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今朝は早くから病院に行ってきました。大腸の内視鏡検査を受けるための検診です。数日前から少しお腹の調子が不安定で、念のためしっかり検査しておこうと思って、思い切って予約を入れたのです。今週の金曜日に受けることにしました。こういうのって、どうしても先延ばしにしがちですが、決めてしまえば案外すっきりするものです。
なんと言っても、気持ちのいい病院を選びたかった。ネットで検索して、口コミや評判を頼りにいろいろ探しました。予約の電話をしたときの対応がとても丁寧だったのも決め手のひとつ。実際に行ってみると、洒落たカフェかと見まごう木造りのロビーに、パット・メセニーが小さな音量で流れていました。受付で名前を告げると、木のカウンター越しにスタッフさんが「お待ちしておりました」と微笑み、ほんのりとユーカリのアロマが漂っていました。柔らかな間接照明と相まって、ここが病院だということを忘れてしまうほどの心地よさでした。
僕は診察室にコーヒーを持って入ったんです。まだぜんぜん飲みかけだったし、少しためらいつつ「いいですか?」って聞くと、先生はにこやかに「全然大丈夫ですよ」とひと言。少し驚きましたが、そのひと言で肩の力がすっと抜けました。診察室の明るい照明と先生のやわらかい声に、緊張が解けていくのを感じました。
2年前の内視鏡検査で小さなポリープを切除し、「2年後にもう一度受けましょう」と勧められていました。その経緯を先生に伝えながら日程を調整していると、僕がスマホでファイターズの試合日程を眺めているのに気づいた先生が「ファイターズのファンなんですか?」と声をかけてきました。
僕はもともと、野球を観るためにこっちに移住してきました。「ファイターズが好きというより、エスコンフィールドに魅せられてしまって。もともと、シアトルのTモバイル・パークとかボストンのフェンウェイ・パークのような素晴らしい球場の近くに、いつか住んでゆっくり野球を観て暮らしたいと思っていたんですが、あ、日本にもできたじゃないか、ってなったんです。そしたら、ファイターズの面白さにも惹かれて、もうすっかりファンになっちゃいました」
すると先生も、「いいですね、私、一度サンディエゴの球場に主人と行ったことがあります」と話してくれました。
「ペトコ・パークですね、僕も一度行きました。最高ですよね」
「エスコンも似た感じ、ありますよね」
「そうそう、ペトコも球場敷地内に子どもたち用の小さい球場があったりね。エスコンにもありますものね」
そんな世間話をしながら、下剤の使い方とか、手術前3日間の食事のメニューの詳細などを聞きました。消化に負担をかけない食事や、前日の食事制限など、あの大変だった2年前の記憶がよみがえってきて、正直ちょっと気が重くなったのも事実です。けれど、やっぱり健康第一だなとあらためて思い、しっかり検査をしなくてはと気を強く持ちました。
話が終わって診察室から出ようとしたとき、先生がぽつりと「コーヒーを持って入られた方、初めてです」と言いました。「あ、すみません」と僕が答えると、
「いえ、この病院を作ったときの、私の理想だったんです。コーヒーでも飲みながら話を聞いてもらうのって。だから、嬉しいんですよ」
と、そんなわけで、今日は午後配信、やってまいります。昨日がんばって撮った「ミックスダウン動画」の録画に失敗してしまったのですが、ちゃんと手元には音源という作品が残りました。『BINGO! AIDのテーマ』完成しました。チャリティアルバム『BINGO! AID』完成まであとわずか!? 今日も楽しく「作曲ショー」始まりますよ!
