さんによる著書からマイク・ストーラー氏へのインタビューも交えつつ、「ルーツ・オブ・ロックンロール」な彼らの名曲たちを紹介したいと思います。
ぜひ、イヤフォンやヘッドフォンを用意して、土曜日の22時半 に逢いましょう!
昨日の朝、札幌の映画館で『アメリカン・グラフィティ』を観た。
僕の人生のベスト・ムーヴィー。
中学生のころ、テレビ放映されていたのを観てから、何度も何度も見返してきた。でも、映画館で観るのは初めてだ。興奮する。
音楽に身をゆだねるために、2列目のど真ん中の席を予約した。平日の朝にしては、客席は埋まっているほうだろうか。オープニング「ビル・ヘイリーと彼のコメッツ」による『ロック・アラウンド・ザ・クロック』から、ラストのビーチ・ボーイズ『オール・サマー・ロング』まで、一瞬も目が離せない体験だった。次に起こる展開をすべて知っているのに、それでもめくるめくおもしろさ! これ、一体どういうこと?
あまりの感動に、エンドロールが終わってもしばらく席から動けなかった。
夜はBINGO! ミーティング。
昨日も過去最高の神回を更新しました。
このあたりの話は配信で!
ひとつ前の投稿にリンクを貼っているので、メンバーのみんな、ぜひどうぞ!