野球ってのは勝ったり負けたりなわけ。どんなに強いチームでも10回戦えば4回くらいは負けるんだよ。だからこそ、どうやって負けたかってすごく大事でさ。
あたしに言わせれば昨日の試合は、8回にセットアッパー(リレーでいうとアンカーの前の選手ね)の河野(コウノじゃなくてカワノって読むのよ、ちなみに数年前のドラフト1位の好漢)が出てくる展開を作れただけでオッケーなわけ。そこから先は単なる結果に過ぎない。プロセスの方が肝心なの。
だから河野がいきなり二人連続でフォアボールを出して降板したあと、後続のピッチャーたちが大炎上して逆転されたとしても、あたしにとっちゃ大した問題じゃないのよ。人生にはそういうことだってあるんだよ。
4月の苦しい時期に救援陣を支えてくれたのは河野だし、あの里崎だって「4月のファイターズのMVPは河野」って言ってたじゃない? 誰だって調子が出ない時はあるわよね。野球ってホント、難しいスポーツなんだからね。
あたしはSNSとかなるべく見ないようにしてんだけど、今はひどいみたいね。ちょっとうまくいかなかったり、采配が当たらないだけで、「やめろ」だのなんだの、一斉に書かれるんだってね。誹謗中傷っていうの? おかしな話だよね。
投手起用や作戦には、プロ中のプロたちが考え抜いた「意図」があるのよ。あのベンチにいる腕を組んでるおじさんたちはさ、ちっちゃい頃から野球のエリートで、選手としてもプロで大活躍してきてて、その上で球団の一流企業のお偉い方たちに認められるような社会性だってあるんだよ。 だからこそ監督やコーチなんてやってるわけ。
だからさ、酔っ払いのあんたたちは、打った打たれたの感情でギャーギャー言ってんじゃなくて、ベンチの「意図」を考えて野球って見なきゃダメよ。その上で「意図」を感じないなら、そんときゃ批判でもなんでもしなさいよね。
新庄さんはね、「今日勝つ」ことも大切だけど、「秋に勝つ」ことを最重要ポイントに置いて選手を使ってるんだよ。ちょっとあんた、あたしの話聞いてんの? ずっと呑んで顔真っ赤になってるけどさ。
ねえ、メジャーのワールドシリーズで日本人として初めてヒットを打ったのが新庄さんだって知ってる? 2002年、サンフランシスコ・ジャイアンツで新庄さんはバリー・ボンズの横を守っていたのよ。超一流の野球選手だったわけ。新庄さん、存在がすっごい派手だからさ、ちょっと舐められてるとこあるって思うのよね。
いい? つまりね、あの時代のバリー・ボンズと同じフィールドを守っていたってことは、70年代にスティーヴィー・ワンダーとバンドを組んでいた、もしくは50年代にマイルス・デイヴィスのクインテットにいたことと同じくらいすごいことなんだよ。
え、言ってることわけわかんないって? 何がよ?
でも、アメリカじゃアレでしょ、ピッチクロックとか言って、ピッチャーが投げるまでの時間を制限してるらしいじゃない。牽制球も3球までって決められてるんだってね(え、あんた知らなかったの?)もちろん、試合時間短縮のためなんだって。「ピッチクロックのおかげで試合時間が平均で何分縮められましたうんぬんかんぬん」って、一体どこのアホが何言ってんのよってなるわよね。
あたしはね、ピッチャーがじっくり間を取って投げる権利を彼らから奪わないでほしいし、そもそものそもよ、試合時間が短い方がいいって一体誰が決めたわけ? まったく、今は何でもかんでもショートでしょ、タイパで時短、どうかしてるわよ。あたし、長い試合好きよ。あたしが偉い人になったら、ベースボールのルールを変更して18イニング制にするんだけどなあ。ホント、野球っていつまでだって見てられるんだから。
で、あんたなんであたしのこと「満里奈似」なんて呼ぶわけ? あたしのこと狙ってんの? キモいんだけど。
ま、いっか、今日はあたしの大好きな郡司の大活躍で勝ったわけだし。気分いいじゃない。まだ夕方だから、もう一杯呑んで行こうよ。反省会、いや今日は祝賀会、だね!
「オリックスが3点先制したんですけどね」
「万波や石井が調子いいから、いつの間にか追いついちゃってたわよね」
「そうなんです、相手は名実ともにエースの宮城ですからね、いい感じで攻略できました」
「やっぱりレイエスが元気だと点が入るわね」
「ですよね! あ、昨日の2ランスクイズ、見てました?」
「昨日はね、甥っ子たちが家に来てたから、DAZNの追いかけ配信で見たわよ。すごかったわ、新庄さんやるわね」
「僕は一塁側の立ち見席で見てたんですが、あんなにスピード感あふれるプレイもないですよね。ドカンとホームランも面白いですが、ああいうスモールボールの醍醐味もありますよね」
「あら、『スモールボール』って何? 『スモールベースボール』って言い方なら知ってるけど」
「あ、すみません、僕どうしてもメジャーをずっと見ていたもので。『スモールベースボール』って言葉、英語だと『スモールボール』なんですよ。野球英語って、なぜだか日本に入ってくると独自の呼び方になっちゃいますよね」
「そういうの、他にもあるの?」
「ありますよ。『デッドボール』や『フォアボール』も和製英語です。それぞれ、『ヒット・バイ・ピッチ』、『ベース・オン・ボールズ』って呼びます」
「そういえば、『エンタイトル・ツーベース』とも言わないって聞いたことがあるわ」
「そうなんです。『グラウンドルール・ダブル』って言いますね。昔の日本の野球関係者が、みんなで日本なりの名称を考えたんですかね。面白いですよね」
「そういえば、アメリカだと応援団とかもないのよね。今年ドジャースの開幕戦を観たけど、静かでびっくりしちゃったわ」
「確かに応援団はいないんですが、アメリカの観客も、みんなで一斉に掛け声かけるの好きですよ。『ビート・LA!』とか『ボストン・ソックス!』とか、相手をあからさまに煽るチャントをかけたりします」
「そういえば、去年とか大谷くんが打席に入るたびに『MVP!』って声そろえて言ってたわね」
「ですよね。いや、それにしても北海道のお客さんのマナーの良さには、僕は本当に驚いていますし、感動すらしてます」
「あら、他は違うの? 私は北海道でしか野球見たことないから…」
「違いますね。特に僕は甲子園の近くで育ったので、最初に見たものがアレだったから」
「阪神ファンは凄そうね」
「確かにそうなんですが、甲子園の阪神ファンのヤジはなかなか粋で、僕は好きでしたけどね。エスコンのお客さんが、選手の誰かをヤジったりしたのを、僕は聞いたことがありません。むしろ、エラーしたりミスをした選手や、スリーボールになったピッチャーを拍手で励ましたりする。相手チームが牽制をするだけでブーイングをするようなこともしないですよね」
「そうそう、あの牽制の時にブーイングされるの嫌よねえ」
「だからエスコンのお客さんは、あのブーイングに、暖かい拍手で返すことを思いついた。『牽制したっていいのよ、私たちは応援しているよ』ってね」
「メジャーじゃ牽制のたびにブーイングするの?」
「試合の流れを壊すような牽制をした際には、個人それぞれの意思でブーイングしますが、応援団が一斉にするようなことはないですね。牽制したからブーイングする、みたいなシステム的なものって、見ていて気持ちよくはないですよね」
「わあ、レイエス、2ランよ!」
「これで2点勝ち越し、で8回は河野、9回は正義と。いい形ですね」
「そんなこと言ってる間に、河野が2連続フォアボールじゃない」
「ピッチャー、福谷に替わりました。昨日からの連投ですね」
「福谷も中日からFAで来てくれて、頑張ってるわよね」
「また連続フォアボールだわ。英語ではなんて言うんだっけ?」
「ベース・オン・ボールズ、ですね。1イニングで4つ出してたら、勝てませんよ。押し出しで1点差になっちゃった」
「2アウト満塁、でピッチャーは齋藤友貴哉なのね」
「苦しいとこですね、伸るか反るかの大ばくち。齋藤のおもしろいところですが」
「去年もノーアウト満塁の絶体絶命のピンチを抑えたものね」
「あ!」「あああ」
「逆転満塁ホームラン打たれるなんてね」
「いやあ、派手な逆転ですねえ。まさに齋藤友貴哉らしい展開ですね」
「中継ぎが崩れると一気に流れを持っていかれるわね」
「ベース・オン・ボールズばかりだと、こうなります。今日は負けるべくして負けましたよね」
「こんな日もあるわよね、それでも楽しい試合だったわ。ウチ帰ってレイエスのホームランもう一度見るわ」
今日は夜配信! BINGO全体ミーティングの振り返りだよ! 22曲、名曲揃い!